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ピクニックで

陽気が良くなってきたある日、妻と近くの公園へ出かけた。
ガスバーナーとコーヒーメーカー、コーヒーを持って、食べ物は途中のパン屋で調達して、ピクニック気分。
公園は、バーベキューが出来るように机・ベンチ、かまどがセットになったものが20セットくらいある。平日なので利用者は誰も居なく貸し切り状態だ。
この公園は、時々鳥見に来る公園なので、あわよくば鳥見も出来るかも・・・などと思っていたが・・・

さて、到着してコーヒーを湧かす準備だ。ガスバーナーも久しぶりに使うので、使い方もあ〜遣ってこ〜やってと、バーナーをボンベにねじ込み、ゴトクを広げてセット完了。マッチで火を点けてみると、シューパッと点火。火力調節バルブを回すと火力が上がり、火の勢いと共にブリューと音をたてて青い炎が良い感じで燃え始めた。
ガスバーナーはOKなので、一旦消してコーヒーの準備だ。

コーヒーメーカーにコーヒー豆をひいた粉を入れ水を入れて、ガスバーナーのごとくの上に置く。ガスバーナーを点火、ガスの出具合を調整、コーヒーメーカーの底に火がまわるようにし、後はお湯が沸きサイフォンの原理でコーヒーが出来るのを待つだけだ。

そして、買ってきたハンバーガー、カレーパン、サンドウィッチ、菓子パンなど机の上に広げた。
どれから食べようか・・・など見ながら話していた。

その頃というか、この場所に着いたときから、鳥見の野鳥なら良いのだが、カラスが数羽近くの木で鳴いたり、飛び回っているのが気になっていた。
妻が、いろいろな美味しそうなサンドウィッチを広げて食べ始めた。そんな時コーヒーが沸いたので、それぞれのマグカップにコーヒーをつごうとして、広げたサンドウィッチを少し端に寄せた途端に悲劇は起こった。

ジャ〜ン!な何と、ここに着いてからずっと私たちの様子を見ていたカラスの1羽が、美味しそうで食べるのを楽しみにしていたものを一瞬、あっという間にかっさらって行ったのだ。

ああ! っと、ため息!
一番楽しみにしていたものをカラスに、妻に先に食べられたなら、残りを少しくれよ!ってなことになるが、相手がカラスじゃどうしようもない。残ったものを温かく出来たコーヒーをすすりながら食べたピクニックだった。

    
 At a picnic with my wife. 2021 / 19. Mar...
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