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    Wird Bird
鳥見初心者なので、鳥名の間違いなどあるかもしれません。また写真は、ピンボケのもの、ブレブレのものなど素人写真なので悪しからず。    
写真をクリックすると鳥の写真が少し大きくなります。
 
Wild Birds-6

2009年10月-2  (10月15日)
埼玉県    人も居なけりゃ鳥もいない森  

前夜の激しかった雷雨も上がり、秋晴れの青空に誘われていつもの公園へ行ってみた。まだ雨露で草が濡れているだろうと長靴に履き替えて歩き始めたが、シジュウカラ、ヒヨドリ、モズの物まね鳴き声が聞こえるばかりで、全体的には静かな森だ。歩いても鳥見人には出会わない。
森の外周道路を回り、森の小道へ入っていくと、コンコンコンと木を突っつく音が聞こえたのでそちらを見ると、コゲラが幹に穴を掘り始めていた。せっせと働いていたけれど、そこへアカゲラが飛んで来て、コゲラの掘った穴の所へ止まったので、コゲラはビックリ!どこかへ飛んで行ってしまい、アカゲラもちょっとその開け始めの幹に興味を示したもののどこかへ飛んで行った。

小道を歩くが、ヒヨドリばかりがうるさく鳴きながら飛び回っている。例年沢山あるミズキの実が、今年は少ないような気がする。だから昨年、沢山見れたキビタキなどが少ないのだろう。聞いた話では、近くのミズキの実があるところでは、キビタキやエゾビタキが姿を見せていたそうだ。
それでも、小道からまた外周道路へ出て注意深く見ながら歩いていくと、頭上の高い枝で、何やら飛び回る鳥影を発見。葉陰と日当たり部分を飛び回っているが、葉陰の見難い部分に止まっていることが多く判別しにくい。エゾビタキ、サメビタキ??サメビタキのようだ。しばらく様子を見て何枚かパチリ。真上の高い枝の狭い範囲を飛び回っているだけで、遠くへ行く気配はないようなので、ここはひとまず引き上げて、他を見て歩いたがやっぱりいない。

そこで、先日ノビタキを見れなかった田んぼへ行ってみた。堤防の上から田んぼを見回したが、誰も鳥見をしているような人は見えない。だからポイントが分からない。仕方ないので当てをつけて居そうな場所を見て歩く。田んぼ中の道を何回か歩き回わっても見れない。田んぼにはヒラヒラと舞い降りてきたハクセキレイ、先日と同じ場所でキジを、川縁の藪で実を食べるカワラヒワ、川の中にはアオサギが見れた。
今日もこれだけかと、来た道とは違う畦道を歩いていくと、道端の伸びた草に止まっている鳥がいた。双眼鏡で見ると探していたノビタキだった。やっと見ることが出来た。しばらく見ていてもじっとしていたので、ここでもパチリ。少し移動して葦の茂みへ行って、足を大きく開き仁王立ちの後姿をパチリ。やっとノビタキを見れた。もう一度、森へ戻ってみたがサメビタキがさっきの場所に居ただけで他は見れなかった。
次の日には、もう冬鳥が渡って来たと、この公園の常連さんがHPに載せていた。ジョウビタキ、アリスイだ。ビンズイも見られたという。もうそんな季節になった。
今日は働いたぜ!!でも、アカゲラ横取りかい? やっぱ、コゲラ君のだからや〜めたっと!! そろそろだなぁ! 渡っていくことを考えなくっちゃあなぁ! …皆、行っちゃったみたいだしな!! 田おこししてくれたから、ご馳走いっぱいだよ! ・・・!! モグモグ いっぱい食べなくっちゃあねぇ!! ちょっと おデブちゃんかしら!! 大股開いて仁王立ち!でも はしたな〜いかな? ちょっとモデル気分よ!!絵になるでしょ?

2009年10月  (10月5日)
埼玉県    閑散とした森 
 

雨が降り出しそうだったが、渡っていく前のあの鮮やかなキビタキを見たい、田んぼに出ているというノビタキを見たいと出かけたが、月曜日だし、今にも雨が降ってきそうなので人出は無く、鳥もいなく閑散とした森だった。ただモズだけが色々な鳴き方をしてにぎわしていた。

今週は雨続きになりそうなので、今日なら昼ころまで何とかもちそうなので出かけたいつもの公園だが、静かだった。まるで鳥の気配がない。一回りしたが全くダメ。そこで近くの田んぼでノビタキが出ていると聞いていたので行ってみたが、ここも見れたのはモズ、ヒバリ、スズメ、チュウサギといった常連さんばかり。そんな田んぼでキジの親子なのか3羽で畦道を歩いていたのが遠くに見えたくらいだった。

仕方なく隣の森へ行ってみたが、ここでもモズの鳴き声だけが良く聞こえ、他にはシジュウカラとメジロが動き回るのが時々見えるだけだ。こちらも一回りしたがほとんど何も見れず、雨がポツポツしてきたので帰ろうとして歩き出し、池を見ると水面に出ている枝にカワセミが止まっていた。久しぶりのカワセミだ。カワセミの背中のコバルトブルーを見るには、今日のような曇天の方がいいようだ。光が当ると色々に変わり綺麗だが、私は今日の色がよかった。

うわぁ!見られてる、どこへ行こうかな?キョロキョロ 一先ず、上の枝へ飛んでみたけど…! 変な奴が見ているから急ぐよ! あいよ! この時期忙しいよ!!もっと見晴らしの良いところへ行こうっと!! どうだい!!こんな高い所へ来ちまったぜ!! どうよ?団子状態だぜ! どう?スズメだって絵になるでしょ!! どう?変な飛び方3態だよ〜!!

