6月、梅雨空の飯綱山

梅雨入りを前に、久しぶりで飯綱山へ登ってみたいと思い信州へ出かけた。
この時期、梅雨入りまでの間、これまで何年かの記憶によれば、意外と良い天気になることが多いので、それを期待していたのだけれど・・・でも、今回はお天気の神様は微笑んでくれなかった。

予定して1週間前から週間天気予報を見ていると、その日を挟んで3日間お日様マークばかりだった。ところが、数日するとつぼんだ傘マークが見え始め、翌日には傘が開き、ついにお日様マークが無くなり、結果的には傘マーク、曇りマーク、曇りマークとすっかり梅雨の感じがする天気予報になってしまった。当然といえば当然。例年だとこの時期は、梅雨入りしている頃なのだから。

前日の午後から激しい雨が降り出し、夜中も激しく降っていたので、今回はダメだと諦めて寝た。翌朝、それでも早朝に起きてみた。すると、昨夜は激しく屋根をたたいていた雨もすっかりやんで、キビタキが歌っていた。これは行けるかなと思い外へ出てみると、まだ霧状の湿気が頬を湿らす。辺りを見回すと、ガスが上がっていくところで、飯綱山の頂上付近は、すっかりガスの中だ。
行こうか?どうしようか?行っても視界が利かず、下手をすれば雨に降られてずぶ濡れ!それまでして登ることはない。いつでも登れる山、飯綱山。登り1時間半ゆっくりでも2時間あれば登れて、下りは1時間・・・そう考えれば、もっと見晴らしの良い時期に登ろうと・・・。

せっかく早起きしたので、お散歩しながら鳥見でもしようかと思い、歩き始めた。飯綱山を見るとガスが上がり頂上付近が見える。天気も回復しているのか、薄日も射してきた。あ〜ぁ 行けばよかった。 でも、しばらくするとガスが下り始めすっかり飯綱山を隠してしまった。

帰る日に、ようやく青空が見える天気になったきた。飯綱へ行くといつも同じ場所から見る飯綱山だが、季節、天候など、その時どきで、色々な表情を見せてくれる。

この日は、青空も少し覗かせてくれたが、空は、既に梅雨空を思わせる雲が覆っていて、頂上付近は時折ガスがかかったりしていた。
山は全体に緑より青みが勝った感じで、麓は黄緑から濃い緑色へ移っていく。湿原では枯れた葦原が下から緑色が徐々に伸び始めて、もう少ししたら緑の葦原に変わっていくだろう。湿地では、遅いリュウキンカの黄色い花がポツポツ咲いていた。そして、葦原の中からは、ギョシ ギョシギョッギョッとオオヨシキリが元気に鳴いていた。

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  Mt.Iizuna of the rainy season sky.. 2007 June.

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