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春のキビタキ

   Ficedula narcissina..  2009 Feb.

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春のキビタキ。これは数年前の春に渡ってきた夏鳥のキビタキを写したときのものを描いてみました。
この年は、いつもいく公園で、4月の半ばに沢山のキビタキが渡って来て、しばらく逗留して、一夏を過ごす目的地へ飛んで行きました。

沢山来たせいか、けっこう楽しませてくれました。このときは、同じ枝にずっと止まって右見て、左見て、後ろ向きになって見たり、この絵みたいに首を伸ばしてみたりと、いろいろな仕種をして見せてくれて、カメラを構えていても、シャッターを押すのを忘れさせてくれるような、楽しいひと時だったことを思い出します。

このキビタキの色合いが、また好きなんですが、描いてみると現物とは違って、あの鮮やかさ、いい色合いがでません。人それぞれ感覚、感受性も違うからこうなってしまうのでしょう。他の鳥もそうですが、羽の色合いは、その時の光具合で随分変わってきますから、その時、その人が感じたように描けばいいのでしょうが…。

こうして描いてみると、何だか不恰好に描けてしまいましたが、鳥の仕種をよく見ていると、可愛い時もあるけれど、けっこうグロテスクな時もあります。
まあ、人間でもそうでしょうが…

こんな格好で、あの囀り「ヒ、ヒリリン、オーシツクツク、チョットコイ チョットコイ」をしてくれればいいのですが、なかなかそういいタイミングでは歌ってくれません。
あの囀り、良く聞いていると、ツクツクボウシとコジュケイの鳴き声を合せたような、変な囀り方ですが、でも、あの囀りを聞いていると心地いいものです。この時期は、オオルリも歌ってくれますし…

写真からこうして描いていると、写したときの情景が浮かんできます。今年も、あと2ヶ月もすれば、南の国から鮮やかなオレンジと黄色、黒のトリコロールでキビタキが渡ってくるでしょう。

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