ねこにマタタビ・・・のマタタビがあった。花はこれからのようだ。5弁の白い花を咲かせる。ちょうど枝先の葉っぱが白くなり始めるこのころに花も咲く。
今頃、山の木々の緑の中に白い花が咲いたように見えるところがあるのは、このマタタビだ。まだ、葉っぱが白くなり始めなのでそんなに目立つほどではないが、もう少しすれば4割近くの葉っぱが白くなる。
猫の大好物として知られているが、その昔、子どものころ猫を飼っていて、祖母からその話を聞き、マタタビの木を採ってきて猫に与えたら、マタタビの木にまとわりついて寝っころがったりしてなんともいえない、デレ〜っとした顔になっていたことを思い出した。人間が麻薬をやって気持ちよくなった時のような気分なのかもしれない。
庭先の窓越しのよく見える場所に形が整った小さな木が見えている。 写真では、まだ50cmくらいだが、山地に生える落葉高木で、
高さ10m程度までも伸びるようだ。葉は長い葉柄がある掌状複葉で小葉は 5
枚つける。
ランの仲間で、3 〜 5 センチの紅色の袋状の花をつけるアツモリソウ。絶滅危惧IB類(EN)
唇弁が袋状に大きくふくらんでいる形が、ランの仲間でも独特の形らしい。
この袋状の唇弁を平敦盛が背負ったほろ(母衣)に見立てたところからこの名前がついたとか。
なぜ平敦盛が出てくるかというと、熊谷直実が背負ったほろにたとえたクマガイソウとのがあり、それの対比でつけた名前のようだ。
いつも思うことだが、日本名の名付け方が変なことからきていることだ。
前回行ったときにほぼ完成した焚き火用かまどに火入れをした。
もっと、いろいろやろうとしたが、7月始めに海外から遠来の客が来ることになって、彼らに簡単に肉を食べさせるには・・・と考えたらバーベキューを出来るようにしておいてやればいい、となった。
そこで、このかまどの試運転、火を焚いてみることにした。
燃やすものは、この森を歩けばいくらでも手に入る。まず、枯葉を拾い集める。次は冬の間に落ちた枯れ枝を、枯れ枝は細いものから結構太いものまで、雪によって落とされていて焚き火にはもってこいだ。ストーブ用の薪を燃やすこともない。
枯葉、その上に細い枯れ枝をのせ、30〜40cmに切った枯れ枝を細いものから徐々に積み重ねて、火を点ければすぐに燃え上がる。
ただ、枯葉に直に火を点けようとしてもむずかしい。1枚の枯葉は燃えるが次の葉には燃え移っていかないからだ。最初は、新聞紙などちょっと紙があると、すぐに燃え上がる。
この日は、火を点けて燃え始めたら雨が降り始めてきたけれど火力のほうが強くよく燃えた。結構雨足も強くなってきたが、火の勢いはまったく衰えてこない、くべた枝はきれいに燃え尽き、いい熾き火になった。
バーベキューには、やはり熾き火だ。さっそくバーベキュー用鉄板の慣らしをしなければならない。水と洗剤で洗った鉄板の水をよく切って、熾き火の上に架ける。よく熱せられたらオリーブオイルを全面によく引き伸ばし、鉄板に馴染ませる?
そこに、くず野菜を入れて炒める。それを数回やって、鉄板を落ち着かせた。これで、バーベキューも大丈夫!
ついでにダッチオーブンのシーズニングもやろうとしたが、雨足が強くなってきたので今回はやめておいた。ダッチオーブンを吊るすトライポットも、その辺に転がっていた木を3本組み合わせて、かまどの上に立て、吊るすチェーンを下げてみた。
次回はダッチオーブンのシーズニングだ!。
新緑のころ一斉に咲いた花たちも、一頻り。いまは、夏に、秋へ向けて実をつけ始めた。小屋の森を歩き回ってみると、濃い緑の中にいろいろな変化を見ることができる。
こんな小さな森の中でも、いろいろな生命活動が活発に行われている。
1ヶ月前に見たときは、白い花を咲かせていたサンカヨウが今は青い実をつけていた。
まだ実に成りかけで緑とも青ともいえない若い色をしている。表面も粉をふいたような、口にすると、いかにも渋そうな色だ。
この実も、今は雨に打たれ徐々に粒の大きさを整えて、夏の強い陽射しの中で、今度は徐々に成熟していくのだろう。
やがて、実が熟すと子孫を残すための種子を地面へ向かってはじき飛ばすだろうし、熟れた実を狙って鳥たちがやって来るだろう。
その実は、鳥たちによって旅立ち、やがて遠い地でまた新しい芽を出すのだろう。
小屋を建てるときに整地して、地肌が出ている場所にも、気がつけばたくさんの小さな若芽が生え出ていた。
まだ、一見したところ、何の木かは分からないが、よく見れば周りに生えている大きな木の葉っぱと同じだ、ということはそれらの子どもたちなんだろう。
この子たちがどのくらいまで伸びるのかは分からないが、我々人間が侵入して整地してしまったところ。
そこは、お互いに・・・できるだけそのままにしてはおきたいと思うが・・・
今、クリンソウが盛んに咲いている。
大きな根性葉から 30 センチくらいの花茎を出し、濃い赤紫の花を車輪状につけ、それが数段になるので、その様子を五重塔などの先端部分についている飾り「九輪」にたとえて名前が付けられたとか。
湿地を好む花らしく、梅雨の今が活き生きとしているだろう。サンカヨウやフキなど雑多な緑のなかで赤紫の花は、けっこう目立っている。目立ちたがりやさんなのかな?
少しこの小屋の周辺を歩いてみた。これもこの季節限定で何か見えるものがないかと、ちょっと興味津々。
でも世の中そうそう珍しいものがあるわけでもないだろうが・・・。
ブルーベリーは、高原や涼しいところが適していて本州以北および四国九州の準高冷地の気候でよく育つらしいが、実は平地でもどこでも育つ果実なのだ。ということを今回調べて知った。
今、日本で栽培されているブルーベリーは、アメリカのハイブッシュ・ブルーベリーというのをを品種改良したものらしい。日本では、同じツツジ科スノキ属のクロマメノキというのがブルーベリーの仲間だ。浅間山周辺に多いのでアサマブドウとも呼ばれているらしい。
ブルベリーの果実は緑、赤、青と色を変化させていき、果実は、子房と花たくの発育した小球状の液果(ベリー)で、成熟すると紫黒色(青藍色)になり、果実面に白い粉が噴いたようになる。
この辺りでは、ブルーベリーを栽培している農家があって、昨年は、我が家でもその農家からブルーベリーを譲ってもらいブルーベリージャムを作った。今年は春の天候不良が祟ったのか、まだ青々(緑々)して硬い実をつけていたが、もう少しで果実の色も変わってき
て熟していくのだろう。今年もまた実を譲ってもらい、おいしいジャムに出来ればいいが・・・夏の収穫が楽しみだ。
【コシアブラ(漉し油)】
【サンカヨウ】青緑色の実をつけ始めた。秋には青黒くなっているだろう
【アツモリソウ】
【半化粧、マタタビの葉っぱ】
【ブルーベリー】ブルーベリーならぬグリーンベリー
【ヤマシャクヤク(山芍薬)】