孫と登る飯綱山3回目
当日、天気予報通り空は晴れ渡り、気温は13℃絶好の登山日和になった。孫は6年生になり部活でバスケットボールを始めたので、体力的には自信があると言う。昨年は途中で疲れた、足が痛いなど心配しながらだったが、果たして今回はどうなることやら??
小屋を5時45分に出発、登山口を6時に出発。登山口の狛犬と鳥居をくぐり抜け歩き始める。5分ほどで奥宮一の鳥居、そして13の石仏の最初、第一不動明王の石仏だ。隣には十三佛縁起と書かれた立て札がある。十三佛縁起の謂われが書かれていた。
歩き始めて40分、駒つなぎの場に到着した。
ここまでは尾根の上を歩く比較的緩やかな登りだ。昨年は私の歩くペースと孫はほぼ同じで、離れずに歩いていたが、今年は孫のペースが速い?のか私のペースが遅いのか、少し歩くと孫との間が空いてしまう。孫が立ち止まり”じじ”遅いよ、と言う。昨年の記録を見るとここまで約1時間かかっていた。やっぱり今回はペースが速いようだ。
ここからは傾斜がきつくなるので、斜面をジグザグに折り返しながら登る。何曲がりかした折り返し点に”富士見の水場”があり、ふり返ると木立の間を通して富士山が見えた。富士見の・・・と言われる所以だ。ここで富士山が見えたのはずいぶん昔のことで、最近は見えなかった。この日は眺めが良いかも知れない?
この間に3パーティーを追い抜き、一人の女性に追い抜かれた。後に分るのだがこの女性が凄い!
駒つなぎの場からジグザグ登り25分”天狗の硯岩”に到着。ここから戸隠中社登山道分岐までは、割と直登ぎみに登るので高さは稼げるがきつい。そろそろ森林限界なので視界が開けてきた。背後を見れば、富士山や北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、浅間山など眺めが良い。
7時35分には南峰に到着。眺めが良い。昨年は森林限界辺りからガスが出始め、南峰も頂上もガスで何も見えず、その上寒かった。 南嶺から頂上に向かう途中で先ほど抜かれた女性が戻ってきた。もう下山だ、速い!
富士見の水場
富士山遠望
駒つなぎの場
天狗の硯岩
戸隠中社登山道分岐
飯綱山 南峰
南峰から飯綱山頂上を望む
2023年8月11日午前7時55分、孫と3回目の飯綱山登頂。
昨年は2時間20分かかり、今年は1時間45分、ずいぶん時間短縮した。
頂上は、昨年とは違い360度の眺望が素晴らしく、これまで2回はガスと寒さの中ラーメンを作って食べたが、今回はラーメンよりこの頂きからぐるっと見回せる周囲の景色を満喫した。
飯綱山頂上から富士山遠望
飯綱山頂上から望む、右端から後立山連峰・白馬三山。北アルプス南部槍穂高・乗鞍岳方面。
今年も孫との飯綱山登山が出来て嬉しく思うし楽しかった。
孫は今回で3回目、3年生の初めての時は、お試し的で、私もどうなるのか?と思っていたが、孫も初めてのことだったなので、自分なりに慎重な行動になっていたかも知れない。
2回目の昨年は、5年生になり1回目の登山が上手くいったので、少し舐めていたような気がする。
登り始めは順調だったが、下山時には足が痛いとか疲れたとか言い始め、私の背負うザックにもたれかかったり、ザックを持ってくれだの・・・ペースは下りだというのにどんどん落ちた。結局、登りより下山の方が時間がかかった。
そんな状態だったので、もう山へ行きたいとは言わないだろうと思っていたが、前述のように春先から山へ行きたいと言い始めて今回の登山となった。
6年生になった今回の登山では、出発時から先に立ち、良いペースで登り始めた。少し速いので私との間が空いてしまう。そんな時は立ち止まって私を待っている。こんな調子だと途中でバテてしまうかと思ったが、順調に山頂まで登り切った。
1回目、2回目と登頂後ガスが湧いてきて辺りが見えなくガッカリしていた。次に登るときはガスが出にくい春の連休頃か秋に登ろうかと話していた。しかし今回は、日頃の行いが良かったのか、疲れたとか足が痛いとか言わずに、ジジイをリードして登って来たご褒美で、360度の大展望が見られたのかも知れない。
翌朝、前日登った飯綱山を見ると、8合目付近から上はガスに包まれていた。今回は、三度目の正直じゃないけれど、三回目にして素晴らしい景色を孫に見せられて良かった。
下山時は、私が先頭で歩き出したが、孫はジジの足跡をたどれば楽だし確実に歩けると後について下った。その通りで、私は山歩きの経験から下りの歩き方は、自分でも上手だと思っている。確実に無理ない歩幅で、浮き石を踏まないように・・・
こんな調子で、今回の3回目の飯綱山登山は無事に終わった。
そうそう、登りで追い抜いていって、南嶺付近で下山するところですれ違った女性のこと。我々が下山して行く途中で再び登って来たのだ。えっ!! 孫も気がついて”じじ”と言う、そうだよあの人だよ!ビックリだ。じじももう一回どう? 冗談じゃないよ・・・
登山翌朝の飯綱山。8合目付近から上はガスが湧いていた。
下山途中、登山道の回りはお花畑。ツリガネニンジン・トリカブト・ノアザミ・ヨツバヒヨドリ・ウツボグサ・カラマツソウ等々。
右の三角ピークは戸隠連峰の最高峰高妻山、左へ戸隠表山更に西岳、その奥には北アルプス後立山連峰の嶺峰。