2010年-6月 (6月24日〜6月26日)
長野県 初夏の鳥たち
梅雨の晴れ間をみて、一ヵ月半ぶりに森林植物園に行ってきた。
五月の連休頃は、木道以外は雪だったが今はもう、ミズバショウの葉や茎が1mにもなって、木々は緑の葉っぱが覆いすっかり変わった初夏の高原になっていた。
森林植物園を歩いていてもエゾハルゼミの鳴き声で、野鳥の鳴き声は消されてしまう時期になったはずだが、今年はセミの鳴き声があまりうるさくない。昨年のもう少し早い10日前後では、エゾハルゼミの大合唱でよく聞こえるウグイスの声さえ聞こえなかったが、それに比べると今年は静か?だ。セミの鳴き始めの頃としばらくしてからでは違うのかもしれない。
野鳥もいろいろ鳴き声は聞こえるが、葉が茂ってきたので姿を探すのは難しい。植物園内を歩いていくと、毎年話題になっているアカショウビンの見れる辺りには、相変わらず数人がカメラを据えて出を待っていた。聞いてみると、4時半から待っているが姿は見れなく、鳴き声も奥社方面の遠くから聞こえただけだと言っていた。
この日はぐるっと回って、ゴジュウカラ、戸隠名物のキバシリ、アオジ、キビタキ、カワラヒワ、アカハラ、ミソサザイ、ホトトギス、カッコウ、アカゲラ、コゲラ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラなどを確認した。でも、珍しくツツドリの声を聞かなかった。
この植物園ではウグイスとアオジの鳴き声が一番良く聞こえたし、飯綱では、キビタキとオオヨシキリがよく鳴いていた。
2010年4月-3 (4月30日〜5月1日)
長野県 春の鳥たち
久々に、森林植物園へ行ってきた。雪解け間近で、除雪をしてあった木道を歩きながら、春の鳥たちを見てきた。
連休になる寸前?のせいかそれほどの賑わいではなかったが、7時過ぎに駐車場に着くと、既に10台ほどが止まっていた。県外ナンバーが半数くらいいた。
歩き始めるとすぐに、綺麗な鳴き声がする。見ると黄色と黒の鮮やかなキセキレイだ。普段はチッチッと鳴きながら尻尾を振って歩く姿しか見てなかったが、木に止まってチチンチチン!チリチリチリと長く歌い続ける姿は初めてだった。
まだ雪が両側にある道を池に沿って歩くと、水辺の木に鳥影発見。見るとエナガが忙しく動き回っていた。木道に入ると、頭上に何羽か小さな鳥が飛び回り枝に止まった。見るとコサメビタキのようだ。そういえば、昨年はこの辺りの二股に巣を作って子育てをしていた。今年も、またこの辺りで巣作りをするのだろう。
更に進むと、ウグイスやシジュウカラ、ゴジュウカラの声が聞こえ、森の中を羽音をブーンと立てて飛ぶ鳥や無音で飛ぶなど鳥影は沢山見えた。特にゴジュウカラは恋の季節なのか、2羽が追い掛けっこをしていた。進んで行くと、5人ほどおしゃべりをしながらカメラを据えて何かを待っていた。何が見れるんですか、と聞くとミソサザイだそうだ。そういえば、綺麗な鳴き声が時々聞こえた。ちょっと待ってみたが、出てこなかったので、更に木道を進む。木道から見える辺りの湿地では、雪が融けた地面を突っつくアオジ、アカハラ、シジュウカラ。雪の上を歩きながら餌を探すアカハラやアカゲラなど、春の訪れを待ったいたようだ。
辺りからチュンチュン チュンチュンとスズメの鳴き声が…でも、こんな所にはいないはず?良く見ればスズメよりちょっと白い感じのニュウナイスズメが何羽か鳴いていた。
