都電荒川線・飛鳥山

チンチン電車で親しまれた東京都電は、昔、都内には網の目のように走っていたが、車社会になり交通渋滞がはげしくなった道路事情で、路面電車は姿を消していった。
昭和47年11月には、荒川線の早稲田〜三ノ輪橋間の一路線だけを残し全て無くなり、この路線だけが今も走り続けている。

私の記憶では、子供の頃東京に来て黄色い都電が走っていたことを思い出す。あの頃は車より路面電車の方が多かったように思う。叔母の家から近くの、確か入谷から三ノ輪の方に通じている昭和通りを走る路面電車をよく見ていたように思う。
今はいろいろなイベントなどに合わせて、色もいろいろに変わっている。

サクラが咲き始めた飛鳥山公園前の交差点ですれ違った都電。紺色は8800形、三ノ輪橋行きでカーブを曲がりながらこの先の坂を下って行くと王子駅だ。もう片方は、早稲田行き。カーブをしながら飛鳥山公園に沿って走って来て飛鳥山駅に到着。こちらは7000形だ。

この交差点で信号待ちをしていると、必ずと言っていいほどこの交差点へ入ってくる都電に出遇える。時にはこのように2両がちょうどすれ違う時であったり、都電も交差点内で信号待ちで停車したりといろいろに見られる。
そして、車輌のタイプもいろいろなタイプに遇えるのもいい。それに鉄道ファンがけっこう訪れて撮影場所にもなっている。

以前、BE-PAL主催の都電に乗って自然観察と言うイベントに参加したが、この荒川線は路面電車とは言え専用軌道が多く、線路沿いには大学のキャンパス、雑司ヶ谷霊園があったり、民家の脇を通っているので植木鉢が置かれたりと結構緑が多く、この一つ一つの緑が線状に繋がって、動植物の移動が行われ自然環境が保たれているようだ。

色々なことを思い出させてくれる都電荒川線の飛鳥山の交差点での風景だ。

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    Toden Arakawa Line. 2017 3 April.

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