2009年9月-2  (9月25日)
埼玉県    秋の渡りU
  

ちょっと時間ができたので、いつも行く公園へ行ってみた。先日見れなかった渡り鳥が見れないかと思って行った。
最初の森は沢山カメラを構えている人たちがいて、何かと聞くとキビタキとのこと。それならばしばらく待ってみたがダメ。他に歩いていくと、また数人が何かを追っている。聞くとやっぱりキビタキ。でも素早くて見つからず、ムシクイが見れた。

隣の森へ行ってみた。ここでも、鳥の気配がしない。少し歩き回ったがシジュウカラばかり、本当に帰ろうとシジュウカラの一群を見ていたら、何か違うものが見える。良く見るとメジロが混じって枝から枝へ動き回っていたのだ。な〜んだと、しばらく見ていると、中にまだ少し違うものが混じっている。
真上だが、陽射しの具合と枝葉の具合でなかなか、何の鳥か良く分からない。シルエットからするとサンコウチョウらしい?目の周りや上面が見えればはっきりするが、見上げるだけなので、それに忙しなく動き回るので特定できない。それでもそれはサンコウチョウだと勝手に決めた。しばらく頭上の枝で遊んでいたが、シジュウカラの一群と共に飛んで行ったしまった。帰ろうと歩いていくとチョコレート色の池に真っ白なサギが水面を突っついていた。 
PS:その後、他の方からの情報でサンコウチョウの幼鳥らしいことが分かった。アイリングがはっきりしていないことなどなど…
このシルエットは何〜んだ! サンコウチョウでしょ…?? う〜ん!!目の周りがはっきりしない!! どうよ!この腹具合は…やっぱりサンコンでしょうよ? 色あいがいいでしょ!!エイッ ゲット??ゴックン!!

2009年12月  (12月2日)
埼玉県    河川敷のベニマシコ
  

師走になったというのに、今日は小春日和。朝からいい天気で出かけたくなった。あまり鳥情報が無かったので、少し歩くつもりで荒川の河川敷に行ってみた。ここはジョギングコースとチャリンココースがあり、相変わらず大勢走ったり、チャリンコをとばしていた。そんなコースの脇は藪や雑木林、池などあり野鳥もけっこう多くいる。
いろいろな鳥が出てくる池に行ってみると、今日は運が良く、ベニマシコが見れた。ジョギングコースから脇の葦に囲まれた池?水溜りに入ると既に2人がカメラを据えて何やら写していた。双眼鏡で見ると水際の葦にベニマシコが止まって口をモグモグしていた。狭い葦の間で2人の後だから良いポジションが取れないが、葦の合間から何とか写せた。今季初めてのベニマシコ。でも逆光と水際で少し暗いので良い赤い色が出なかった。辺りをオスメスあわせて10羽くらい飛び回っているが、木の枝の高いところだ。双眼鏡で見ると陽射しに当っていれば赤い良い色で見れた。
他にこの辺りは、毎年何羽ものジョウビタキがいるのだが、今日は見れなかった。

貯水池を見ると、オオバンやカンムリカイツブリが気持ち良さそうに泳いでいた。オオバンは群れになって草むらに上がって地面を突っついていたが、脇のジョギングコースを人が通ると一斉に池に避難して泳ぎ始める。カンムリカイツブリは、泳いでいるかと見るとパッと潜ってなかなか出てこない…と思っているとずいぶんはなれた辺りにヒョッコリ顔を出す。なかなか面白い。今度はどこに現れるのかと・・・見ていて飽きない。
他にシメ、ツグミ、カワラヒワなどが元気に飛び回っていた。オナガが群れになって木の天辺で騒いでた。シャーシャーという鳴き声とホイッホイッホイッというような鳴き声で呼び合っている感じだった。

今年もやって来たよ〜! 逆光で、ちょっと暗いよ!もっと綺麗に写して! こんなポーズはどう?やっぱ良い色でないよ〜!! どうだい、木の天辺はいいぜ!! ややや?背後に何か迫って来るぞ! せっかく上陸したのに〜!!逃げろ〜エッサホイッサ ここまで来れば、大丈夫だ〜!! スーイスーイ!気っ持ちいい〜!! オットットッ!!無事着水だ!

2009年10月-3  (10月30日)
長野県    朝の鳥 
 

久しぶりに飯綱へ行った。黄葉・紅葉は終わりつつある枯れ葉舞う高原だが、まだそれほど寒くも無く、小春日和だった。野鳥はあまり居ない様で、日中はシジュウカラと時々飛んでくるアカゲラの鳴き声くらいだった。翌朝は、目を覚ますと鳥の鳴き声がする。ツィ チョチョチョ ジュクジュクチー…ホオジロのようだが姿は見えない。
早朝お散歩に出かけたが、遠くでさっきのホオジロの鳴き声とカシラダカらしいピョヒョロリキュルル・・・が聞こえた。鳴き声は遠く近く聞こえていたから、この辺りを飛び回っていたのだろう。一回りして帰ろうとしていると、チーチーチー鳴きながら10羽くらいのエナガが目の前の木に止まった。忙しなく枝から枝へ動き回ったり逆さになったり一頻り楽しませてくれた。野鳥は、一群れ現れると釣られるのか他の群れも現れるようだ。少し歩くとさっき鳴いていたホオジロ、カシラダカがそれぞれ4羽ずつ隣あわせの木の高い枝に飛んで来て、鳴いていた。近くではヤマガラが変な格好で木にぶら下がっていた。先へ歩いていくと、前方の高い枝に鳥影が見えた。双眼鏡で見るとツグミがじっとしていた。春先などは地面に降りて地面を突っついているが、今頃のツグミは高いところでじっと様子を見ている姿が多い。

少し場所を変えて、鳥見をした。カラマツ林でゴジュウカラが何羽もフィフィフィ フィフィフィ鳴きながら木の幹を上がったり下がったり忙しなく動き回っていた。カラマツ林を抜け広葉樹の高い枝先に20羽くらいの鳥影を発見!双眼鏡で見るとアトリらしい。パッと一斉に飛び立ち少しずつ移動して、またもとの木へ戻ってきたりして飛び回っていた。
広葉樹の中にツガの木が何本かある、目の前の木で、何やら忙しなく動き回っている鳥影。葉陰、枝陰と本当にじっとしていない鳥だ。ホバリングしたり枝にぶら下がるような格好になったり、ようやく頭に黄色い色を確認、キクイタダキだ。カメラを向けてもまともな写真が撮れない。しばらく居たが順に森の中へ飛んでいった。そろそろ冬鳥がやってきて、また森がにぎわってくる。 
うわぁ!見られてる、ちょっと変な格好だよね? どお、私達って可愛いでしょ!お目目が小さくって!! 頬白って!その通りの名前だね! 青い松葉と赤い実それにホオジロ!!風流ですね!! こんな高い所から失礼!!今年もよろしく どうよ?歌声は?調子いいぜ! どうだい!こんな所で高みの見物さ!! どうよ?こんな恰好!変だね?やっぱり どう?ちょっとオトボケ顔!! やっぱ 頭の黄色が見えないと?絵にならな〜い!! 何か不恰好だね?配色が良くないのかな!! フィフィ…!忙しいいそがしい! 今季初登場なのに オシリですいませ〜ん!尾見尻おきください!