植物園の奥の方へ行くと、2、3人の人たちがキビタキが居ますよ、と教えてくれたが、なかなか姿を見せてくれない。そのうちにちょこっと現れたがすぐに、もっと奥に入ってしまった。その直後、湿地から飛び立つ鳥が目に入ったので双眼鏡で覘くとクロツグミが遠くの枝に止まっていたが、ちょっと目を離した隙にその姿は消えてしまった。
奥に進むと、フィフィとうるさく鳴くゴジュウカラの声がする。そっちを双眼鏡で探すと、遠くの木の穴が開いているところで子育てをしていた。雛が穴から顔を出し餌をもらっていた。この日は、2時間くらいで20種くらいの鳥をみた。
この時期、山小屋付近はイカルがいっぱいだ。10羽ほどの群れになってヒーホーキーホーと鳴いていた。シメも混じって。ウグイスも昨年と同じく小屋の森を含む縄張りで、朝早くから暗くなるまで良く鳴いている。近づくと警戒音を発する。鳥は、本当に人間の動きを良く見ている。知らんふりをしていれば、鳥も鳴いたり餌を食べたりしているが、こちらが意識するとすぐに警戒をする。
翌日も森林植物園へ行って見た。この日は前日より早めに行ったが駐車場はキャンピングカーや夜中に着いて、夜明けを待っていたような人たちで、あと数台しか止めるスペースが無かった。この日も。ほぼ前日と同じコースをたどったが、歩き出してしばらくすると、キビタキに出会った。前日は森の奥でちょっとしか見れなかったが、森の入り口で出会ったので、ずいぶん長い間そこで見ていた。その辺りを縄張りにでもするかのように飛び回っては、近くの枝に止まり、綺麗な姿を存分に見せてくれた。
先に進み、、前日ミソサザイが出ると言っていた場所に、この日は誰もいなかったのでしばらく待ってみると、あの澄んだ綺麗な鳴き声が聞こえてきた。その方向を見ると、大口を開けて鳴いていた。しばらく見ていたが、奥のほうの様子を見たいと思い先へ進んだ。
木道の辺りは、ほぼ昨日と同じだ。キビタキが見えた辺りに着いたが、この日は誰もいない。少し先では、アカゲラとゴジュウカラの子育てを見る人で沢山集まっていた。しばらく待っているとキビタキの鳴き声が聞こえて、見ると近くに黄色とオレンジ黒が鮮やかなキビタキが見えた。独り占め状態だ。しばらく楽しんでいると、大砲を持ったお兄さんがやってきて、しきりにシャッターを切り始めた。
十分楽しませてもらったので、入り口辺りで人がいなければミソサザイの歌声を聴きたいと思い、入り口へ戻ることにした。
入り口付近へ行くと誰もいなく、ミソサザイの鳴き声が聞こえる。良く見ると近くで鳴いているが、あの尻尾を立てて鳴く姿でないのは、ちょっと残念。でも、しばらく鳴き声を聞いたり、姿を見たり、ここでも独り占め状態だったが、団体さんが元気良く木道を行き来し始めたので、帰ることにした。
地元の人に聞いたところでは、キビタキは2、3日前に入ったばかりだといっていた。これからは、夏鳥がどんどんやってきて、この森もにぎやかになってくるだろう。そういえば、実家の裏山ではツツドリのポッポポッポという声を聞いたから、連休後半にはここへも来るかもしれない。
2010年4月-2 (4月26日)
埼玉県 オオルリがやってきた
この三日ばかり良い天気が続いているが、夏鳥がやって来たという情報を入手したので、いつもの公園へ行ってみた。
公園へ行ってみたが時間が遅かったのか、多くの人たちは既に帰りかけていたので、公園内を一回りすることにして歩いていくと、人だかりが出来ていて、皆カメラを枝に向けているが、何だか分からない。よく見ていると忙しなく動き回っている小鳥が見える。よく見るとエナガのようだ。話を聞くと子育て中のところを写そうとしているようだ。双眼鏡で見ると、見え難い太い枝の又に巣があり、雛が口を開けて親鳥を待っている姿が見えた。しばらく見ていたが、親鳥は何回も何回も餌を運んでいた。人だかりはどんどん増えてきたので、これではどこかの森で赤い鳥が子育てを止めてしまったという話を思い出したので、ここを後にした。
