梅雨に入って最初の中休み? の晴れ間に近くの公園へ行ってみた。この時季は、いつも居るシジュウカラやスズメ時々カッコウの鳴き声くらいしか聞こえない。ところが変な鳴き声が聞こえてきた。ミュー ミューともウィ〜ウィ〜というふにも聞こえる。でもネコとは違う。鳴き声がする方へ行くが姿が見えない。緑の葉っぱが勢いよく生長している今は、野鳥の姿を見つけるのは至難の業だ。その鳴き声が鳥かネコかも区別ができないのだから大変だ。
鳴き声を頼りに姿を探して歩いていると、茂みから大きめな鳥が飛び立って行った。オオタカだった。森から飛び出し、羽ばたきながら上空に円弧を描きながら徐々に高度を稼いでいく。羽ばたき、上昇気流に乗りながらどんどん高く舞い上がって行って、ついに森の上の空間から姿は無くなった。
でも、まだ鳴き声は木の上から聞こえる。すると、また何かが飛び立った。ついに姿が見えたのだ。ところが、近くにいたカラスがすぐに追いかけ始めた、頭上を一回りしてカラスから逃げるように急降下して木に止まった。しばらくじっとしているが、また鳴き始める。そして飛び立つ、たいした距離ではなく一辺50mくらいの三角形の木の間を行ったりきたりするだけだ。すると、またカラスが追う。そんなことを何回か繰り返したがカラスはもうあきらめてどこかへ行ってしまった。やっと落ち着いて柳の木に止まったのは、オオタカの若鳥だった。
オオタカの若鳥は相変わらず何回も何回も鳴いていた。さっき飛び立って、どこかへ行ったのを見たから、それを呼ぶように鳴いていたようだ。
最初は、なかなか見つけられなかったけれど、オオタカの若鳥がカラスに追いかけ回されるという面白いシーンに出会えけっこう楽しめた。カラスはオオタカの若鳥をいじめるというか、からかって遊んでいたんだろう。それにも飽きてどこかへいってしまった。
2006年3月-4 (3月27日)
埼玉県 ヒレンジャク・メジロ・オナガ
この日は、数羽しか居なかったヒレンジャク。近くの木から水飲み場へおりてきて水をのみ、飛び立っていく、何回も何回も。ボケボケ写真になってしまった。
ヒレンジャクを見ていたが、その後ろの満開のさくらにメジロが来て囀りながら蜜を吸っていた。 森を歩いていくとオナガの群れが十数羽、ツ〜イツ〜イと枝から枝へ滑空しながら飛び回っていた。
このフィールドでは、カワセミが居ると聞いていたが、なかなかめぐり合うことが出来なかった。
たまたま、森の外周を回る道路を歩いていたときに、池のほとりにある水の上に張り出した枝に止まっていたカワセミを見つけた。曇り空に、夕暮れが迫っていてどうも光量不足でピントが甘くなってしまったが、ここでの私の初認カワセミだ。
鳥見を知ってから、私が行くフィールドで初めて見た鳥達だ。5月の良い季節で、たくさんの鳥達がいたけれど、姿を写せたのはこの2種くらいだった。ミズバショウの間で地面を突っつくアカハラと新芽が出始めた木の枝で一生懸命囀っていたアオジ。
森では、ツツドリ、ホトトギス、キビタキ、アカゲラ、シジュウカラ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、キバシリなどたくさんの姿が見れた本格的な鳥見だった。
Wild Birds-1
いつも行く公園も渡ってきた夏鳥たちが立ち去り、少し静かな森になっている。小鳥のさえずりは聞こえるものの姿は、覆い茂った若葉でほとんど見つけられない。こういう季節は鳥達も安心して?さえずっていられるのだろうか。
この公園の周囲の田んぼは、ほぼ田植えが終わり農家の人たちがときどき、水の様子を見回っている。そんな田んぼの脇にある葦の中からうるさい鳴き声が聞こえてきた。ギッギッギッ
ギョッギョッギョッ ジィ〜ジィ〜ジィ〜 ジィクジィクジィク こんな鳴き声があちこちから聞こえる。
大口を開けて、真っ赤な口の中を見せながら繰り返すギッギッギッ ギョッギョッギョッ
ジィ〜ジィ〜ジィ〜 ジィクジィクジィク・・・・にぎやかな初夏の田園地帯だ。
2006年4月-4 (4月24日)
埼玉県 キビタキ・オオルリ・コサメビタキ
4月半ば過ぎから顔を見せはじめた夏鳥たち。この日は、本当ににぎやかだった。キビタキのオス・メス、オオルリのオス・メス数羽ずつとコサメビタキが数羽ずつ同じエリアへ集まって、オオルリのオスが羽をバタつかせてメスの気を引こうとするけれど嫌われてしまったり、見ていて楽しい鳥見だった。
2006年4月-3 (4月16日)
長野県 カケス・ヤマガラ・コゲラ・ニュウナイスズメ・コガラ・マヒワ・アトリ