2009年9月  (9月17日)
埼玉県    秋の渡り
  

しばらく行っていなかった、いつも行く公園へ行ってきた。そろそろ秋の渡りが始まったようで、情報が飛び交い始めたから様子を見に行ってみた。天気が良く日向にいると暑いほどだ。それに藪蚊がいっぱいで、肌の出ているところは、所かまわず刺された。

平日でもあって、人出は少ないが、お目当ての鳥も少ないようだ。公園内を歩き出すと、数人の人がカメラを三脚に据えて、何かの出現を待っているようだったが、そこは素通りして、いつも出現しそうな場所へ行ってみた。しばらく待っていると、葉陰を動き回る鳥を発見。キビタキの♀かな?でも、まだ葉っぱが多くて姿を見分けるのは難しい。それでも、比較的近い枝へとまったかと思うと、青虫のようなものを嘴に加えて首を振ったり廻したりして食べようとしていたが、ちょっと大きかったけれど、やっと飲み込みホッとしたような表情。

コゲラは相変わらず忙しなく木を登って隣の木へ移ってと…やっと止まってツンツン突っついて、また木登り幹をグルグル回りながら登っていった。
近くでカメラを構えて数人の人がいたので、何が居るんですかと聞くと、キビタキやサンコウチョウが居るというので待ってみたが、森の奥でヒラヒラ舞うようにしている鳥が何羽かいるけれど、カメラの被写体にはなってくれなかった。双眼鏡で見るが、まだ葉っぱが多くてなかなかダメだ。

隣の森を見ていると、ちょっと大きめの鳥が飛んできた。ハトかと思いよく見るとツツドリだった。そういえばツツドリも入っていると聞いていた。それにめぐり合えたのだ。枝に止まってキョロキョロ、歌でも歌うかのように嘴をパクパク、向きを変えてどうよって?ちょっと飛び立ったかと思うと嘴には毛虫を銜えてパクリ。そんな様子を見ているとキョッキョッと鳴き声がする。葉陰を飛んでいく大きめの姿。目で追っていくとちょっと遠い枝に赤いものが見えた。アカゲラだ。でも、すぐにどこかへ飛んで行ったしまった。
まだ、キビタキやサンコウチョウが気になったので、戻ってみると森の反対側に居た人たちが、こっちへ来たと言ってやってきたが、やっぱり姿は見れなかった。そろそろお腹が空いてきたので、もう一度、この森をぐるっと回って帰ることにして、反対側にいくと鳥影が動いている。良く見るとオオルリの若いのが、あまり鮮やかでない青い色の姿を見せてくれた。キビタキの♀も、サンコウチョウはやっぱり見れなかった。
でも、これから渡っていくせいか、見る鳥がみんな食欲旺盛に見える。青虫や毛虫の大きいのを丸呑みしていた。

美味しいもの見〜つけた! どうよ!大きくって美味しそうでしょ… 振り回して!! たたきつけてっと??!! ゴックン!ウ〜ン!美味かった!!    ああ 忙しい 忙しい! 獲物 見〜つけた!!
どう?凛々しいでしょ!!なんてね!! キョロロン キョロロン何か居るかな…!! 歌でも歌っちゃうかなぁ〜!! う〜ん!どうも気になるなぁ〜ギャラリーが どう?こんな感じのポーズは!! 腹減ってんだから!毛虫を食べちゃおっと!    後姿で、すいませ〜ん!!

2009年4月-2  (4月20日)
埼玉県    夏鳥が、もう?いない森 
 

数日前に、いつも行く公園に渡りの鳥が到着という情報が流れ、ようやく着たかと何人かのブログを見ると、オオルリ、センダイムシクイ、ツツドリ、コマドリやコ ルリの情報もあった。それじゃあ行かなくてはと、でも時間がとれない。2日後にやっと少し時間がとれたので、行ってみた。
ところが、平日と言うこともあったけれど、森は静か。鳥見の人も少ない。ぐるっと公園内を回ったけれど、夏鳥の声が さっぱり聞こえない。すまないと思ってか、ウグイスが盛んに鳴いているだけ。夏鳥到着の情報で、前日さんざん追いかけ回されたのか渡りの鳥は抜けてしまったようだった。

長野のシューさん情報では、「オオルリ、1羽だけ鳴いていましたよ!先遣隊が長野にも到着しているようです。」とのこと。既に一夏を過ごす最終地へ飛んでいったのでしょう。
何人かの人に、夏鳥情報を聞いてみると、この日に会った人は、異口同音に、いやあいないねえ〜 ぬけちゃったんだろうね。と言っていた。
それじゃあ、森はあきらめて、田んぼの方にノビタキが出ているらしいとの情報があったので、そっちへ行ってみた。広い田んぼは、そろそろ田植えが始まるので田掻きをするトラクターが動き回っていた。双眼鏡で眺め回すけれど、どの辺りにいるのか見当がつかない。それでも葦が生えている辺りに行けばと思い行くと、2人のおじさんが三脚を据えていた。聞くとノビタキだと教えてくれたので、双眼鏡で見ると葦に揺られながらいるいる。でも、その距離はデジスコの領域。でも双眼鏡でたっぷり見れたので良しとしましょう。オスもいると言う事だったが、残念ながら見えなかった。ゴマ粒のように写ったノビタキ。

近くの土手では、ヒバリがうるさいほどにピーチクパーチク♪ヒバリの高鳴きってやつだ。垂直上昇し、もの凄い高さまで舞い上がって鳴き続けて、次の瞬間急降下。これを見ると春ですね〜!と言う感じ。地上に降りて杭に止まり一休み。
新緑の土手には、カワラヒワ、ホオアカも見られたが、ホオアカのショットは逃してしまった。モズは、獲物狙いなのか、考えるモズなのか…
来週辺りは、少しの間は逗留してくれる夏鳥が渡って来るかな・・・・。

もう少し大きく撮ってよね!! これって、ゴマ粒みたいでしょ! う〜ん なんだろう!考えるモズってか!! 高鳴きもいいけど ああ 疲れた!! もっと スッキリしたとこで撮ってよ! どう?新緑を背景に!あんまり?

