春の公園や山で、緑の葉っぱの間から真っ白な大きな花を咲かせ、雪でも降ったように白くなっていたヤマボウシ、今はイチゴのような実を付けていた。

やっと秋が来た

つい先日まで、夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜なんて言葉が飛び交い、今夏はこれらの日数すべてがこれまでの最多を更新し4冠を達成したと報道されていた。そんな今までに無かった暑い夏だったが、10月に入ると最低気温は10℃台の日が多くなって朝は冷え込むようになって来た。天候も安定してきて青空が広がり、天高く・・・という・・・でも、これまでのこの時季の空と少し違うような気がする。それほどスッキリしない、雲が多いような気がする。なので、この時季クッキリ見えるはずの富士山は、少し見えにくい。
とは言え、やっと秋が来たと言う感じだ。

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2023 31.October.  tama
暑かったせいか、今年の各地の紅葉・黄葉は遅れているようだが、高いところでは紅葉・黄葉と初雪の両方が一緒に見られるようで、これも楽しみだろう。
この辺りの紅葉・黄葉は、いつも11月から12月くらいなので、公園の樹木や街路樹は、まだまだ青々としている。でも、自然は知っていて時期になれば実を付けたりして次の段階に入っていく。

キンモクセイの香りが漂ってきたのもいつもの年より遅かったような気がする。それも10月後半には花が枯れてきた。

コキアが見頃を迎えていた。有名な彼の地では大賑わいのようだが、近くの公園でも楽しめる。
コキアなんてハイカラな呼び名だけれど、よく考えてみたら、子供の頃家の周りや畑の畔に沢山生えていたホウキグサだ。名のとおり生長したホウキグサを乾燥させて、葉を取って茎をくくり持ち手を作ればホウキの出来上がり。

公園を歩くと、少しずつ色づき始めたサクラの葉、ハナミズキの赤い実、百日紅は名の通り夏から咲いていた名残の花が実を結び、冬の花サザンカが咲き始めた。
一番秋を感じさせてくれるススキの穂は、そよ吹く風にユラユラなびき、まだ出始めのススキの穂は真っ直ぐに上を向く。

空気が澄んできた夜空を見上げるのも良い。
月の満ち欠け、夜明け前の金星・明けの明星が見えるようになり、日没からまもなくすると、東の空に明るい木星が見え始め、時間と共にどんどん近づいて来る。満月の日は月と木星が接近して並んで見えた。
この木星には沢山の衛星があるが、そのうち大きいのはイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストだ。ガリレオが発見したので、これらはガリレオ衛星と呼ばれる。
ガリレオ衛星のうち、木星に一番近いイオは2日弱で木星の周りを一回りするらしい。一番外側のカリストは一回りするには約17日ほどかかるようで、毎日見ているとガリレオ衛星のイオは木星の左下のやや離れたところに居たが、次は近くに寄って来て、次に木星を越して右上に位置が変わっているのが分る。
こんな風に木星を周回する衛星の様子を見ると、太陽の回りを地球が、地球の周りを月が周回している様子を実際に見ることは出来ないが、それを見ているように想像させてくれる。

2023年10月23日

2023年10月27日

2023年10月25日

上弦の月から満月まで

月初めの頃は、富士山がはっきり見えなかった。下旬になると朝夕の冷え込みと共に、雪で真っ白になった姿がくっきり見えるようになって来た。これが今頃の見え方で、漸く例年と同じになって、秋が来た感じがする。

日の出・日の入りの位置がどんどん南へ移動して、夏の間建物の陰で日の入りが見えなかったが、このところ見えるようになってきた。これから更に太陽は南へ冬至まで移動して、折り返してくる。その間には富士山の向こう側へ沈む機会が2回あり、その時にはダイヤモンド富士が見られる。

今夏の暑かった夏をいまだに引きずっているような10月だ。でも、ここに来て朝夕は例年のような気温になって来たが、一方で長期予報よれば、まだ夏日があるようで、そう簡単には暑かった夏から決別できないようだ。
四季の国・日本だが一番良い季節の春と秋が短くなってきているのは誰でも感じているところではないだろうか。もう四季の国では無くなってしまうのかと心配になる。
それでも、朝夕の気温が例年なみになって、公園の樹木や街路樹が少しずつ色づいたり実が付いた光景を見ると、秋が来たと感じる。 まだまだ四季の国・日本は健在だと・・・

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