月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶとき、つまり、満月の頃だけに起こります。ただし、 星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道(白道)が傾いているため、ふだん の満月は、地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月 食が起こるわけではありません。]
今回の月食は、部分月食でも、月の大部分が地球の影に入ってしまう事が特徴で、最大食分は0.978にもなった。これは月の直径の97.8%まで地球の影に入ってしまった事になる。
食分というのは、月が地球の影に中に入り込む程度のことで、地球の影で覆われる月の直径の度合いで表される。その度合いの値が大きいほど影の中に月が深く入り込む事になる。
食分が1.0以上の時、皆既月食となる。今回は0.978で皆既月食に近い部分月食だったことになる。
今後日本全国で見られる月食は、2022年11月8日の皆既月食だ。
これは2011年12月10日の皆既月食の時、皆既食が始まった時(左)と皆既食が終わる寸前(右)の様子を撮した月だ。
部分食が終わり、雲が無くなってきた頃の満月
最大食時
最初に昇って来た月