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2022 January. tama

寒い1月

昨年のクリスマス頃から最低気温が氷点下の日が1月10日まで続いた。その後数日間は一桁だったが、その後はまた氷点下続きだ。暮れ前の寒波、暮れの寒波そして1月も周期的に寒波が遣ってきて寒い日が続いている。
日本海側や東北、北海道では寒波の度に大雪が降って除雪が追いつかないといったニュースも流れる。積雪は2m〜3mと積もっているようだ。でも、最近は積雪が少なくなっている。過去には長野の飯山線・森宮野原で7.85mの日本最高積雪を記録しているし、そこから少し山間に入った秋山郷では4〜5mの積雪は普通で、冬期間は陸の孤島となっていた。今では考えられない子供の頃の記憶だ。
この辺りでは、先日南岸低気圧が通過して10cm位の積雪があったが、気温が低かったのでこの辺りとしては珍しくサラサラの雪だった。2月はもうすぐだが、寒さはまだまだ続く。

寒いと言っていても仕方がないので、外へ出てみる。夏はキツネノカミソリが見られる近くの河岸段丘を訪れてみた。今は雑木林の広葉樹の葉っぱが落ちて、空っ風が吹き通す。今頃の時季はめったに行かないが、夏とは違った河岸段丘の上から雑木林を透かして見える風景。葉っぱが茂っている時季には気がつかなかった風景が見られ、珍しい見つけものをした。それは霜柱だ。

霜柱と言えば、やっぱり子供の頃を思い出す。
まだ道路が舗装されていない頃。今頃の時季、朝の道路や脇の田畑、学校のグランドには霜柱がいっぱい出来ていた。その霜柱を足で踏むとザクッザクッと小気味よく、走り回りながら踏み潰した。日中になると霜が解けてグチャグチャの泥んこになって、夜になるとまた凍る。
ここへ越してきた頃は、まだ空き地などあり霜柱は結構見られたが最近はすっかり忘れていた。
やっぱり、この霜柱もザクッと踏みつけてみた。何十年ぶりにあの感触がよみがえってきて、子供心にかえった。

公園の端にある池は、この寒中で薄氷が張った。氷についても子供の頃を思い出す。道路が未舗装の頃だったので轍のちょっと深いところに氷が張っているところが所々にあって、歩いていてそんなところはスィーと滑る。田んぼに水が溜まっていたところに氷が張っていて、割れないだろうと思って乗ってみると、割れて靴は濡れるし足は冷たい思いをしたことを思い出す。
公園の氷は、年明けから張り始めた。それまではカワセミがダイブして小魚を捕っていたが、最近は氷のせいかは分らないがカワセミの姿は午後にしか見られなくなった。
薄氷なのでセキレイは氷の上をスィーでは無くヒョコヒョコと歩いていた。薄氷でも小鳥は数十グラムだから割れないだろう。
池の出水口に面白い氷が張っていた。湧き水じゃ無いのに真ん中に氷が無く、楕円形に凍っているのは何故なんだろう?

今年は寒いぞ!と感じている私だが、寒いと感じる感覚は年齢が高くなるほど敏感になるようだ。なので、若者の感覚を参考にした方が良いらしい。それも15歳以下くらいの若者。彼らが言う寒いが、本当の寒さのようだ。

寒い寒いと言いながらもランニングは続けている。この頃はあまり長い距離は走らない。走り終わってからストレッチ運動など体を動かすのであまり汗をかいてしまうと、その間に体が冷えてきて風邪でもひいたら大変なので5km以上10km以下くらいの距離にしている。
グランド脇で体を動かしながらトラックを走る若者を見ていると、蹴上げる足は高くストライドが大きく、うらやましくなる。かつては自分も思うような走り方が出来たのに、やっぱり歳だなと。でも、それなりに走れれば良いかと・・・

公園では、紅梅やロウバイが花を咲かせている。月が変わればすぐに立春、春はすぐそこ。

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