山小屋にもいい季節がやってきた。
庭いじりや入り口の水路を跨ぐコンクリート製の暗渠の一部が冬の間、除雪用の重機が何度も載ったせいか、割れてしまった。これの補修をしなければならない。
まあ、こうしたことを少しずつやっていくのも小屋暮らしの楽しみかな・・・・
また、この辺り、今はバードラインという自動車道路が生活道路として使われているが、その脇に昔の生活道路が、今は遊歩道となってある。
いつかこの道もゆっくり歩いてみたいと思っている。
昨年の秋、雪が降る前に小屋の周辺で、これは使えると思った少し大きめの石を集めておいた。
いよいよこれらの石の出番がやってきた、野外の焚き火コーナーだ。
この焚き火コーナーは、石をならべ円く囲い、その周りには丸太ベンチを置く構想なのだが・・・
まず、地面を30cmほど掘り下げて直径120cmくらいの穴を掘った。この土地は、飯縄山の火山灰で真っ黒の土に混じって大小の石がゴロゴロ入っている。その昔何百年だか、何千年前は河原ではなかったかと思わせるところだ。だから、スコップを踏み込むとすぐに、ガツッと石に当たる。
そんな、スコップを踏み込む、ガツッと石に当たるといった作業を何回も繰り返し、石をならべられるような穴ができた。
石を集めるときも大変だったが、石をならべるのにもリキがいるのだ。というのも重機を使うほどではないが、非力な我輩が持ち上げられる大きさでもない。
集めるときは、「う〜ん、どっこいしょ」と一声、ゴロン、ゴットンゴットンと石をころがしながら運んできた。だからならべるにもちょっと大変、一応置いて見て高さ、並び具合をみてからズズーっと引っ張り動かし、調整して、出っ張っている部分は穴の大きさ、深さを削り直してみる。こんな作業を繰り返す。
なんとか石の位置が決まり、形が整ったところで、置いた石が安定するように、石と石の間、石の背面に小石や土を入れる。土を隙間につめたらスコップでさらに押し込むように隙間を押しつめる。これで大きな石はしっかりと固定されたはずだが、この後雨が降れば徐々に土は隙間をうめて自然に固まっていくだろう。
これで基本的なところはできたので、少し体裁を整えるのと実用的に使い勝手がいいようにしよう。
周りに丸太ベンチを置くので、足元を土のままにしておくと雨あがりだとぬかるむだろうし、乾いていれば埃っぽくなってしまうので、石を敷き詰めておいたほうが居心地がいいだろう。
何といっても、拾い集める気さえあれば石ころは大小いくらでもあるのだ。今回はとりあえずならべて見て、この次行った時にどんな具合になっているか様子見としよう。雨で洗い流されて表面も少しはきれいになっていることだろう。
本当は、もっと形の整った平たい石で作れば格好もよくできるのだろうけれど、それより実用になるかが問題だ!
とは言っても、こんなもの実用も何もない、ただ薪を積み重ねて火をつければ燃えるのだから・・・
さあ、次はもう少し石を拾い集め周りの形を整えよう。
そして、丸太ベンチつくりに入れるかな・・・・・
小屋にも新緑の季節が訪れた・・・
先月行ったときは、まだまだ雪が残っていたが今は、ようやく訪れた春に芽吹きがはじまり、野鳥たちが楽しげにさえずっている !!
庭先の藪の中では、積もっている枯葉を押しのけるように、フデリンドウ、ヒトリシズカなど小さな花がひっそりと咲き始めた。
そろそろ、小屋を作るとき整地した際に出てきた石や周囲から集めておいた石で焚き火コーナーをつくろう・・・
そしてダッチオーブン料理だ!!