4月も半ばだというのに、まだまだ残雪が沢山あって冬景色。そこへまた雪が降った。でも鳥たちは元気に飛び回っていた。特に黄色いマヒワとアトリの大群は、小鳥のさえずりを超えて一声に鳴き始めると他の動物でも鳴いているようにも聞こえる。何といってもマヒワ・アトリ天国だった。
さくらの見ごろが過ぎた花へ10羽くらいのメジロがやってきて器用な格好で蜜を吸う?舐める?なんでも舌の先は花蜜を吸い易いようにか?毛状に分かれているらしい。シジュウカラは、 巣ずくりをするために大きな木の割れ目に枯れ草をせっせと運び込んでいた。出てくるときに辺りをキョロキョロ。 ヒレンジャクは、この日、もう最後になるだろうか1羽しか見れなかった。
2006年3月-3 (3月14日)
埼玉県 ヒレンジャク・ウグイス・オオタカ
ヒレンジャクが来ているという情報をもらったので何回かでかけたが見れなかった、この日は初めて見るヒレンジャクだったが、最初十数羽いて、そこへさらに十数羽飛んできて今までの最高のにぎわいとなったようだ。団子3兄弟のように並んで日向ぼっこしたり、あっちの実こっちの実へとヤドリギにいっ〜ぱい。ちょっと離れた藪の中には、まだへたくそなさえずりのウグイスがチョコチョコ。帰りしな空を見上げれば、気持ちよさそうにオオタカが舞っていた。
2006年3月-2 (3月8日)
埼玉県 ムクドリ・シメ・ジョウビタキ・コゲラ・カワラヒワ
この日は、ヒレンジャクが来ていないかと出かけたが現れず、公園内を回ってみたらムクドリが沢山来ていた。ツグミの姿が前より少なくあまり目立たなくなってきた。シメが水溜りへきて周りを見回しながら水を飲んでいる姿やカワラヒワが地面を突っついて何か虫でも食べているのだろうか。ジョウビタキはいつもの辺りにいたがそろそろ姿が見えなくなるのかな。コゲラはいつもの通り忙しなく木の幹をチョコチョコ。
この冬は、大雪と寒さでなかなか行けなかった山へ行ってみた。
3月とはいえ山は、まだ真冬のようだった。積雪も150cmくらいあったがフィールドを歩き回ってみたら小鳥たちは元気にさえずり飛び回っていた。雪深い森のなかで木の実を一生懸命さがしていた。木の幹を突っつくカケス、松ぼっくりを食べまくるヤマガラ、ツルウメモドキの実を啄ばんでいたツグミ。おなじみの♪ツッゥーピーツッゥーピーのシジュウカラが歩き回る後をついてくるかのようにいつまでも聞こえていた。
2006年2月 (2月10日)
埼玉県 ジョウビタキ・アカハラ・ヒヨドリ・カワラヒワ・オナガ
いつもの公園へ出かけ、いつものコースを歩き始めると、いつもの場所にジョウビタキのお嬢ちゃんがいた。日なたで暖かそうだ。
その脇の草むらの枯れ葉の中でガサゴソ音がする。ガサゴソする枯れ葉をじっと見ていたら出てきたのはアカハラ、昨年の秋以来久々のご対面だった。いつもふざけあって飛び回っているヒヨドリのまじめ顔?カワラヒワは高い枝に止まってキリリコロロと鳴いていた。オナガの群れが飛び回っていた1羽がいいところに止まったのでパチリと1枚。
前からタゲリが来ているとは聞いていたがどこにいるのか分からなかった。
ところがいつもの公園へいく途中のグランドに何やら沢山の鳥の群れが居るのを思い出した。いつも車で通り過ぎるので、カラスの群れでもいるのかと気にもとめなかったが、実はその群れていた鳥がタゲリだったのだ。それに気づき慌てて見に行って写真に写した。その1週間後にはもう姿が見えなくなっていた。1〜2ヶ月もその場所に居たような気がするが・・・。
コゲラはいつもどおりアクロバット。モズが折れた枝先に止まってあっちを向いて尾っぽをグルリグルリ、こっちを向いてもグルリぐるり、お得意のポーズで獲物でも探しているのだろうか。 そんな大空に怪しげな大鳥が飛んできた。騒々しい鳥人間・・・人間も大空を鳥のように飛べたら楽しいだろう。
2006年1月 (1月8日)
埼玉県 コサギ・シジュウカラ・アオジ・ジョウビタキ・ツグミ・モズ・カシラダカ・タヒバリ・オオタカ/カラス・ホオジロ
寒い日々が続いていたので、外出も億劫になっていたが、松もとれたので正月気分を一掃しようといつもの公園へ出かけてみた。
今年の初鳥見。めずらし鳥はいないけれど、暖かい陽だまりにシジュウカラ、アオジがいた。ジョウビタキは鳥見初心者の初見だ。、木の皮を変な格好で一生懸命突っついているシジュウカラ、越冬中の虫でも探しているんだろうか。ツグミはふっくらして高みの見物。モズもいつものように尾っぽをグルリと回して獲物探し?カシラダカは葦の茂みでかくれんぼ、なかなか姿を見せてくれない。他には田んぼ中の道をヒョコヒョコ歩くタヒバリ、カラスに追われるオオタカ。田んぼの真ん中で土を突っつくホオジロ。
今年も沢山の鳥たちに出会えますように!