隣の森へ行ってみると、毎年この頃やって来るオオルリやキビタキが見られる場所を遠くから見ると、既に沢山の人がいた。でも、皆カメラを据えているが、手持ち無沙汰のようで話をしていた。自分が歩いていく先に2、3人の人が何かを見ながら、オオルリだとかキビタキだと言っているので、双眼鏡で見ると高い枝に、確かにオオルリの姿が見えた。まだ着たばかりで慣れないから高いところに居るのか、カメラを向けたが葉っぱが邪魔でまともには写らなかったが、何とかオオルリだと分かる。でも、すぐに飛び立ち近くでさえずっていた。
オオルリが居たすぐそばで、何か飛び回っている鳥影が見えるが、新緑の葉っぱを透す陽射しが明るすぎてよく分からない。それに忙しく動き回るから双眼鏡でもカメラでも追うのが大変で見分けがつかない。どうも眉斑の感じからムシクイのようだが、何ムシクイかまでは分からない。前の森でもムシクイが見えたが、今頃沢山入っているようだ。キビタキも何羽か入っているようだが、残念ながら、今日は見れなかった。これからしばらくオオルリやキビタキがやってきて、この辺りで一休みして、ひと夏を山で過ごすのだ。
2010年4月 (4月21日)
埼玉県 今年もやってきたヒレンジャク
久しく鳥見をしていなかったけれど、ヒレンジャクが入っていると聞き行って見た。
先々週あたりから姿を見せ始めたようで、先週は20羽くらいになったようだが、今年は、それほど沢山の数は来ていない様だ。今日、見たのは5羽くらいだった。ほんの15分くらいだったので、どのくらい現れたのかは定かではない。ここしばらくは、1年おきにやって来ていたが、今年は昨年に続いて2年連続の飛来だ。昨年は、ヒレンジャクだけではなく、キレンジャクも入り数もかなり多数だった。
いつも現れるヤドリギの辺りに行くと、数人の人たちが手持ち無沙汰に、話をしていた。まだ、出ていないようだが、しばらく待つと出てきたようで、皆立ち上がり大砲のようなレンズを動かし始めた。後方で見ていたが、前のほうに行って見上げると4〜5羽のヒレンジャクの姿が見えた。次の瞬間にはヒレンジャク名物、長〜いウンコをし、次には隣のも、それに負けじとばかりに長〜〜いウンコをした。しばらく見ていたが、それほど数も多くないし、公園内を一回りすることにした。
辺りはシジュウカラのさえずりがあちこちから聞こえていた。草むらでは地面を突っつくツグミやドバト、ムクドリがいたが、ツグミは平気で地面を突っつきながら、顔を上げて遠くを見つめていた。ムクドリは顔を上げると飛び立って木の枝へ行く。歩いていくとツグミが枝に止まり、しきりにさえずっていたが、あれは何だったのだろう。
帰り際になって公園の出口に来ると、地面に居たホオジロが飛び立ち、目の前の低い木に止まった。こっちを見て、何んだい?とでも言うような顔をして見せたり、後ろに気になる気配でも感じたのか首を回したりして、いろいろな姿を見せてくれた。
公園内は新緑の季節になってきて気持ちが良かった。連休辺りか、それを過ぎれば、今度はキビタキやオオルリ、サンコウチョウなどが見られるだろう。楽しみだ。
2010年1月-2 (1月22日)
埼玉県 今年の干支は…え〜と、寅…トラ トラツグミ
2010年1月 (1月8日)
埼玉県 初鳥見
ようやく世の中も正月気分がぬけて普段の生活に戻ってきたようだ。ご無沙汰していたが、約一ヶ月ぶりに鳥見。初鳥見にいつもの荒川河川敷へ行ってきた。