2009年4月  (4月13日
埼玉県    ウグイスの森  

このところ初夏並みの暑い日が続いている。
久しぶりに、いつもの公園へ行ってみた。もう夏鳥のキビタキを見たという話も聞かれたので、ひょっとしたら...と期待をしながら、でもやっぱり来ていなかった。
桜も終わり、今は八重桜が重たそうな花を満開につけていた。森の中は木々や草花が新緑で明るくなっていた。にぎわったレンジャクも1週間くらい前から姿が見えなくなったそうだ。
さっそく、公園内を歩いてみると、まだ森の中はツグミ、シロハラ、シメやアオジがたくさん見えた。シメは嘴が銀色に変わり繁殖の準備に入ったようだ。鳥見の人も平日なのでほとんどいない。一所に5、6人が集まって話し込んでいたが、何か出てくるのを待っていたようだ。

歩いていると、やたらウグイスの歌声が聞こえてくる。少し前は、下手なのが聞こえたが、今日は全体的に皆上手に歌っていた。さながらウグイスの森といった感じさえした。ただ、そんな歌っている姿を探すのは、けっこう難しい。忙しなく動き回りながら歌っているのが多いからだ。森を一回りして、帰ろうと駐車場へ行くと、すぐ脇の木でウグイスが歌っていた。近いので鳴き声を頼りに目で追っていくと、葉陰になったところで大口を開けて歌っている姿を発見!
比較的近いところで、しばらく見ていても、このウグイスはのんびりやなのか?毛繕いをしたり羽をギューっと伸ばしたりしながらもホーホーホケキョ ホーホケキョと歌っていた。
でも、ウグイスはあまり姿を探してはいけない鳥のようだ。色あいも地味で、これといった特徴があるわけではなく、ウグイス自身もそれを知っているのか、藪の中を動き回りながら、隠れるように歌ったり、この日のように葉陰の見えにくい場所に陣取って歌っている。やっぱり、ホーホーホケキョ ホーホケキョと歌だけを聴いているのが良いようだ。

あと1週間もすれば、夏鳥がやってくるだろう。キビタキ、オオルリ、サンショウクイ、、コルリなど今年はレンジャクのように沢山きて欲しい。と言ってこれを書いているうちに、ついに夏鳥が到着したと、情報が入ってきた。オオルリとツツドリ。しばらく休んで山へ向かうのだろう。

大口開けて!ホーホケキョ! お花見気分で!ホーホケキョ! 右向いてホイッ! 前向いて!ホーホケキョ! ノビノ〜ビ! ギューっとこっち向いて!ツンツン! 頭を丸めて!ブルブルフワァ〜! みんなぁ〜どこいっちゃったんだい!  大口開けて!もう一声!ホーホケキョ! ちょっと!おすましョ! 葉陰で歌っているのが、お似合い! おいらも、そろそろ旅立ちだ! 誰か!お相手になって〜! 遊んでる場合じゃないよな〜!そろそろだぜ! いいお日和でないかい?ポカポカ もう春ですよ〜!!

2009年3月-2  (3月21日)
埼玉県    もう一度、赤い鳥を探しに 
 

いつも行く公園では、相変わらずレンジャクでにぎわっている。
ところが、この公園の管理者が、公園内を所かまわず踏み入り、貴重な植物なども気にしない鳥見人に対して、ついに警告の「植物保護のため、この期間通路以外の所に立ち入らないでください」という看板をたてた。
まあ、レンジャクは、昨年は来なかったし、またいつ来るかと思えば、この機会に見ておこうと集まってくるのも仕方ないかもしれない。それに、今年の来方は、尋常じゃない。ある日はキレンジャクが100羽くらいも来たという、翌日にはどこかへ飛んで行ったそうだ。

そんなこともあったり、先日キレンジャクも見れたことなので、わざわざ人がいっぱいのところへ行くこともないので、荒川の川べりへ行った。前日ベニマシコの赤いのが見れた、というブログがあったので、それじゃあと、行ってみた訳だ。でも、なかなか姿は見れない。デジスコを担いだおじさんが、赤いのが3羽いるんだけど…、と話しかけてきた。でも写せなかったと、赤くないのはちょっと前に写したと、見せてくれた。ウ〜ん!やっぱりダメかと、でもその辺りを何回も行ったり来たりしながら探してみた。
ちょっと来なかった間に、季節は春になっていた。芽吹きが始まり、今までは、ほとんどが枯れ色だったけれど、新緑が薄っすらし始め、目に優しくなってきた。
ウグイスが何羽か鳴いていた。もう上手く歌っているのもあれば、なんか変な声のがいた。風邪でもひいたかのような、こもった鳴き声だ。
この日は、暖かく、もうそろそろ渡って行ってしまうのだろうか、ジョウビタキがオス、メスとも何羽か見れた。お目当ての赤いのは結局見れなかったが、メスは姿を見せてくれた。彼らも渡っていくのだろう。藪の中からコツコツ音がした。藪の中に立っているシシウドだろうか、枯れた太い草の茎をコゲラが突っついていたのだ。コゲラが太い樹木以外に、自分の体より細い茎を突っつく姿を見たのは初めてで、驚いた。帰りがけに、高い木の枝にヒヨドリが沢山止まって騒いでいたので、何だろうと双眼鏡で見ると、やや後の枝にヒレンジャクが数羽止まっているじゃありませんか。こんな思いがけない所で見れてラッキー!

この後姿もあと少しよ!! さあ、新芽を沢山食べて渡っていく準備よ!! こんな高いところからゴメンよ? あっちの森はギャラリーいっぱい!こっちは清々していていいなぁ! お目めが可愛いでしょ!! 暖かくなってきたから、そろそろ旅立ちだな!! 葦が揺れるよぉ〜! おっとっと!ひょいっと!!
ワワッ!くっ首が取れないよ〜! ウ〜ン!おいらもそろそろ旅したくしなくっちゃ!!

2009年3月  (3月5日)
埼玉県    レンジャク赤黄!  