12月、今日もいつもの公園へ行った。
最初の森を一回りしたが午後のせいもあってあまり鳥たちには出会えなかった。隣の池がいくつもある森を一回り、ここでも鳥の姿はほとんど見れなく、帰ろうとして池の対岸を見ると、藪で何かちょろちょろしている。行ってみると草薮の中でアオジが草の実を食べていた。反対側の池でもチョコチョコ動いている。枯れ葉の中で目立たないがキセキレイが独特の尾っぽを上下にしてリズミカルな歩き方をしていた。
ハクセキレイが二羽、急旋回しながら追いかけっこをしていた、やがて芝生へ着陸。一羽で遊び始めた。私を無視してヒョコヒョコ向こうへ歩き始めたが、ちょっと気になったのか立ち止まり振り向く。また、歩き始めたがやっぱり気になるようで、ついに私の方を向いて、「何か用かい?」とでもいいたそう。ハクセキレイの後姿や横からはあまり気にならないが、正面から見ると前掛けみたいな黒班、なんか変な感じだ。
春の連休頃まで、姿をみせていたツグミが、またこの森へ帰ってきた。まだ、この一羽だけしか見ていない。11月半ば頃に信州戸隠では群れで沢山見たが、徐々に里にも姿を見せはじめたようだ。また、この森もにぎやかになってくることだろう。秋の陽を背負って、冬の一番鳥だ。
11月、既に紅葉黄葉の時期は、終わった森へ出かけた。
寒冷前線が通過し寒気が入り込んで、近くの山々は時雨れてガスの中、時おりガスの切れ間から薄っすら雪化粧の山肌が見える。山麓を歩くと冷や冷やするものが顔に当たる。空を見上げれば灰色の点点がフワフワ落ちてきた。風花が舞っていたのだ!
そんな寒い、誰も居ない森を歩けば、小鳥たちの元気でにぎやかなさえずりが聞こえる。ツグミの群れがにぎやかな朝食にやってきたり、ホオジロが澄んだきれいなさえずりを聞かせてくれた。木をコツコツ、キョッキョッキョッ とアカゲラが忙しなく動き回る。アトリも大きな群れで森をあっちへこっちへにぎやかに移動していた。キバシリは木の幹に似た背中を見せて木に張り付くように回りながら上へ上へと移動していく。キバシリは下へ向かっては移動しないんだとか?不器用なんだろうか?
