飯綱山頂上から見た、飯綱高原の大座法師池の様子。
見てみると、なるほど伝説の謂われのような足跡のように見える。
飯綱山の頂上は、池の辺りより更に気温は下がり寒いくらいだ。今年は天気が良くガスが発生しなかったので寒いくらいで済んだが、昨年はガスと風で寒くて寒くて夏とは思えないほどだった。
毎日暑い日が続いて嫌になるが、介護の合間をみて昨年に続き、孫との登山のために飯綱へ行って来た。
夏休みで高速道路は渋滞するかも知れないと、覚悟をして出発したが、車は多いがほとんど停車することなく進んだ。途中で、急ぐ旅ではないし天気が良いので、高速道路ばかり走るのもつまらないと思い、高速道路が開通する前によく通っていた下道を行ってみることにした。
上信越自動車道の上田菅平ICで下道国道144号へおりて、菅平方面へ向かった。途中で県道へ入り、少しずつ上り標高1033mの新地蔵峠を越える。
県道脇は、両方から山に挟まれた農村だ。もう少しで稲穂がたれそうになるほどに実った田んぼが広がり、家屋が数軒ずつ建っている田舎ののどかな風景が広がっていた。
この道路は徐々に田んぼ中から山間に入り、ついには道路と川だけの窮屈な所を縫うように走るがそれほど急な上りではない。と言うのも、峠までは15kmを標高差約500mなのだ。
峠に着いて一休み。外はカンカン照りで暑いが湿気を感じない。これが信州の夏だ。だから陽陰に入るとスッと涼しさを感じる暑さなのだ。峠から長野市街地方面を見ると北信五岳の妙高山、黒姫山、飯綱山そして戸隠の高妻山が見え、市街地が少し見えていた。
涼しい飯綱
大座法師池から約10分、標高差にして約100m上り飯綱小屋に到着だ。ここは標高1150m、やっぱり涼しい。周囲は樹林なので涼しさは格別だ。市街地では36℃だったが、ここでは28〜30℃。
翌朝は飯綱山登山。早朝に起きて温度計を見ると13℃、涼しいを越して一枚羽織りたくなる気温だ。
飯綱山から下りてくると、やはり下界は暑い。やはり標高が2000m近くの山頂
とは違う。そうは言っても市街地と比べたら別天地。汗だくで帰ってきてもスッと
汗はひく。汗だくになった衣服を洗濯して干しても、夕方までには乾く。
庭は草刈をしたので
綺麗になっている。
以前は夏の時期、庭
中ウツボグサに占領
されていたが、今は
ほとんど花は咲いて
いない。
梅雨の時期に咲いて
いたドウダンツツジ
の木、最近は実が付
いているのか分らな
いブルーベリー。痩
せ細っていたので、
昨年ブルーベリーの
肥料を根元に蒔いたので元気になっていた。
今咲いているのは、紫色のコバギボウシがあちこちで咲いていた。この花は涼しげな色だ。
一方で、庭の隅っこの藪の中に、オレンジ色が鮮やかな花フシグロセンノウが咲いていた。以前から気になっていた花だが、名前は知らなかった。 調べると・・・
ナデシコ科で、茎の節が赤黒っぽいから「フシグロ」、センノウは中国産のナデシコ科の花で、それが京都の仙翁寺にあり、その花に似ているから「センノウ」の名がついているそうだ。
このオレンジ色は、暑い今は暑苦しい色だ。
夕方、近くの温泉へ行く。露天風呂からは北信五岳の飯綱山が直ぐ目の前にあり、隣りには黒姫山そして妙高山が、もう傾き始めた陽射しで逆光ぎみでシルエット状に見える。
午前中にあの頂まで、この足で行って帰ってきたのだ。人間も大したものだとつくずく思う。
そんなことを考えながら、湯船から立ち上がると、爽やかな高原の涼しい風が、温まった体に心地良い。
大座法師池の名前にちなんだ伝説
その昔、『だいだらぼう』というとてつもない大男がいました。この大男が飯縄山を海へ放り投げようと思い、山に手をかけ「うんしょ、こらしょ」と顔を真っ赤にして足を踏ん張った途端、『だいだらぼう』の足がずぶっと地面にめり込んで、大きな足跡ができました。この足跡に水が溜まってできたのが大座法師池であるというものです。
また、法師が飯縄山から飛び降りたときの足跡であるという伝説もあります。実際に地図で見てみると、池の形が足跡のように見えます。
伝説は、長野県土地改良事業団体連合会(水土里ネットながの)のHPから借用