このところ、天気が悪く、先日レンジャクを見たけれど、どうしても黄色いのが見たくて、天候のいい日が来ないか待っていたら、ちょうど1日だけいい天気になり、それも私の休みに合せてくれたように、朝から晴れ上がった。早速、この日は早めの7時現着で出かけた。

駐車場に着くと、既に鳥見を終えたのか車にカメラや三脚を終う人たちが目につく。ひょっとして今日は出ていないのかと思いながら、ヤドリギの下へ行ってみると、案の定、先日とは違い、5、6人しかいない。ヤドリギを見上げてもやっぱりレンジャクは、見えない。仕方ないので、辺りを一回りしてみると、シメがチッチッと鳴きながら飛び回っていたり、アオジが木の枝に止まり朝陽にくっきりと姿を映し出してくれていた。
ヤマガラ、シロハラも早朝のお散歩餌探しに飛び回っていた。再び、ヤドリギの下に行ってみたが、やっぱりいない。それじゃあ隣の森へ行って一回りしてみようと行ってみた。
こちらの森では、シジュウカラの群れが飛びまわっている程度、と思っていると、久しぶりに見るアトリが同じ木に十羽あまり止まって日向ぼっこ?ゆったりとまどろんでいた。この森をぐるっと回って反対側へ行くと、人だかりが見えてきた。何だろうと行って見ると、そこにレンジャクが十数羽いた。地面の草むらにおりたり、低い枝にとまったりしている。
最初に目に入ったのが、待ちに待ったキレンジャクだった。尾っぽの先が鮮やかな黄色。まるでペンキをチョコット塗ったような黄色。頭の毛はツッパリあんちゃんのようにピンピンに立てて、サングラスをかけたような顔は、ツッパリあんちゃんそのものだ。赤いのも、やっぱり黄色いのに負けないような顔つきで飛び回っていた。ところで、図鑑にも描いてあったが、サングラスのかけ方がヒレンジャクとキレンジャクでは違うことを確認した。ヒレンジャクは黒い過眼線が冠羽の先まで伸びているが、キレンジャクの過眼線は、冠羽の根元までで短いのだ。ツッパリのきつさが違うように感じるけれど、まあ、どっちもきつい感じは変わりないけれどね。

この日は、平日とあって撮影者は少なかったが、携帯電話をかけて人を呼ぶ人も居て、徐々に人が増えてきた。早めだったが、私が帰る頃には50人くらいにはなっていた。天気はいいし、この場所はヤドリギと違って、比較的近くで見えて、双眼鏡でもド迫力でツッパリ姿がみえたし、写真も鮮やかに写せたので、満足満足の鳥見だった。
う〜ん!相変わらずギャラリー多いなぁ〜!! どうよ?この冠羽!カッコいいでしょ!! エエッ!何か用かい? おう!だから何か用かって聞いてるんだぜ!! 陽だまりは暖ったけ〜!ポョポョだぜ!! どう?こんな感じ、スマートでっしょ!! やっぱ、おいらは、このカッコウだぜ!!ツッパッテツッパッテ エエッ!!何?意義ありだと?? ねえねえ!!可愛いお顔でしょ! ウ〜ン!首をすくめてもスマートね!! ありゃりゃ!顔がどっかへいっちゃったよ? おいら可愛いでしょ!! 朝陽が眩しいよ! スポットライトを浴びて眩しい!

2009年2月-2  (2月7日
埼玉県    イカルがいっぱい!  

いつも走っている、グランドでストレッチなどして体を動かしていると、上空を鳥の群れが行ったり来たり。いつもは、時々カワラヒワが群れて飛んでいたり、ツグミがグランドの芝生に数羽降りて地面を突っついたりしている程度なのに、この日はうるさいほど飛び交っていた。

たまに、口笛を吹くような澄んだ鳴き声がするが万年初級素人鳥見人は、聞いたこともない響き。その辺を歩く人が口笛でも吹いているのかと思うほど。キーキーキヨココキィーヒーホーヒー…よく通る独特のさえずりが聞こえた。辺りを見回すが、口笛を吹いている人は見当たらない。それでも運動を続けていると、また聞こえる。声の方を見るが姿が見えない。運動を終えて公園内を歩き始めると、前の森に鳥が沢山止まったり飛び回ったりしている。何かと見るが、高くて肉眼では見えない。でも、時折さっきの口笛が聞こえる。その木は常緑樹で緑の葉っぱが茂っていて良く見えない。しばらく見ながら歩いて行くと、一羽良く見える!見ればシメ?ちょっと白っぽい…ひょっとしてイカル?だとすれば、初イカルだ。
早速、すっ飛んで家に帰り、双眼鏡、カメラを背負ってチャリンコで急行!!
再び公園に着くと、鳥の群れは、さっきの高い木から反対側の桜の木がある地面に降りていた。今度は双眼鏡で見るまでも無く、イカルだと分かった。何やらカチカチ音がする。双眼鏡でよく見ると小首をかしげながら、くちばしで何か木の実でも割りながら食べているようで、そのときの音がカチカチのようだ。何羽くらい居たのだろう。50羽前後居たように思うが、良く見るとシメが数羽混じっているのが分かった。イカルは小さな群れで行動するようだが、こんなにいっぱいで??
土曜日という事もあって、子供たちが近くを走り回ると一斉に飛び立ち、すぐ上の枝に止まって様子を見て、しばらくすると、また地面に降りて地面を突っついていた。それにしてもイカルは、なぜ皆、小首をかしげて考え事ばかりしているんだろう。

何だか、いっぱい集まっちゃったね! おっと!!驚かさないでくれよ!! ありゃりゃ!周り中イカル!私はだ〜あれ?シメだよ 高みの見物?いやいや見張りだよ 見張りも暇なの!え〜い、かじっちまえ!! ヒソヒソ密談中?ナニナニ俺にも聞かせろよ! カチカチ!ウーンなんだろうな? 考えても考えても分からん!カチカチ!!

2009年2月  (2月6日)
埼玉県    トラ、キク、アカ、シロ、最後はシメだ!
  

