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緑の森の飯綱小屋

いつも便利に使っている長野の飯綱山の麓に建てた山小屋は、もう17年になる。
でも、こんな風に小屋を描いてみるのは初めてのことだ。前から描こうとは思っていたが、ちょっと根気がいるので、途中まで描いてみたが諦めたこともあり、やっと今回何とか描き上がった。

建ててから4年した2007年に、月に1回程度しか行かないが、少しずつ物が増えてきたり、敷地内の作業をする道具類を収納して置く場所がなく、入り口付近に置くことになり、上がり間口が狭くなったりして、ちょっと不便を感じて少し改修をした。

建ててくれた工務店で、ログの手ごろな物置があったので、それをどこに設置するか、工務店の社長と話したところ、こちらの要点を理解してくれ、それなら別棟を造るより玄関を増設したら・・・ということになった。

それの方が、冬期のことを考えると、雪の中、母屋と物置を行ったり来たりするのは大変なので、玄関を広げそこを物置代わりに使うという案になった。
その場で、チャチャッと簡単な図面を描き、それでやってもらうことにした。 
そして、出来たのが、母屋から少し飛び出した玄関とデッキ、階段。階段の位置を移動した。

その後も、雨が降るとベランダが濡れて床板や手すりが腐ってくるので、母屋だけでは無く、下屋を付けた。すると、冬の雪が積もって、時々滑り落ち、その重みで壊れたことも数回あった。

そんな山小屋は、暑い夏に行くと下界より5℃以上涼しく、春は残雪と芽吹き、夏鳥が渡ってきて鳥見、冬はスキーに、秋は黄葉紅葉と四季を通して便利に使っている。

この夏は、コロナ禍でずっと学校が休校になっていて、家で過ごしていた孫を誘って、飯縄山登山をするために行った。
到着すると、入り口から庭まで草ボウボウ、辺りの樹木は緑がいっぱい。緑がいっぱいなのは良いが、やっぱり通路や庭は草刈りをしなければいけない。
早速、室内の掃除を孫と済ませると、外で草刈り、バッサバッサと鎌を振って草をなぎ倒す。咲いている花は、できるだけ残しながら一汗かいた。

この小屋を建てた頃は、月に1度は行こうと思い実行してきた。最近は、年に数回になってきたが、その分娘家族がちょこちょこ通っていて、外でBBQをしたり、キャンプのまねごとをしながら楽しんでいるようだ。

山登りを終えて、その日の夕方には娘達が孫を引き取りに来て、たった一人になった。
日が落ち始めた緑の森は、黒々した森に変わり始め、時々吹く風でサワサワと葉音がするが、後は静かな森に変わる。何だかトトロの森を思い起こす。そんな緑の森に包まれた飯綱小屋だった。

    
Iizuna Cottage in the green forest.
       2020/20 Sept.
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