11月といっても関東地方では、まだまだ暖かい日が続いていた。
この日は、午後に時間ができたのでいつもの公園へ出かけて、一回りしたが小鳥たちの姿にはお目にかかれずに帰ろうとして駐車場へ戻ってきたら、すぐ脇のさくらの木にモズがいた。もう傾きかけた陽ざしにスポットライトを浴びたように至近距離で見えた。向きを変えるくらいでほとんど同じ枝に止まっていろいろな仕種をみせてくれた。
するとその少し先の枝にはビンズイが止まって、辺りをキョロキョロしていた。
数日前からツツドリが来ているという情報を得たので、いつもの公園へ行ってみた。
公園の周回道路を回って休憩しようとした林で飛び回っている大きめの鳥が居た。よく見ればツツドリだ。この春に長野の山で見たときはポポッポポッと鳴きながら飛び回っていたが、この日は静かで鳴き声はまったく聞こえなかった。その後数日でこの公園からも姿を消したので、南の国へ渡っていったのだろう。
いつも行く公園に台風の大雨によって水溜りが出来ていた。その水溜りにダイサギが来ていた。
ここは梅雨の時期はけっこう深く水が溜まりトンボが沢山居るところだ。ダイサギが岸辺からゆっくり、忍び足のようにして水溜りへ近づいていった。何がいるのかと見ていたら、ザリガニが何匹か水から顔を出している。それを狙っていったようだ。近づいていくとザリガニは威嚇するようにダイサギに向かってハサミを広げて立ち上がるような格好をする。ザリガニもけっこう獰猛だけれど、ダイサギはもっと強い。ハサミを広げて刃向かってくるザリガニを、生意気な奴だと言わんばかりに大きな嘴で突っついて、食ってしまった。
まだまだ暑い東京からいつものフィールドへやってきた。
今時分は、この森を訪れる人も少なく、夏のにぎわいと、もう少しすればやってくる黄葉シーズンのにぎわいの間の静かな一時だ。
小鳥たちもにぎやかに囀っていた。
森の入り口にある池の脇の木にゴジュウカラがいた。至近距離から見るのは初めてだったのでその忙しなく動き回る姿に見とれてしまった。ゴジュウカラは、幹や枝を下から上にだけ移動していくコゲラやキバシリと違って、上へはもちろん木の幹を頭を下にして降りたり、幹の周りを軽々と軽業師のように移動したり独特の動きをしていた。
頭を下にして降りることができるのは、日本に生息する野鳥の中でゴジュウカラだけのようだ。
家のすぐ出たところのお宅は、森の中にある別荘のようなたたずまいだ。その林にはいつもヒヨドリやオナガ、シジュウカラなど珍しくもないけれど野鳥がいる。これらの鳥達はいつもにぎやかに囀っていてなかなかいい感じだ。時々は聞いたことがない鳥の囀りも聞こえて、何だろう?と聞き入っていることもある。
この日は繁殖期に入ったようなオナガが何羽もいた。道路に面した木に止まったり電線に止まってジュ〜イ ジュ〜イ、ジュ〜イ ジュッジュッジュッ とうるさく鳴いていた。ブルブルっと体を震わせフンワリふっくらしている子や門扉に止まっていたり、巣の材料を銜えていたりいろいろな恰好をしていた。
梅雨の晴れ間に近くの公園へ行ってみるとカッコウが鳴いていた。鳴き声の方へ行ってみると、木にへばりつくようなブカッコウーに止まって鳴いていた。カッコウは、あまりきれいな鳥でもなく、何かトボケタ顔をしている。腹側を見せてくれれば灰色の横縞模様が見えるけれど、背中のほうは、どうも冴えない色だ。それに木に止まっている時の格好が悪い。でも鳴くときは、翼はだらりとたらしているが尾っぽを上げてカッコー カッコーと鳴いて、まあ一生懸命に鳴いていた。
最近になって鳥見に興味を持つようになったが、考えてみれば、子どものころはカッコウなんて、しょっちゅうそばで鳴いていた鳥だ。今更何でこんな風に鳥見に行くんだろう?なんて考えてみたりもする。夏になれば裏山で、カッコー カッコー と鳴いていた。ただ、あの頃は鳴き声は聞いていたけれど、姿は時々しか見なかったようだ。
前年の1月に、この公園のバードサンクチュアリへサンカノゴイが来ていたのを見に行ったのを思い出して、今年はどうかと思って行ってみた。でもサンカノゴイは来ていなく、そこの観察指導員に聞いてみると、あれはまぐれで来たんだろうな、と言っていた。
それじゃあと、少し周囲の林を歩いてみた。鳥見は、まだまだ始めたばかりだし、この公園に隣接する団地に住んでいたけれど、鳥には興味を持っていなかったので、どこに小鳥がいるのかも分からないまま、歩き回った。でもよく見れば小鳥の姿は結構見える。
コゲラを見るのに夢中になっていると、鳥見に来たおじさんが、だまってそばへ近寄ってきて、木の上の方を指差して小声で”アオゲラ アオゲラ”といって教えてくれた。そっちを見ると、アオゲラが木肌を突っついているところだった。ウグイス色?っぽい背中に赤い帽子。まじまじと見るのは久々だった。相変わらずコゲラはコツコツ木を突っついている。シジュウカラは下向きで幹を突っついていた。