いつも行く公園の常連さんたちのHPやブログを見ていたら、1ヶ月前くらいからトラツグミが来ているということが、書かれ、写真も載せられていた。それじゃあ見てみたいと出かけた。
公園内を回ってもどこに出てくるのかその場所も知らないし、平日で鳥見の人がほとんどいないし出会わない。HPやブログには他にもビンズイが見られるとかあったので、ぐるっと回ったけれどそれらしいのが見えないし、鳥が少ない。レンジャクの情報をどこかのサイトで見たので、そろそろ例年やって来るヤドリギの木にもひょっとしたら…ヤドリギの実は、そこそこに付いているのでレンジャクが来ても大丈夫だ。
水辺を見たが反対岸にシロハラが枯葉をひっくり返しているのが見えた。でも遠い。トラトラと歩いて行くとケッケッケッと鳴き声。見上げるとアカゲラが幹を這い上がりながらあっち向いたり、こっち向いたりしながらどんどん天辺目指して上がっていった。もうトラツグミはあきらめて歩いていくと2人がカメラを据えていた。聞いてみるとトラだよ、と…朝から待っていて、ちょうど今出たところだけど、すぐ見えなくなったと…1人は帰るそうなので、その後しばらく待ったが出そうも無いので隣の森へいくことにした。
隣の森では、シメがやたらに多く枝に止まったり地面へ降りたり、と繰り返していた。アリスイも最近は見れないようだ。少し歩くとカワセミが目の前を横切って少し離れた枝に止まった。しばらくするともう二羽が飛んできて三羽で追いかけっこをしながら姿を消した。恋の季節だろうか。そんな様子をシロハラが近くの枝で見ていたが、カワセミとともに見えなくなった。
少し先に、3人ほど何かを写していたので行ってみると、キクイタダキとエナガ、シジュウカラが忙しなく枝から枝へ飛び移りながら数本の木を渡り歩いていた。そのうちキクイタダキだけになり頭上の枝へ来た。カメラを向けても一所にじっとしていない写せない。何枚か写したらピンボケでもそれと分かるのが写った。
そんな風に上ばかり見ていたら、足元にさっきのシロハラが舞い降りてチョコチョコしていた。キクイタダキもたっぷり見たので、帰り際未練がましくさっきのトラの場所へ行ってみたが、出てきそうな気配が無い。やっぱりダメだった。すると傾きかけた陽射しを浴びてシメがくっきり見えた。今日の最後はシメでお終い。

それにしても、上手いもんだね! お目目が大きくて、可愛いでしょ!! え〜い、アクロバットだ〜い! ピンボケ!!でもキクちゃんよ こっちは、どうかね!!キョロキョロ こっちはどうだい?キョロキョロ! 俺のところも見てよね!! 最後は、おいらが〆る!でもおっかない顔!

2009年1月-2  (1月17日)
東京都    クイナ食いねえ 
 

昨年暮れから、赤いのを見たいと思っているけれど、どうも見れない。また荒川の河川敷へ行ってみたがやっぱり見れなかった。それでも少し粘っていたら、葦の中を何やら動いていた。背後から日が射していて逆光気味で見にくかったが、少しずつ水辺に姿を見せてきたのはクイナだった。葦の中と水辺を移動しながら餌を捕っていた。すると大物のザリガニを見つけて突っつき始めた。食う方も食われる方も大変な戦いだ。嘴より大きいザリガニを銜えては引きちぎるようにして食うのだから手ごわい。それでも、図体が大きいほうに軍配が挙がって”クイナ食いねえ”ってことになった。
赤いのは、もうあきらめて辺りを歩いてみると、カシラダカやモズ、ジョウビタキが藪の中から出たりはいったり、冬晴れの大空にはノスリ?が旋回しながらどんどん上昇していった。
河川敷からいつもの公園へ行ってみたが、今シーズンは鳥の姿が少ないような感じだ。ぐるっと回ったが藪の中からアオジが飛び出してきたり、シロハラが落葉をひっくり返しながらチョコチョコしている程度。隣の森へ行くと、シメとアトリが数羽木の枝と地面を行ったり来たりしていた。その先には、カメラを構えている人たちが沢山いた。そこには4、5羽のキクイタダキがいるというけれど、私には見えなかった。それより、すぐ隣の藪にアリスイがいるといって、ここも数人がカメラを据えていた。ここでは数年前に見ているし、毎年来ていると聞いていたので、アリスイの出現を待って見ることにした。1時間ほど待ったみたけれど、現れないのでこの日はお終い。

えいっ!ザリガニめ捕まえたぞ! こいつぁ〜手ごわいぞ! 死んだふりしやがって!だまされないぞ!! ほら、また動き出した!! 黄色さがちょっと薄いかな?アオだもんね! どう?私にも立て耳が!!な〜んてアトリにあるわけないよ=
冠羽立ってるけど、ツッパリじゃないよ〜ん!! 日向ぼっこ、暖かいよ〜ん! ゲゲ!おいらの顔 正面顔って変だね!! おいらの嘴って、ずいぶん鋭いんだ! 顔つきが怖いって?イカルじゃないよ!! シルエットもいいでしょ!!アカやシロなんて言わなくても チョー気持ちいい!!

2009年1月  (1月12日)
東京都    ハクチョウ報道につられて 
 

つい最近、近くの水辺都市公園へオオハクチョウが飛来したというTV・ラジオ・新聞での報道があった。8年ぶりの飛来で、白い成鳥と黒っぽい幼鳥が2羽ずつだといっていた。
たぶん、長居はしていないだろうとは思ったが、いつもカワセミを見に行っている近くの公園という事もあったし、少々運動不足、天気も良いのでチャリンコで行ってみた。
大きな池が2つあり、どちらの池にいるのやら?と・・・池の周囲を歩いて見ると、いつもの感じと少々違う。何がって、カメラをぶら下げた人たちが沢山いて聞こえてくる話にハクチョウ・・・が聞こえてくる。2つの池をぐるっと回ったが、オオハクチョウの姿は見えず、いつもカワセミを見る場所へ行って、その辺りで毎日写真撮りををしている人たちに聞いてみると、やっぱり、既にどこかへ飛んでいってしまったそうだ。この報道でここ数日は、人出がずいぶん増えているとも言っていた。

結局、飛来したというオオハクチョウの姿は、見れなかったが、いつもいるオオハクチョウは悠々と泳いでいた。人出も多かったが、カワセミも何回も姿を見せてくれて、カワセミ観察となった。別々の個体3羽が出てきて、初めのはいつもの止まり木に止まって、あちこち見回しながら綺麗な姿を見せてくれた。次に姿を見せたのも同じ止まり木で、背中のコバルトブルーを見せてくれた。しばらくして、まだ色があまり綺麗ではない1羽が飛んできて、他のカワセミのように池の中の止まり木には止まらず、池の周囲の木の枝に止まって様子を見ていた。常連さんの話では、幼鳥で警戒心があるのと止まり木ではいじめられるとか・・・。目の前の木から反対側の柳の木へ行って様子を見て、そしてもう一度こちらの木へ来てキョロキョロしていたが、その幼鳥は他の池の方へ姿を消した。
少し前に餌捕りをしたようで、今回は腹ごなしにでも来たのか、止まり木で綺麗な姿を見せるだけだった。池の周りでは、もう紅梅がピンク色の花を咲かせていた。

私がオオハクチョウよ!! 目つき悪いけど、色は綺麗でしょ! 向こう向いても!やっぱ綺麗でしょ!! こっち向きの方が、いいかもね!! 私はどうよ?背中を見てよ! どう?こんな感じコバルトブルー!! おいらは若だよ〜ん!色が今一なんだ! それに、まだ新参者だから、木の枝なんだ!  ゲゲ!おいらの影 墨絵じゃないか!! 白い冠羽、まるでアンテナだね! それにしても、不格好で変でないかい? もう春ですよ〜!!

