野山歩きにいつも持っていくコンパス

フィールドへ出かけるときに持ち歩くこのコンパスは、世界のアウトドア・シーンで使用され、日本では防衛省の認定品にもなっているアルミダイカスト製の高級コンパスだ。普通の360度目盛の他にミル目盛が刻まれ、目標物の水平方位を正確に知ることができる。

このコンパスは、以前仕事で使い始めてからずっと使い続けている。仕事では、マイクロの無線中継所建設時に使い始めた。山口から宮崎まで、千葉の鴨川から三鷹まで、山越え谷越えのルート選定から建設地を決め、アクセス道路を造り中継所を造った。そんなときに使い始めたのがきっかけだ。

机上で地図を広げ、約数十km間隔で建設していく無線中継所の位置を決めていく。それを元に現地調査に行く。地図上ではなんでもないが、現場へ行くと道なき道を、ただ地図を頼りに登っていく。そんな時もこのコンパスが活躍する。そして目的地へ着いたら隣の無線中継所が本当に見通せるかを確認する。本当は、こんなときトランシットという測量器を使うのだけれど、道なき道を行くので、大きすぎて持ち歩けないのでこのコンパスが役立つ。

このコンパスの良いとこは、目標物へ向けてフタに付いている細長いスリットの真ん中に張ってある糸を見ながら、手前についている拡大鏡で目盛盤をのぞけば正確な方位が分かる。それにアルミダイカストだから、見た目は自衛隊の車のような色なので重そうだけれど軽い。

なので、仕事で使い終わった後は、フィールドへ持ち出して使っている。

私は、どちらかといえば方向感覚は良い方だと思っているので、こういうものを持ち歩かなくても歩くには不自由しないが、こういう人に限って?
時として全くトンチンカンな方向感覚が目覚めることがあるようで、えらい間違いを犯していることがある。なので、いつも密かに持ち歩いているので、めったに出して見ることはない。

それより、家で地図を広げたときなどその上に置いて方向を確認する、そんな使い方の方が多いような気がする。

でも、お気に入り小物の一つだ。

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Compass. 2007 Mar.

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