以前、私が住んでいた団地に隣接する公園のバードサンクチュアリに、珍しい鳥が来ているという情報が、ブルーシーター仲間の動物写真家の友人から届いた。
その名はサンカノゴイ。自然観察会で時々は鳥見もするけれど、それほど興味を持っていなかったので、そんな名前すら知らなかった。この公園には来たことも無いし珍しいということで早速見に行った。
冬枯れした葦の中に保護色のような色をしているし、動きが遅い。ゆっくりゆっくりだ。双眼鏡で見ていても同化しているので見難い。しばらく姿を見せてくれたが少しずつ葦の茂みに入ってしまい見えなくなった。
アマサギが来ているという情報を得たので出かけてみた。
広い田んぼ地帯を堤防の上から見回したがコサギやチュウサギは見えるがアマサギは見えない。仕方ないので広い田んぼ道を歩きながら探してみた。でも見えるのは同じ、そんな中で、アオサギが1羽いた。
空を見上げればヒバリの高か鳴きが聞こえてきた。うるさいほどにピーチリチー、ピーチリチー、ピーチュルピーチュルピルピル・・・ と。さえずりながらの動きが、またおかしい。鳴きながら空高くあがっていって、ある高さで上下左右忙しなく、しばらくさえずっていたかと思うと、急降下地面に降りて、静かになってなる。
アマサギはあきらめて帰ろうと思い、それでも未練があるので周りを見回しながら田んぼのあぜ道を歩いていると、さっき代掻きをしたばかりの田んぼに、頭が茶色い夏羽のアマサギが2羽居るじゃありませんか。アマサギは一時期、目の周りから口ばしにかけて赤くなるときがあるらしいが、この2羽の固体は赤くなっていなかった。
5月としては珍しく、梅雨のはしりのような天気が続いているけれど、久々に今日は良い天気だった。2、3日前にサンコウチョウが来ているという情報を入手、サンコウチョウは、ぜひ一度見てみたいと思っていたが・・・やっぱり渡りの途中なので1日くらいしか滞在しないようだ。その日は夜天気が良くて、月が出ていたので移動してきたらしい。
久々に、いつもの公園へ行って見ると数人の人がカメラを構えて待っている。何を待っているのかと思っていると、ピーピッピッピーヨ ピーピッピッピーヨ ピッピッリーピッピッリーときれいなさえずりが聞こえてきた。よく聞いているとたまにコジュケイのようなチョットコイと聞こえる声も出す。
キビタキのキビ太君なのだ。でも、もうみんなどこかへ飛んでいって今残っていることのほうがおかしい気がするのだけれど、森をぐるぐる飛び回っているようだ。
あんなに鮮やかな色をしているのに、もうこの時季では森の中ではなかなか見つけられない。声はすれども、姿は見えず、といったところだ。。
しばらく待っていたが姿を見つけられなかったので、少し歩き回って以前見た場所へ行ってみた。するとそこで一生懸命さえずっているじゃありませんか。ピーピッピッピーヨ ピーピッピッピーヨ ピッピッリーピッピッリー、時々チョットコイというさえずりも交えて・・・。朝日で逆光のためシルエットしか見えないけれどさえずりはキビ太君だった。
夏鳥情報では、カッコウ、ツツドリも来ていると聞いていたので、お目にかかれるかと・・・するとカッコウが鳴き始めたじゃありませんか。まさにカッコーカッコー。鳴いている方へ行ってみると木の天辺で懸命に鳴いている姿が見えた。ところがカラスがやってきて追い払われてしまい飛んでいってしまい、少し離れた森から、また鳴き声が聞こえてきた。
いつもこの公園に行くと、キジとコジュケイの鳴き声はよく聞こえていた。コジュケイは以前1回だけ見たがキジは、かなり近くで鳴いているようだったが、姿は見れないでいた。ところが今日は休み明けで人の姿もあまり見えなかったからか、日向の草むらに出てきて地面を突っつきながらお散歩中、ケーン、ケーン。おお、やっとキジに遇えた。一度見てみたかった。
その後、しばらく鳴き止んでいたカッコウが鳴き始めたので行ってみた。やはり雑木の高い枝に止まって鳴いていた。今日は、ツツドリには会えなかったがトケン類は何羽も入ったとのことだった。 森の中を歩いていると絶え間なく鳥の声が聞こえ、何か出てきそうでワクワクする。
カメラを替えてから、初めての鳥写真だ。
池を中心にしたこの公園にはカワセミが生息していて、比較的近いところで餌捕りのダイブが見れるのだ。
この日も、行ってまもなくカワセミが姿を現し、止まり木に止まって水面をジッと見ていたかと思うと、目にも留まらぬ速さで水の中へ真っ逆さまで突っ込んでいくと、すぐに小魚を口に銜えて上がってきて止まり木に止まり、小魚はすぐには食べずに、魚を弱らせてから飲み込むという、ちょっと残酷な食べ方をした。