2009年6月  (6月10日)
長野県    夏鳥に会いに
  

しばらくぶりに森林植物園へ夏鳥に会いに行った。前日は、鳥見というより森林植物園を散歩がてら歩きたかったのでゆっくり出かけた。すると飯綱もそうだったが、今はエゾハルゼミの合唱がかなりにぎやかで野鳥の鳴き声はすっかりかき消されていた。それに葉っぱがかなり茂ってきて葉陰になって見えにくくなっていた。
次の日は、エゾゼミに負けられないと、少し気合を入れて早起きして行ってみた。甲斐あって駐車場は県外ナンバー車が1台あるだけで、野鳥の鳴き声がいっぱい聞こえてきた。キビタキ、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ウグイスなどなど。
しばらく歩くと子育て中のコサメビタキがオスメス交代で抱卵中。巣の下をそっと通り過ぎ、眺めると巣の中を覗き込む姿が見え、ちょうど抱卵の交代をしたところ。先に行くと透き通ったツィリリリチャヒヒチリリ…と、囀っているミソサザイ。身体は小さいのに声量豊かに一生懸命囀っていた。
木道に沿ってどんどん進むとアオジがこれも上手な囀りチョッピーチョ、チュルチュルチーと、ゆっくりしたテンポで気持ちがいい囀りをしていた。ここは、本当にたくさんのさえずりが聞こえる。
アカゲラも子育て中なのか、オスメスが入れ替わり立ち代り餌を運んでいた。メスは自分の巣穴か分からなかったのか、巣穴の前に止まったものの何回も何回も巣穴の中を覗き込んでいるばかりで、中へ入ろうとしないので他の巣穴と間違えているのかと、見ているほうが可笑しくなってきたが、何回も覗き込んでいるうちに巣穴へ入った。

この日は、前の日とは違う道をと思い、途中から木道をはずれた道へ入っていった。遠くからカッコウ、ツツドリなどの声を聞きながら歩いていくと、奥社の参道に近くなってきたのか大きな杉の木が多くなり、雑木林と杉林を行ったり来たりしながら進む。すると突然頭の上でヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜と。ウン?ひょっとしてアカショウビン??もう来ているの?と? 頭上は杉が高く伸びているし、姿はみえない。携帯電話を取り出してICレコーダーにして鳴き声を録音した。数分間も鳴いているので一生懸命見上げるけれど、やっぱり姿は見えない?と思っているとヒョロロ、ヒョロロと短く続けて鳴きながら飛んでいく姿が見えた。空抜けで色など判らず形だけだったが、奥社方向へ飛んでいった。
昨年は、話題になっていたアカショウビンが、この辺に出るんだ。と…ようやくその場所を知った。アカショウビンが、この地に渡って来ることは、数年前から聞いていたが、姿を見たことも無く、昨年だったか一昨年に、近くの鏡池で池の反対側の林の中から聞こえてきたヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜を聞き、あの辺にいるのかと思って聞いていた覚えがあった。
少し進むと20人くらいの人たちが歩道に三脚をおいてカメラを据えていた。ひょっとしてさっきのアカショウビンはこの辺にいたのかと思い、聞いてみると、そうだった。
そこには、私がいつも行く公園で見かける人たちがたくさんいた。すごい、聞くと早朝、夜中にここに着いての鳥見らしい。ほとんどが県外の人たちのようだ。その先の立木には、昨年の騒動を報じた、信濃毎日新聞の記事が掲示されて注意を呼びかけていた。
しばらく居てみたが、人が増えてきたので参道の方へ行ってみた。途中でも参道を登って現場へ向かう人たちが来る。さっきの人たちは、私が止めた駐車場でなく、奥社入り口の駐車場に止めて来ていたので車が少なかった訳だ。参道手前でウグイス、アカハラが上手に歌っていたしゴジュウカラが忙しなく這いずり回っていた。
その間も、ヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜 ヒョロロ、ヒョロロとアカショウビンの鳴き声は、遠く奥社方面から聞こえてくるけれど、何だか悲しげな鳴き声だ。今年もここでは安住して子育てが出来ないのかと思うと、林の奥から強く弱く聞こえるヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜ヒョロロロロ〜 ヒョロロ、ヒョロロはいっそう悲しげに聞こえた。今年は、去年のようにならなければ良いのだが・・・。

参道を後にして鏡池方面へ行くと、リスの親子?三兄妹?3匹があっちこっち走り回って姿を消した。鏡池まで行く気もなくなったので、途中から駐車場へ向かった。そろそろ陽が上ってきてエゾハルゼミがにぎやかな合唱を始めそうだった。
今回、見たり鳴き声を確認した鳥は、キジバト、ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、コルリ、アカハラ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ホオジロ、ニューナイスズメ、カケス、カラス…などなど。

オーイ!お腹空いたかい? サッと 巣穴に入って!と… 外を見て!キョロキョロ 大丈夫だ〜!! あれっ!ここは私のお家??!! ウ〜ン!ここのはずだけど?? 中を覗いて?ここだと思うんだけど! キョロキョロ!やっぱここですよね!! ここでいいや!!入っちゃおっと!!
  キョロロン キョロロンって歌っていたのに…!!   今日もお立ち台で、歌っていま〜す!!チュルチュルチー   巣作りに忙しいってよ!巣材をせっせと運ばにゃあ!   どう?こんな感じチュンチュクチュンチュク!! おいらもチュンチュク!色が今一なんだナァ〜!    仲間がおさがわせして、すいませ〜ん!!   アッ!ヤバ!めっかったぁ〜!!逃げろ  クリッとしたおめめ 可愛いでしょ! 小首を傾げて!どうかしら? 子育て子育て!!おお!育ってるぜ!! 一生懸命 暖めて!!早く出ておいで〜!    大口開けて、ツィリリリチャヒヒチリリ〜 こっちも負けじと、ツィリリリチャヒヒチリリ〜 あ〜あ、歌も疲れるよ〜!! >

