えれぇこった えれぇこった!

翌日

到着した日は、陽射しはあるものの時折雪が舞う天気だったが翌日は快晴だった


今回の越冬生活では、今後のためにいろいろ観察することがある。そのひとつに温度の確認がある。どの程度の暖房をするのが最適なのかを確かめておかなければならない。

朝の室温と外気温をチェックして観ることにした。昨夜寝るときにまでは、ストーブをつけてあって室温は18〜20℃くらいあった。

翌朝は、快晴で冷え込みが強く午前7時の室温は10℃まで下がっており、その時の外気温は−13℃になっていた。なんと内外の気温差20度もある。でも、不思議に都会で気になるような寒さではなく・・・・体が、もう寒さを覚悟しているかのようで納得?した寒さ と言った感じかな?? まあ、ともかくすごく寒くなることだけは判った!!

今日は、スキー日和だ。もう、2〜3年やっていないような気がする。最近のスキー動向はというと、
スキーも様変わりしていろいろなタイプ?があるようだ。
ミニスキー・ファンスキー・ショートスキー・ガウアー・・・呼び方はいろいろ。

今のロングスキーも形が変わり、いまいち変な恰好だ。まあ、腕前ならぬ足前は、年を重ねても
まだまだ自信がある?私は、どんなスキーを履いても・・・・なんてね〜

スキー人口もひと頃に比べるとずいぶん減ったようで、高齢者スキーヤーが多いのは、私と同じで、昔の若者が今もスキーを続けているだけの事だろうか?
今は、スキーのリフト券もいろいろある。シニア券?ええ!そんなお年?そうなんです。そんな券が買える年になっていたんですね。

シニア4時間券を購入。天気は良好。平日、空きづきしたスキー場、こうなれば、俄然昔と同じ ”滑るぞ〜”っと、まずは高速リフトで終点へ向かう。最初は、足慣らし。1,500mの中級コースをサッとひと滑り。まあまあの調子。
こんな調子で、4時間の制限時間内に上級、中級コースを20本くらいを飛ばしてみた。おお!健在だ!我が健脚にバンザ〜イ

さてさて、・・・
久々だったので後で足にくるかと思っていたが、なんのその、何ともあ〜りません!えらい!!
 
日ごろの精進のおかげかな??

さてさて、やっとこ水道の元栓を掘り当てたので、いざ開栓だ!洗面所、台所、お風呂の各蛇口から勢いよくジャァーっと水が出てきた。めでたし めでたし!! 一先ず何とか水は確保できた。 といっても水は、外の雪を融かせばいくらでも確保できるんだが・・・・

ともかく水は出た。しか〜し・・・水が引いていかない。どうして? そう、流しの下の臭いが上がって来ないようになっているヘアピンの排水パイプに溜まっていた排水が凍っていたのだ。 さっそくハロゲンヒーターでその部分を暖めることにした。待つこと5分 ゴボゴボッと水が引き始めた。 うわ〜 よかった! これで水も使えるし風呂も沸かせるぞ〜   ここで4日間の越冬生活ができる〜。

水道が使えないとなると、この小屋での越冬
生活はできなくなるので、記憶をたどってそ
の辺りの雪を掘り起こし始めた。
ところがなかなか見つからない!人間の記憶
のいい加減さ!これには驚く!!
きちんと何かの目標物から何mというように
しておかなければいけない。

気がつけば、直径にして約2m、深さ1〜1.5
m位を掘りお越して穴の中、何だか自分の墓穴でも掘ってるような心境になってきたころ、ようやくカチッと金属音!  
ヤットコサ元栓を掘り当てたのだ!!
そして、これから春先までの間は、すぐに見つかるように用意しておいた棒を立てて目印とした。

小屋の辺りは、約150cmくらいの積雪だ。小屋の前の広い道路は、毎回降雪がある度に、生活道路として雪かきがされるのできれいにかたずいているが、一歩道路をはずれたら雪原だ。それに雪かきをした雪が山積みされていて壁になっていた。
小屋へ行く前日に、小屋を建ててくれた工務店に頼んで車を置けるスペースだけは除雪してもらっておいたのでそこから、小屋へたどり着くには、約50mくらいの雪原を冬山よろしくラッセルしなければならないのだ。
小屋へ到着して、最初見たときは、1mくらいの積雪を踏み固めていくのはかなりのアルバイトのように感じられたが両足に竹細工で作ったワカンジキを着けて歩き出してみるといい感じだ。ワカンの威力か!!。

雪に埋もれた、小屋はどうなったかな?

今年の冬は、大雪だ!さて、山小屋はどうなっているんだろうか?
山小屋を建てたが、こんなにも大雪になるとは思わなかったので、ちょっと気になっていた。
少し時間ができたので、久々にスキーをしに行きながら、雪から小屋を掘り出さなくちゃ・・・
初めての越冬生活ができるのか?

