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2023 28 February.  tama

2月は逃げる

2月は28日までしか無く短いので、逃げるように過ぎる事を言っているのだが、この2月は本当に言葉の通りだった。
2月は生まれ月で、毎年この時季に風邪をひく。すると、妻が待っていたように小言を言う。そして私に移さないでよ!早く医者へ行って治してよ!とうるさい。
医者・薬の大っ嫌いな私だけれど、今までは言うことをきいて近くの医院へすぐに行った。でも今年は、医者へは行かなかった。案の定妻に移った様で、喉が痛い・熱がある・はなが出るなどなど、さんざん小言を言って医者へ行った。
私は出来るだけ医者や薬に頼らず、自分の持つ治癒力を信じて何とか治そうとする。喉が痛くなった時は、小学校の時の先生が教えてくれた方法で、耳の下から下顎骨に沿って、手の親指でなぞるように下へなで下ろす。すると、けっこう喉の痛みが消えるのだ。

まあ、そんなことや義母が9月の入院以来やっと今月中旬5ヶ月ぶりに退院した。入院する前は1人暮らしをしていたが、退院後は私たちのところで住むようになった。介護なんて言葉はどこかの事だと思っていたが、要介護4というランク。そんな介護生活が始まった。

2月初旬、もう立春という時期なのに、相変わらず寒波が断続的に続いて、北国では大雪・暴風の大嵐で大変だ!この辺りは、陽射しがあれば暖かいが、雲が出れば寒い。
妻の実家の庭では、11月頃から次々に咲いていたサザンカもほとんどが散って、終わってしまった。
1年中、何かしらの花が咲いている庭だが、サザンカと梅が咲くまでは何も無くなる。そんな庭の梅の木に、花がチラホラ咲き始めた2月初旬。そして月末になっても、梅の花は全部咲きそろわない。早く咲いた花は散り始め順次咲いている。

1本の木に赤、白色の花と一つの花が赤白分かれた花を付ける”おもいのまま”という種類もあるが、これが最近咲き始めた。おもいのままは、品種改良の時に、思っていたた通りに花が咲かず、梅が思いのままに何色かに分かれて咲いたので、この名前が付いたとか。

2月4日は二十四節気の立春。前日は節分、字のごとく季節を分けることになり、翌日から春。
節分の日は、真冬の寒さ、底冷えのする1日だったが、立春は陽射しがいっぱいで春を感じる日となった。お散歩しながら、運動をする公園のグランド脇の枯れ草の間に黄色いものを見つけた。良く見ればタンポポが花を咲かせていた。
その日は見られなかったオイヌノフグリの花が、数日後に幾つか目にとまった。枯れ草の間に小さな薄紫の花が見えたときには、やっぱり春だ!って気がした。

2月6日は満月だったが、天気が怪しかったので前日の5日、ほぼ満月の月を写した。
今年2回目の満月は、今年見える満月の中で一番小さく見える月だ。と言うことは、地球の中心から月の中心までの距離(地心距離)が、最も遠くにある満月っていうことになる。その距離は、約40万6000kmあるそうだ。逆に今年一番大きく見える満月は8月31日で、地心距離は約35万7000kmだそうだ。

2月10日、数日前から大雪が降る、大雪が降るとニュースや天気予報が報じていたが、朝からチラチラと雪が舞い始めた。時間が過ぎてもそれ程大雪になりそうな降り方にはならなかった。それでも止む気配が無く、それほど積もる雪には思えない降り方が続いた。
15時を過ぎてから、少し激しく降り出したので、お〜これは天気予報どおりかな?大雪になるぞぉ〜なんて思っていると、激しい降り方で一頻り降ったかと思うと、もう白い物は落ちてこなく雨に変わってしまった。
そこで、車に積もった雪を払い落として、駐車場の雪片付けをした。

一夜明けたこの辺りは、良く晴れ上がり、道路の雪はほとんど雪の後の雨で無くなってしまったようで、屋根だけが白かった。
富士山の雪は、いつも見えているくらいで、雪が沢山降ったようには見えない。里に降る雪で山ではそれ程降らなかったのかも知れない。
日中も綺麗に晴れ上がり、良く見ると丹沢の山々は少し白くなっていた。

国立天文台HPから借用

2月も中旬になると、二十四節気の雨水 。太陽高度も、日に日に高くなり、陽光は明るく、もう春の感じだ。朝陽も心なしか、温かみのある色をしている。
早咲きの河津桜で知られる河津町では、桜が見頃を迎えたそうで、ピンク色に染まった並木の様子が報道されていた。
2月に入って間もない頃、近くの公園の早咲きサクラの蕾が膨らみ、咲き始めたサクラもチラホラ見えていた。もう春で〜すね!

23日の夕暮れ後の月は月齢が進み2.8。これから太っていくところだが、月が木星より高いところへやって来た。この日は金星・木星・月と並び一直線に連なった。
3月に入ると、夕方から宵の西の低空で、宵の明星の金星と木星が大接近して見える。

2月も下旬、暖かな日があれば寒気が入る日もあり、寒暖差はあるが、日に日に春めいてきている。
家を出るときは寒いかなと思い上着を着ていくが、公園を歩いていると暖かくなって上着はいらなくなる。
公園内の早咲きのサクラが、ずいぶん咲いてきた。

木によって違うが、ほぼ咲きそろっている木もある。

サクラを見てから道路を隔てて樹林公園へ行ってみると、黄色い花がいっぱい。マンサクが満開になっていた。マンサクの花は、まるで錦糸卵のようだ。
人の名前のようなマンサクの由来は、開花時期が早いので「まず咲く」「真っ先」が変化して「マンサク」になったという説や、「マンサクの花がたくさん咲けば、豊年満作になる」と言うことから、「満作(マンサク)」になったとか・・・。

マンサクが咲く脇の芝生には、沢山の家族連れがピクニック。お昼を広げて楽しげにはしゃぐ子供達も、もうそこまで来ている春を感じ取っている。
草木も同じく開花や芽吹きを、今か今かと待ち望んでいる。
短かった2月だが、寒かった初旬からすっかり春めいてきた下旬では、人々の生活は変化し、動植物の動きもすっかり春モードに替わった気がする。
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