小寒といえども寒に入り、寒さは一段と厳しくなってきたが、日中陽射しがあれば結構暖かい。さすがに風は冷たい、河川敷だから更に冷たい。河川敷のジョギングコースの両側の雑木林や藪の中、葦原に野鳥達がいる。
駐車場から歩いて堤防の上から葦原を見ると、撓った葦の穂先にカワラヒワがおすまし顔でユ〜ラユラ、辺りを見回していた。堤防を下っていくとジョギングコースと藪の境に何やら動いているが陽射しが眩しくよく分からない。動きからすると、ひょっとしてジョウビタキ?その通り。昨年もこの辺りを縄張りにして1シーズンを過ごしていた。陽射しの中、今年も綺麗な姿を見せてくれた。
先へ進むと、葦に囲まれた池というか水溜りがあり、12月はベニマシコが沢山見れたがこの日は全く見えず、オオジュリンが葦に止まって揺らしていた。何羽もいてあっちにもこっちにもとにぎやかだ。ただ逆光で光りすぎて見難かった。
オオジュリンも思う存分見たのでジョギングコースを更に進むと藪の中からチャッチャッチャッあるいはジッジッジッジッっと、たぶんウグイスの地鳴きだろうと、そっと藪の中を覗くと忙しく動き回るウグイスが見えた。藪で全体は見えないがウグイスだとは判別できた。
ずいぶん歩いたので引き返すことにして歩いて行くと、生垣のようになったツバキの花にメジロが数羽、蜜を吸っていた。蜂の様にホバリングしながら吸ったり、止まって吸ったりしていたが、ハチドリのようにホバリングは上手ではなかった。
駐車場近くの草むらで、スズメが20羽くらい地面を一生懸命突っついていた。何事かと双眼鏡で見てもただ地面を一心不乱という感じで突っついていた。向こうから自転車が来てスズメの脇50cmくらいを通過したけれどへっちゃら、じゃあ自分が近づいたら…やっぱりすぐ脇を通っても、地面を突っついていた。よっぽど腹が減っていたのか、大好物だったんだろう?そんな風には見えなかったんだけどね!!
少し先へ行くと、今度はカワラヒワが数羽草むらを突っついていた。彼らは、皆んな何やら嘴に銜えていた。こちらはカメラを向けてシャッターを切ったら、一斉に飛び立ってしまった。
ここまで来たので、いつも行く公園へ足を延ばしてみた。トラツグミがいるという情報もあったので、寅年なんでひょっとしたら見れるかと思ったが、それは見れなかった。いつものように公園をぐるっと一回りすることにして歩き出すと、目の前をスーっとシメが飛んでいった。止まった木を見ていたら、またどこかへ行ってしまった。足元の藪の中でガサゴソ音がするので見るとアカハラが枯れ葉をひっくり返しながら地面を突っついていた。
隣の林へ行くと、コツコツコツコツ音がするので見上げれば、コゲラが木の幹を突っついていた。するとキョッキョッと鳴く声が近づいてきて、頭上を飛んでいくアカゲラが見えたが近くには止まらず遠くへ飛んでいった。
シャァーシャァーとうるさく鳴きながらオナガが5、6羽、近くの木に止まったので、綺麗な写真を撮りたいと思ったが、オナガも忙しく動き回って、すぐにいなくなった。
草むらで動くものがいたので見るとシロハラだ。ひょいと見ると、嘴に真っ青なジャノヒゲの実を銜えて、何やら後から見られているなって感じの目で私の方を見た。ずっと見ていたら木の枝へ飛び移った。危機感を感じたのかな?ちょっと悪いことをしてしまったようだ。他にツグミは相変わらず地面を突っついては、顔を上げはるか遠くを見るような格好をしていた。
今年初めの鳥見としては、いつも見れる鳥が見れたので、まずまずだった。