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晩春の鏡池に映る戸隠連峰

都会では、気温が25℃を超える日が多くなってきて、もう初夏の装いだ。信州でも天気さえ良ければ平野部では、気温が上がり25℃は超してしまう。
そんな5月の終わりに、戸隠の鏡池に行ってみた。ここは標高1200m、早朝の気温は15℃。この季節の平野部から上ってくると涼しい。

鏡池は早朝でないと、さざ波が出て背後の戸隠連峰がなかなか綺麗に映らない。紅葉の時期などは、色づいた樹木と初雪などを纏った戸隠連峰のコントラスト風景を見ようとしても、鏡映しの様には見れない。
でも、この日は穏やかで多少の波はあったが、戸隠連峰はほとんど揺らぎ無く湖面に鏡映しとなっていた。

今は、春の花が終わり新芽が出始めの時季で、枯れた木々の色と萌え色が合わさった色合いで黄葉かとも思えるような感じさえする。ところどころに遅咲きの山桜が薄ピンクや白く見えていた。

荒々しい戸隠連峰だが、ここに来て見る風景は池の穏やかさや近くの森林植物園から続く池の周囲の森林が、その荒々しさを包み込んでしまう。

池のほとりから眺める風景もいいが、この池を回る歩道を歩きながら、樹木の間から見る湖面もなかなかいいものだ。その足で森林植物園に歩いていくのもいいものだ。湖畔ではあまり野鳥の声を聞くことができないが、森を歩いて行くと、今頃はキビタキやコルリ、アカショウビンなど一夏をこの森で過ごす渡り鳥の囀りや姿を見ることが出来る。

鏡池には何回来たことだろう。最近のように観光地化した戸隠になる前は、本当に静かで訪れる人も少なかった。この池は1974年ため池として造られた。もう40年だ。

 Togakushi_mountain range reflected in the Kagamiike.2014 22 Jun.

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