この道路を登りきると、そこは飯縄山の裾野のスキー場に突き当たる。そこには目にも鮮やかなカラマツの黄葉が待っていた。ちょうど午後の陽を浴びて鮮やかさが一層増幅されていたようだ。対照的なのは、飯縄山の斜面だ。既に枯れ色が広がり、そのところどころにシラカバと思しき白い幹が見える。

ここから見る飯綱山は、間近で全体的に見える。小屋から見る飯縄山は、山懐へ入り込んでしまうので、一部分しか見えない。
今まで取り付けてあった網戸は、ピッタリ窓枠を塞いでくれなかったので、夏の夜は照明を点けると、虫が窓に集まってきて、ガラス窓をあける事が出来なかった。まあ、夏の夜でも暑くて窓を開けることはないので良いのだけれど・・・。
今は、良い網戸があってアコーデオン式で収納もきちっと出来、実用面でも見てくれでもなかなか良い網戸があるものだ。でも、ちょっと華奢なのかな?各窓を取替え、入り口にも取り付けた。窓枠にフィットして良い感じだ。

何年か使っていると、いろいろ不具合やこうしたほうが良いといった事がたくさん
出てくる。ログなので、建ててから数年はログの伸び縮みがあり、窓やドアなどは
スペースをとってある。
やっとログの伸縮も治まってきたようなので、不便を感じていた網戸も、この機会に取り替えることにした。ちょうどサッシ屋さんの都合と、こちらから行くタイミングが合ったので今回取替え工事を行った。
この小屋も建ててから4年、月に1回程度しか来ないが、少しずつ物が増えてきたり、敷地内の作業をする道具類を収納して置く場所がなく、入り口付近に置くことになり、上がり間口が狭くなっていた。

建ててくれた工務店で手ごろな物置があったので、それをどこに設置するか、工務店の社長と話したところ、こちらの要点を理解してくれ、それなら別棟を造るより玄関を増設したら・・・ということになった。

それの方が、冬期のことを考えると、雪の中、母屋へ行ったり、物置へ行ったりするのでは大変なので、玄関を広げそこを物置代わりに使うという案になった。
その場で、チャチャッと簡単な図面を引き、それでやってもらうことにした。 
そして、出来たのだ。母屋から少し飛び出した玄関とデッキ、階段。階段の位置を移動したので、階段から続く地面に埋めた飛び石も移動した。
もうこの辺りでは、秋というより名残の秋、と言ったほうが当を得ているようだ。あまりに良い眺めに見惚れて、道草を食ってしまったが、飯縄山の裾野を下りバードラインへ出て、大谷湿原の脇を通りやっと小屋に着いた。   
そこには、前と少しだけ形が変わった小屋が見えた。

11月半ば、都会では街路樹や公園の木々が色づいてきて秋の様相。
前夜までの雨が上がり、小春日和の朝だ。

今回は、小屋を少し改修し物置場所を作るために、玄関を増設したのだ。その工事が終わったので確認と片付けをしながら過ぎ行く晩秋を楽しめればいいなぁ〜と出かけた。

いつものように、関越道を走って信州へ向った。やはり平日は渋滞を忘れて走れるので快調だ。長野市街地を抜けて飯綱へ向かうのだが、いつも通る善光寺さんの裏の七曲の道路は、冬支度のスノーシェード工事で通れないので、オリンピック道路のループ橋を通らなければならない。少し遠回りだが快適な道路だ。

山小屋改修工事
ひと通り改修工事も終わり、廃材なども片付けたので敷地内をグルッと回ってみると、クマザサがどんどん侵食してきていたので大バサミで刈り取った。川の近くに多く生えているのだが、それが少しずつ根を伸ばしているようだ。根こそぎというのがいいのだろうが、そうもいかないので、出ている部分を刈り取る。

もうこの時期になると、草花は枯れて何が何だか分からない状態になっている。
そんな中で、ツルリンドウは枯れ枝に巻き付いたり、枯れ葉の上に赤い実をつけている。周囲がほとんど枯れ草になっている中に50cmほどのカエデが紅葉していてハッとした。マムシグサは、熟しきったのか赤い実を地面に少しずつこぼして、子孫を残そうとしていた。

9月に来た時には、まだまだ草花はたくさん咲いていた。マムシグサもまだ青い実をつけて
いたし、紅葉も始まっていなかったのに1ヵ月置いて来たら、もうすっかり晩秋の装いだ。
都会では、あまり感じられなくなってきた季節感がここでははっきり感じ取る事が出来る。

ここでは、確実に季節が移ろい来た日の夜には、
飯縄山の山頂付近や戸隠山では雪となった。
移ろう秋の森は、もうすぐ白い雪に覆われるのだろう。
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marutagoya  2007 Nov. 17 tama
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