11月新雪の白馬岳

10月の最終週に飯綱から眺めた白馬岳は、初雪だったと思うが薄っすら白く、まだほとんど黒々していた。
そして、11月に行って眺めた白馬岳は、ほとんど真っ白くなっていた。それでもまだ雪の量が少ないようで黒い岩肌がはっきり見えている。この辺りは、北アルプスでも北部なので積雪量は並ではない。そうなると真っ白でほとんど岩肌も埋もれる。よっぽど急峻な岩肌をのぞけば白一色といって良いほどになる。

この日は、天気が良く晴れ上がっていたが、強風が吹きまくっていたようで雪煙が舞い上がっている様子まで見えた。

この夏は、白馬岳展望台の八方池へ行ったが残念ながら白馬岳の姿は見られなく、八方池へ映る逆さ白馬岳も見れなかった。山を眺めながら、夏に登った八方尾根を今は目で追いながら登ってみた。唐松岳へ続く八方尾根の途中にある八方池辺りを眺めながら、来年はぜひ逆さ白馬岳を見たいと思うのだった。

白馬岳は、2回ほど登ったことがある。最初は、高校のとき夏休みの集団登山で登った。そのころの記憶は断片的にしか思い出せないが、10年くらい前に、そのころ秩父や近場の山へよく行っていた仲間と白馬へ登った。
そのときは、猿倉、白馬尻小屋で一泊、大雪渓を登り、山頂。白馬三山の白馬杓子、白馬鑓ヶ岳を経て鑓温泉で二泊目、猿倉へ下りてきた。このときは、20年ぶりくらいで、中年おじさんたち4人でけっこうがんばったな〜なんて、まだまだいけるぞ、と密かに自分を褒めていた。

また、悲しい思いでもある。もう30年も前になるが、同じ山岳会の山仲間が3月の白馬岳主稜へアタックした時に雪崩で4名のうち2名が帰らぬ人となってしまった。その時に捜索に出かけた。白馬岳はいろいろな思い出もあるし、子どものころからいつもそこに見える白い山として特別な山でもある。

これからも機会があれば登ってみたい。

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Shinsetu_no_Shiroumadake 2005 Dec.

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