Cosmos コスモス アキザクラ(秋桜)
秋桜をコスモスと読ませるのは、秋に咲き、花弁の形が 桜に似ているところからの和名だそうだが、思うに春は桜が花の代名詞のようだが、秋には野原、庭先、道端や公園など、どこにでも生えてピンクや赤など花を咲かせるコスモスがそれに当たるような気がする。
コスモスは、最近こそやたらには見えないが、昔は前述のようにどこでも空き地があれば、この季節咲いていた花のような気がする。
このコスモスは、先日実家へ行ったときに、庭先の土手状になっている斜面で、そよ風に揺れていたものを描いてみた。2つの花に焦点をあて、他はぼかすつもりが、描いて見るとぼかした花を上手く描けなかった。
昭和何年だったか、山口百恵が歌ってヒットした曲が「秋桜」、コスモスだった。
「♪♪ 薄紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽だまりにゆれている
この頃涙もろくなった母が 庭先で一つ咳ををする
縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を
何度も同じ話繰り返す 独り言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みてくる
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ心配いらないと笑った ♪ 」
この歌の一節にある「縁側でアルバムを開いては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話繰り返す」は、90になる母親が、実家へ行くといつも子どもの頃の写真や孫たちが生まれ、その度に写した孫や私たちの写真を見ながら、昔話をする光景が浮かんでくる。
コスモスは、そんな光景が似合う花なのかも知れない。