いい季節になってきて、少しの間だけの滞在だったが天候も変わり目にきており、いい日悪い日があった。でも、雨の日もいい。
小屋の中からガラス窓越しに外を眺めていると、小鳥たちが群れてやってきて地面をつついたり囀っていく姿が見える。

外を歩くのもいい。他の人たちは外出をひかえるので人間様に出会うことが少なく、自分だけの世界のようなものだ。

さて、いよいよいい季節だ。次はいついけるだろう・・・・・

小屋から程近いところでセリバオウレンの群生地を見つけた。というか地元の皆さんは知っている場所でたまたま知っている人に教わって行って見たのだ。
唐松林の地面いっぱいに白い小さな花を咲かせていた。

この辺りは、小屋より標高が幾分低いところで、雪はほとんど消えていた。雪解けと同時くらいに咲き始めたようようだ。時期的には、ちょっと遅い感じだったが十分きれいで華麗な花園をみせてくれた。

このセリバオウレン知っている人によれば、”又秋の変身振りをお楽 しみ に!”だそうで、どんな姿が見られるのやら、ちょっとお楽しみ!

ギィーギィーと
変な声で鳴いて
忙しなく動き回る
コゲラ君

シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラが毎日やってくる。ホオジロも・・・・。

もっといろいろな小鳥も来ているが、名前を知らない。餌台でも置こうかと思ったが
やっぱり人の手を加えてはいけないと思う。なるべくそのままにしておきたい。

そんな考えから、小屋の前の道路から小屋までの間は大鋸屑や木のチップを敷き
詰めている。そうすれば植物もニョキニョキと生えてくるだろうと・・・そのかわり、
雨が降ればちょっと泥んこ道。

もう、気早な蕗の薹はすっかり開ききっている。食べるにはもう少し早い
時期の開きかけがいいような気がする。

雪がすっかり消えれば、この下からは、けっこういろいろな植物が
顔を出すはずだ。
小さな紫の花を咲かすフデリンドウも、もうすぐだろうしシラネアオイ、
エンレイソウも待ち遠しい。

小屋の周りには小鳥たちもやってくる。
ベランダ越しのガラス窓から外を見ていると午前中と午後
2回ほど群れてやってくる。

小屋の脇に小川がある?というか、春先、梅雨時限定の川である。今時分は、雪解けで勢いよく流れている。しかし、よく観察していると日中は勢いがいい流れも早朝は水量が少なくなっている。考えてみれば、道理で、日中は雪解けが進むが、夜間は冷え込んで雪解けの勢いが納まってくるのだから当然のことと、やはりここでも自然の摂理に感心してしまうのだ。

その流れの上に吹き溜まりの雪が積もって、ちょうど流れが滝のようになっているところがある。ザァ〜ザァ〜と音をたてて流れていく様子を見ていると、雪庇のようになっている溜まった雪が、ガサッという音とともに突然割れて流れの中へ落ちた。

山で、雪庇を踏み抜く時はこんなような状態になっている上に人間が乗っかってしまうんだろう。春先の雪はご用心。

水の中へ落ちた雪塊は、流れの水にどんどん融かされていき、小一時間もしないうちに跡形もなくなってしまった。
この勢いは、この時期のバランスが取れた環境が整い春へ向かわせる自然のなせるわざなのだろう。

数日間の小屋生活をするために、早速準備に取り掛かる。
水道の元栓を開けて、お勝手、風呂、洗面所、トイレの水
が出ることを確認。小屋内をザッと掃除、荷物を運び込む。

2月以来2ヶ月ぶりに小屋を訪れた、来よう来ようと思いつつも、なかなか来れずにようやく・・・という感じだ。
小屋は、大雪にも負けず無事の姿で建っていた。

まだ、小屋を建てる前に雪解け時期に訪れると、雪は一面に広がっていたが、やはり人間が手を加えると地面の様子が変わってくるようだ。
小屋を建てるために車が行き来した跡はすっかり雪が消えて、人間が入り込んでいない部分は一面に雪が残って広がっている。自然とは正直なものだ。

一面に広がる雪は10cm程度。屋根から落ち溜まっている雪は、1mほどだ。
ところが、雨の威力のもの凄さ。一晩雨が降り翌朝見た小山のようになっていた溜まり雪が10cmくらいは低くなっていた。

ろそろ雪解け、山にも春が・・・
      小屋はどうなったかな?

 
  
雪解けも加速度的に始まったようだが・・・・
   今年は3月の後半になっても、まだまだ雪が降ってたぞ !! 

  

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セリバオウレンの群生と花

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marutagoya

2005 Apr 27 tama

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