2009年4月-3  (4月23日)
埼玉県
    夏鳥を探しに  

昨日、いつも行く公園の常連さんのブログを見ていたら、キビタキが入ったと書いてあった。ちょうど今日は時間があったので早速行ってみた。ところが、やっぱり静かな森だ。今日はウグイスもそれほど鳴いていなく目立つのはシジュウカラ、時々キジがケーンと鳴く。行き会う人に聞いても何もいないと言う。
最初の森をぐるっと回ったがシメ、ツグミ、ヒヨドリ、カラスくらいだった。もう抜けてしまったのか・・・仕方ないので、隣の森へ。少し遠回りだが、先日ノビタキがいた、田んぼを経由して歩いていくことにした。田んぼの土手では、セッカがセッセッセッと上昇し、カッカッカッと下降しながらセッセッセッというのかヒッヒッヒッというのか鳴きながら忙しない。地面近くの草むらに入るとチッチッチッチッと、舞い上がって飛び出すとセッセッセッ、ヒッヒッヒッと鳴いていた。ヒバリも相変わらず忙しなく動き回っていた。
ピーチリチー、ピーチリチー、ピーチュルピーチュルピルピル・・・ と、こちらも高く高く舞い上がったかと思うと、ヒラヒラと降りてきて見てる前に着地。地面を突っついて何かを口にして、また飛び上がっていった。

今日は、ノビタキの姿も見えず、田んぼ中を歩き隣の森へ入る。森の手前に生えている背の高いメタセコイアの辺りから、何とキビタキの囀りが聞こえる。でも姿が見えない。鳴き声のする辺りの真下に来たが、声はすれども姿は見えず。見上げても枝が邪魔だ。いろいろな方向から見るが、やっぱり見えない。よ〜く見ると最初に見当をつけた木に、ようやく黄色い腹部を発見!双眼鏡で見ると、木の天辺近くで囀り続けていた。やっぱりキビタキは到着していたのだ。でも、カメラを向けてみたものの、枝の間から黄色い腹しか見えないので、しばらく囀りを聞いて、初キビタキを堪能した。

美味いもん めっけ!! ゴックン!美味かった!! じゃあな!アバヨ!! 花とヒバリ!どうかしら!

2009年2月-3  (2月28日)
埼玉県    一昨年ぶりレンジャク!ついに赤いのが  

1週間ほど前から、いつも行く公園にレンジャクが来ているという情報が流れていた。昨年は来なかったので久しぶりのことだ。今回はキレンジャクも何羽か来ているという。見に行ってみると、時間が遅かったせいもあるが、駐車場は満車状態なので、これは鳥見人が沢山来ているのだろうと、隣の駐車場へ。ヤドリギの下へ向かい、近くに行くと、びっくり!今まで見たこともないほどの人だかり。大砲を構えて150人超だろう。さてレンジャクは?ヤドリギを見上げるけれど、見えない。ずらっと並んだ人たちの後を端から端まで歩きながら見たが見つからない。そのうちにシャッター音が聞こえ始めたので双眼鏡で見ると、やっと1羽を発見。よく見える場所を探しそこで観察。するとあと2羽出てきて3羽がそれぞれ、枝に止まってふっくらしたり、ツッパリのようにこっちを睨んだり、ヤドリギの実を食べたりしていた。まあ、150:3の様子を見ているほうが面白かった。帰った後、キレンジャクも出てきたという情報があったので、また見に行こうと思う。
レンジャクは、写真に撮っても、どうも目が写らない。あのツッパリがサングラスをかけたような顔。違った目でみれば、落語に出てくる口の周りじゅうにひげを蓄えた、クマさんみたいな変な顔をしていて、写真を見ると目が写っていなくサングラス状態ばかりだ。それと、レンジャクは見るたびに糞をしている。それも”たら〜ん”と伸びた様な糞だ。写したほとんどの写真に糞が写っていて、何だこいつら、糞ったれ〜 かと思ってしまう。

帰りに荒川の河川敷へ寄って、前々から見たいと思って、何回か通ったが未だにお目にかかれない、赤い鳥でも見えないかと行ってみた。前にも行った池状の水溜りを囲む葦には、オオジュリンが2羽飛び移りながら遊んで、時々セミとまりをして見せてくれたりしていた。その姿を見ていたら、水溜りの後ろ側の木に数羽の鳥が飛んできて止まり、木の実を食べ始めた。ひょっとして??そう、あの赤い鳥がついに見られたのです。ちょっと遠くて、逆光ぎみなのでシルエット的にしか見えない。それでも双眼鏡では、はっきりその姿を目に焼きつけ、証拠写真程度には写したけれど、やはり顔の細かい表情は写らなかった。けれど初ベニマシコの赤だ!満足満足!!

帰り道を歩きながら見ると、歩道と川の間にある木には、日向ぼっこ?をして、木の下では、地面を突っつくホオジロが遊んでいた。その先の土手下の大きな葦原の端の木に、カワラヒワが数羽止まってじっとしていた。その下の葦と針金の柵を行ったり来たりジョウビタキがチョコチョコしていた。そんな様子を見ていると、葦の中からクイナがひょっこり出てきたが、人影を感じたのかすぐに葦原の中へ入ってしまった。双眼鏡で葦の隙間を覗いているとクイナの姿が見えるのだけれど、目が合ったかと思うと姿を隠そうと動いた。そして、またクイナの目と双眼鏡を通した目が合うと、今度は葦の奥のほうへ姿を消した。何か悪いことをしてしまった。

う〜ん!また!糞ったれ〜になっちゃった!! こんな強面に誰がした?! モグ!モグ! せっかくだけど、顔が分からないよ!! これも顔が顔が…! どう?こんな感じでも、やっぱり顔が!! 背中を見ればベニマ赤って、分かるよね! 私の背中は、地味なベニマって!分かるよね  ポカポカ!!日向ぼっこだよ! 私は、この後姿が自慢なの! 前からは、ちょっと地味だもんね? どう?おすまし顔よ!! 私の後姿もなかなかでしょ?グラデーションどう? セミとまりは疲れたから!ちょいと普通に!
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