厳冬の3泊越冬生活をしてみたが、まあまあだった。今回は、来る前の大雪で積雪は多かったものの天候にめぐまれ快適な生活をおくれた。その分気温は下がって久しぶりに氷点下2桁の気温を体感した。むかし冬山で−25℃くらいを体験しているが、このくらいは同じような感じだ。

室内の温度の感じもつかめたので、今後の暖房計画に参考になりそうだ。

冬だから雪が無いと物足りないが、これもある程度ということだろうね。何事もそうだろうが・・・・まだ、体力には自信があるから雪かきは苦にならないし楽しみでやっていられるが、そのうち除雪する便利機器がほしくなってきそうだ。でも、いつになっても自分で雪かきをしていそうな気もするが・・・・。
さて、つぎは何時これるかな・・・・・・

もう、今日は下山しなければならない。だから後片付けをして、一通り掃除をし、また水周りをちゃんとしておかなければ凍ってしまう。
さあ、一仕事。掃除機をかけて、台所、洗面所、お風呂の水道の蛇口を開き水を出しっぱなしにして元栓を閉める、そうそう忘れるところだった、トイレの水タンクの水も念のため全部流しておいた。これで万全かな。

さらに次の日

昨日の天気予報はハズレたようで、今朝もいい天気だ。冷え込みもさほどではなく、−5℃。今朝も付近のお散歩から始まる。この辺りは、最近セカンドハウスとしてではなく住居として住んでいる人たちも多いようだ。 ここ毎朝散歩していると犬を散歩させながらすれ違う人が何人かいて顔見知りになって、挨拶をするようになっている。

それに屋根である程度固まってブロック状になっているので、最初のときのようにびっしり積み重なっていない。結構はかどって掘り出した。

次は、裏側へまわってガス湯沸かし器付近の雪をどかす。それとログの壁面に直接当たっている雪を取り除く。最後はベランダの除雪だ。もう暗くなりかけてきたがベランダにはライトが付けてあるのでそれを点灯しての作業だ。ようやく全部終了したのは、7時を過ぎていた。

昨日もそうだったが、天気がいい分日中は気温が上がる。雪の中をワカンをつけて歩き回ると汗ばむようだ。そのせいか、小屋へ帰ってみると、屋根に積もっていた雪が滑り落ちて、また小屋が雪に埋もれてしまった。

せっかく掘り出した水道の元栓もすっかり雪の下! ベランダへも雪が入り込み半分ほどを覆い尽くしていた。小屋の周りをぐるっと回ってみてみるとガス湯沸かし器がもう少しで被害にあいそうだった。やれやれ!それにしても、裏側の落雪は、かろうじて壁に30cmの隙間を残すだけのところまで迫っていた。

翌々日

今朝も快晴。でも冷え込みは昨日ほどではない。室内は10℃でほとんど昨日と同じ、外は−6℃。でも体感的には昨日と変わらないのは、なぜ?やっぱり体は昨日と同じで覚悟している、納得の寒さなんだろう
ナ。今日は、この辺りを歩いてみようっと。

さて、これからが、また一仕事なのだ。冬の水道管凍結破裂の予防のために、雪が降る前に水道の元栓を閉め切って、水道の各蛇口を開きっぱなしにしておいた。
そのために、まず雪の下からその元栓を掘り起こさなければならないのだ。ところがその元栓の位置がよく判らないのだ。

実は、元栓を閉めるときに位置が判るように長さ2mの棒を準備しておいたのだ。雪は、まだだろう?もう一度くらい来るチャンスがあるだろうと思っていたら一気にたくさんの雪が降ってしまって、結局はそのままになってしまったのだ。

長靴だとズボッと雪の中にうずまって
しまう足も、ワカンだと何層にもなって
いる雪の層の一番上のやわらかい雪、約20cmくらい沈むだけだ。

ラッセルをしていると冬山のことを思い出した。冬山の急登をラッセルして進むのとは比べ物にならないラッセルだが、一歩一歩踏みしめてすすむと雪原に一条の道が開かれていき、充実感が湧いてくる。いつしか、本当に冬山でのラッセルの気分になっていた。ほんの30分ほどのラッセルだったのに・・・・・。 ようやく小屋の入り口までたどり着いた。

もう、夕方4時をまわっていたが、水道栓だけでも掘り出しておかないと明朝は、天気が下り坂だといっていたのでちょっと心配だ。
まず、水道の元栓。ここは目印の棒を立てておいたので、今度はそこを掘るだけだ。

朝の散歩で、何かめずらしい出来事がないか周囲を見回しながら歩く。
でも、なかなか無い。野鳥も寒すぎるのかほとんど見かけない。シジュウカラが時折鳴き声とともに姿をみせるだけだ。他に3種類くらいの鳴き声はするが姿は見えない。

似非自然観察指導員としては、鳴き声を聞いてもなんていう鳥だかわからない、悲しいかな。そんなことをしながらお散歩は、2時間弱にもおよんだ。

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えれぇこった えれぇこった!

雪の下から掘り出した水道の元栓の位置に目印の棒を立てた

小屋の入り口にたどり着いて、見上げれば、屋根には、これも幾層にも積もった60cmくらいの雪だ。

氷点下13℃の氷結風景

このコースの左側にあの長野 olympicモーグルの覇者里谷多英コースがある。

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marutagoya

2005 Feb 10 tama

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