若い頃。もう、どのくらい前になるだろうが、山仲間と毎週のようにこの谷川岳へ通った。
あの頃は、同年代のザイル仲間が何人もいて、先週は中央カンテルートを攀じたから今週は
凹状岩壁をやろう。来週は・・・・というように夜行列車にゆられてやってきていた。
いま、真正面から一の倉沢にあるいろいろな登攀ルートを眺めるとよくやったなぁ〜と・・・
若かったんだとつくづく思う。もう、いまはそんな馬力もなく・・
周囲の山々は、秋色に染まっているのに一の倉沢周辺は多少は色付いても岩肌そのものの
色をしている。それだけ過酷な場所なのかもしれない。
こうして紅、黄葉をながめ、ゆっくり回想している。
そして、もう、こうした楽しみ方がいいのかもしれない・・・と。