相変わらず晴れたり曇ったり、のち雪といった天気が繰り返されているようだ。でも、そろそろ春の気配がしてきた11日、2月になっての最高気温7.8℃となった。
天気は快晴、でも平均気温は1℃、例によって午後になってガスってきた飯縄山。
2月3日節分、翌日は立春とはいっても、山はまだまだ冬真っ盛りだ。
降雪量も多くかなり多く真っ白だ。
この日のような真っ白になった飯縄山を見たことはない。普段は、白いことは白いけれど、樹木の生えている所はどうしても黒々して見えるが・・・これはどうしたことだろう。たぶん気温の変化があり樹氷とかで樹木の枝に雪や氷がへばりついたからなんだろう・・・それともよっぽど多くの降雪があったからなのだろうか?
朝から晴れ上がった日は、東の志賀高原の山々の彼方から上がってきた朝陽に照らされたモルゲンロートで朝焼けの飯縄山が見られる。
この季節は、結構気まぐれな天気が多い。
前にも書いたが、曇り、雪という天気予報が毎日のように出されるが、意外と日中は晴れる日が多い。
そして、午後になるとガスに包まれて、ガスが上がってくると真っ白くなった飯縄山がそこに現れる。
2006年1月1日、新しい年を迎えた飯縄山。
この日は、最低気温−7.6℃、最高気温0.7℃、平均気温−3.9℃と薄曇の底冷えのする日だったようだ。
今冬の寒波を考えれば当たり前のような天気だが、やっぱり寒そうだ。
12月になれば気圧配置は西高東低の冬型気圧配置が続き、毎日雪降りの天気が続く。でも、長野は結構晴れ間が広がるところだ。天気予報は、ほとんど毎日雪マークと曇りマークが出ているが、夜に雪が降り、日中は晴れて、午後になるとまた時雨れてくる。
こんなパターンなのだ。晴れ上がればおなじみのどっしりした姿できれいな姿を見せてくれる。
11月後半くらいからは、市街から飯縄を見ると時雨れている日が多く、ガスが上がっていくと雪化粧した飯縄山が現れる。12月になると、どんよりした冬空の寒い日になってくる。雪は、市街地まで下りてきて冬本番だ。
この頃になると雪は飯縄山を全体に覆うくらいに薄っすらと降り、飯綱高原でも数センチの降雪を見る。でも、このくらいの雪は、陽が当たればすぐに消えて、遠目からは雪は見えなくなる。
市街地でも紅葉が下りてきて飯縄山の南峰、北峰が薄っすら雪化粧した。この頃が初雪なんだろうか。
11月に入り長野市街近郊でも紅葉が見られるようになってきて、山では時雨れる日が多くなる。
10月半ば、この頃はまだ紅葉が始まったばかりのような風景だ。
紅葉の時期も終わりかけの2005年10月。遠目には茶色く枯れていくようにも見え、青い空の下では藍色に見えたりする晩秋の飯縄山。やがて秋晴れの空から飯縄山を覆うガスが現れ時雨模様となる。時雨方も少しずつ変わっていく。どんよりした雲が現れて時雨始めると、ガスが上がると茶色い木々に白い砂糖でも降りかけた様に雪の飯縄が現れる。こうして徐々に厳しい冬へ向かうのだ。秋から冬の装いをする飯縄山の姿。いろいろな表情を見せてくれる。
日々変わる飯縄山の姿2005−2006。
飯縄山は、長野県の北部にある代表的な山々、戸隠、妙高、黒姫、斑尾と共に北信五岳と呼ばれるている。これらの山は、戸隠山を除けばすべて陸上の火山活動によって出来た山で、その火山としての特徴が良く見られる山だ。現在、妙高山は活発な火山活動を続けている。
飯縄山は、ゴツゴツした山容の戸隠山とは対照的な、なだらかなコニーデ型の山容で、これが出来るまでには何回もの火山活動のくり返しによって形造られた二重式の成層火山だと考えられている。
飯縄山形成には、大きく分けて7期の火山活動期があり海底から隆起した台地で火山活動が始まり、最初の古期外輪山が形成され、その後も火砕流や泥流の噴出が続いたようだ。
飯縄山のでき方については、@基盤の古期火山活動期 A古期外輪山形成期 B新期外輪山形成期 Cカルデラ形成期 D中央火口丘形成期‐1 E中央火口丘形成期‐2 F崩壊期を経ておおよそ今の形になったと考えられているらしい。
B中央火口丘形成期-1
中央火口丘形成期-Tに入ると、吹き飛ばされたカルデラ内で火山活動が始まり、中央火口丘として現在、戸隠側にある怪無山、瑪瑙山が出来たと考えれれている。
C中央火口丘形成期-2
中央火口丘形成期-Uには、怪無山、瑪瑙山付近で火山活動が頻繁に繰り返されて、中ノ峰、天狗岳、高デッキ山などができたとされている。
D崩壊期
そして崩壊期がやってきて、カルデラ内の瑪瑙山の瑪瑙沢上流ガス爆発が起こり、その泥流が今の戸隠・宝光社へ宝光社泥流として流れ出し今の宝光社辺りが出来たらしい。
【飯綱高原・戸隠高原とその周辺の鳥瞰的想像絵図】