懐かしい絵が出てきた。ちょっと整理をしていたら、娘が小学生の頃描いた絵だ。
これは、以前住んでいた団地の同じ棟に住む、ほぼ同世代の家族が仲良くなっていろいろなイベントをやっていた頃の話だ。
「こらの会」と言うのはそのころ、同じ屋根の下に住んでいて、自分たちの子どもも遊び盛りでいろいろ悪さもしていた、自分家の子どもが悪さをしたら叱る。それと同じように他の家のこどもが悪さをしたときにも「こらっ」と叱る。そこで「こらの会」というのをはじめた。
それぞれ異なる職業で、それがバランスのとれたいい組み合わせだった。コックさん、運送屋さん、芸能プロダクション代表、技術屋さんとそろっていて、何かイベントをやるときは、さっと役割分担ができ、けっこう凝ったイベントができた。
この”朝顔市のおじさんたち”は、団地の夏のお祭りに私たちの棟で出店した朝顔市をやったときだ。我々4人が企画したイベントで、春に朝顔栽培農家に7月の何日に・・・といった注文をして、ちょうどその日にあわせて栽培してもらった。そのときは300鉢を注文して、運送屋さんの車で皆そろって運び、3日間で完売した。
その他にも、七夕には近くの農家から大きな竹をもらってきて、団地の子どもたちを集め短冊に願い事など書いてもらい飾った。
クリスマスには、近くの公園から蔦を採ってきて大きなリースをつくり電飾で棟の玄関を飾ったりもした。
いつも、子どもたちを巻き込んでやるイベントは楽しいものだった。
夏のお祭りでは、朝顔市のほかには、かき氷屋もやった。きれいなお姉さんには山盛りにしてシロップはいーっぱい、何種類もかけてあげたりして楽しんだものだ。
この仲間では、アウトドアも楽しんだ、キャンプ、スキー、川遊びなんでもやった。
川遊びでは、川幅にロープを張って子どもたちが流されないようにしたり、いかだを作りいかだ流し大会にも出た。このときはTV取材がきて放映された。
秋には、さんま焼きを河原でやった。運送屋さんが大洗へ行って新鮮なさんまを入手してきてコックさんがおいしく調理してくれ、設備担当は技術屋さん、総合企画はもちろん芸能プロダクション代表、なんとうまくできたグループだろうと感心する。
今では、仲間はそれぞれ違う場所に住むようになり、子どもたちも大きくなり子どもをダシに遊べなくなってしまってちょっとさびしい。
「こらの会」の顔ぶれ