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連休の戸隠連峰・高妻山

高妻山は、戸隠連峰の最高峰で標高2353m。深田久弥が選定した日本百名山の一つに入る。この方角から見ると三角錐の綺麗な形に見える。
高妻山は戸隠連峰の最高峰だが、戸隠山の裏山に位置するので見えにくい山だ。若い頃何回か登ったが、登山行程が長く結構大変な登山になる。
しかし、登山行程の各所では、周囲の眺望が素晴らしい。高妻山へ向かうには、まず目指すは五地蔵山だ。五地蔵山からは、飯綱山やキャンプ場がよく見え、北側に目を移すと妙高山、黒姫山が見える。
五地蔵山から、高妻山を正面に見ながら進むと、北アルプスの山々、あまり見ることのない戸隠山の裏側を見ることができる。
高妻山の頂上は、大小の岩だらけで歩きにくく、三角点のある場所まですんなりとは行けない。でも、着いた頂上からの360度さえぎるもののない眺望で、苦労は吹き飛ぶ。

尾根続きのすぐ先には、乙妻山。谷を隔てた先には雨飾山。遠く、槍穂高連峰、すぐ手前は後立山連峰で、左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬三山は大きく見える。その裏側には立山、剣岳も見える。


今年の連休は、10連休と長かったが、天気が気になったので前半に出かけた。結果的には後半の方が良かった様に思えるが、まあまあの天気だったので良しとしよう。
初日、東京は雨降り。そんな中出発、途中から天候は回復してきて、信州に入ると良い天気になってきた。ところが飯綱高原に上がっていくと雪が舞い始めて、午後は雪が強く降ったり弱まったりと繰り返し、辺り一面は真っ白になった。

翌日は、すっかり晴れ上がり良い天気。早朝に戸隠に向かった。
途中の蕎麦畑に寄って見ると、まだ蕎麦は蒔かれていなく、雑草が一面に生えて、その上に薄らと雪が覆っていた。今年は季節が遅れていたのか、いつもの年だと一部の畑は菜の花がいっぱい咲き、黄色のお花畑とその先に残雪の戸隠連峰とが綺麗に見えるのだが・・・。
それに比べると、今年はモノトーンの世界だった。
陽が当たり始めたが、蕎麦畑辺りは飯綱山の陰で、まだ朝陽は当たらず戸隠連峰だけが明るく陽に映えていた。その感じが表現できなくてちょっと残念な絵になった。手前の林群は、飯綱の日陰と戸隠連峰の陽当たりとの対比で、ずいぶんと暗く見えていた。
戸隠連峰は、もうこの時期雪解けが進み、特有のゴツゴツした岩肌を見せ、沢筋に残雪が白く見える程度なのだが、前日の雪で山々全体に白い砂糖でもふりかけたような感じだった。

この高妻山は、また機会があったら登ってみたい山である。

    Mt.Takatsumayama

      2019/15 Jun

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