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2023 28 April.  tama

花咲き新緑の季節

4月になって、初日は暖かく20℃超え、日向では暑いくらいだった。
サクラは、まだ満開の木もあれば、花吹雪状態の木もあった。早咲きの桜の木は、すっかり新緑の葉っぱでいっぱい。その背後にはソメイヨシノなどのサクラがまだまだ咲いていた。

公園内の樹木は、すっかり新緑の葉っぱが出てきて新緑の森?になった。地面は花びらが敷き詰められ、白い花びらの絨毯だったが、まだ木に残っていた桜蘂が、やがて地面に落ちて、今度は赤い絨毯に替わった。4月、新緑のように新しい年度が始まった。

二十四節気の清明だ。万物が清らかで生き生きとした様子を表した季語で、花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃。まさに今だ。
普通に過ごしているには、寒くも無く暑くも無い、少し動くとちょっと汗ばむかな?という良い季節だ。

いろいろな花が咲き始めている。
近くのカタクリの公園のことを忘れていた。思い出して行ってみたが、もう最盛期はとっくに過ぎて、回りの草が生い茂り始めていた。何とか、遅咲きのカタクリが見られたが、やっぱり色あせて元気が無い。

公園内を歩くと新芽若葉が、もう新緑から少し濃くなっていた。今はヤマブキが真っ黄色の花を沢山咲かせている。山吹色が鮮やかだ!見る角度が違うと、また少し色合いも変わって見える。

カタクリは遅かったが、ニリンソウも最盛期は過ぎている感じだ。でも、二輪咲くはずのもう一輪は、咲いている枝の別れ枝にまだ蕾のままで控えている。これから咲くのか?そのまま開かず終わるのか?

日当たりが良い所では、ハナニラの群落がいっぱい花を咲かせていた。いったい何輪くらい咲いているのだろう?
4月ともなると陽射しが強くなってきて、残っていたサクラもそろそろ見納め。
花びらは、まだ枝に残ってはいたが、地面に散り落ちた方が多く、枝には桜蘂が目立った。
終わりかけたサクラの下の歩道脇には、何色かのツツジが咲き始めていた。サクラの賑やかさからツツジへと替わっていく。

サクラの木の下を見ると、透き通った薄紫色のフデリンドウが咲き始めていた。フデリンドウを良く見ると、蕾の形が筆先のように見える。そこから名前が付いたようだ。道端の雑草も枯れ葉の中から緑の新しい芽をだし、花を咲かせ始めた。

細かな花を咲かせる群落があり、オオイヌノフグリかなと思ったが、良く見れば全く違う。色も濃く地面に這いつくばって葉を広げ、色鮮やかな青紫の花を咲かせるキランソウだ。
本格的に暖かくなり、樹木や草花も緑が多くなり、花も沢山咲き始めた。

二十四節気が清明から穀雨へと変った。
そろそろ田んぼや畑の準備が整い、穀物に実りをもたらす雨がしっとりと降りそそぐ頃だ。春の柔らかな雨に大地は潤い、新芽や若葉はぐんぐん育って、新緑の木々の緑も雨上がりは一層色鮮やかになる。

4月も後半になると、変りやすい春の天気も安定し日差しも強まってきた。この日は、各地で夏日や真夏日になった所もあったような、暑さだった。
公園を歩いてみると、新緑と花がいっぱいだ。
公園の入り口にあるフジ棚。ムラサキとピンクの房が沢山垂れ下がっている。

4月中旬になると、大陸から黄砂が飛んでくると報じられていた。
そんな報道の翌朝、起きて外を見ると、遠くが霞んで見えていたので、やっぱり黄砂か?と・・・でも春霞かもと・・・
では昼間はどうかな?と、やっぱり霞んでいる。黄砂なんだ!
新宿方面の高層ビル群が霞んで見えている朝。
昼間も霞んでいた。
今年も、リュウキュウツツジが満開になった。他の植物も早く開花したが、これも早かったようだ。
地面には、綺麗なタツナミソウが沢山の花を咲かせていた。他にはボケ、コテマリ、シラーが咲いていた。

公園のフジの花は、そろそろ終わりだ。しばらくの間、公園に行くとフジ棚から良い香りが漂っていた。
フジは一体どれくらいの房が垂れ下がっているのだろうか、ふじ色の花が次第に色抜け、色あせてきた。
フジと言えば、自然の野山に咲くフジもそろそろ見頃を迎える。野山が新録になる頃その中に薄紫のフジの花が見えてくる。
今頃の時季、長野へ行った時に長いトンネルを抜けて佐久平へ下っていく山間の新緑の中に沢山のフジの花が見えて、幾つもの長いトンネル内の運転から解放されてホッとする時だ。

公園や街路、何処を歩いても、今はツツジの花でいっぱいだ。ツツジはいろいろな種類があるだろうし色も沢山あり、目を楽しませてくれる。
グランドの回りの土手は、つい最近まで枯れ色だったが、今はすっかり新緑の土手に変わった。グランドの中の芝も青々して来た。周囲の樹木も新芽を出し始め、もう少しすれば強くなってくる陽射しを遮ってくれる。

そして、今の時季本当に新緑が綺麗だ。
新緑の季節から一雨毎に緑が濃くなり、やがて強い陽射しから木陰をつくってくれ、一息つく場所にしてくれる。

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