今の時季にしては、初夏のような20℃超えの日があったかと思えば、日中一桁の日があったりと三寒四温を繰り返しながら季節は移っていく。二十四節気の雨水が過ぎ、もう2月後半。確実に春が近づいていることを感じる今日この頃だ。
この頃になると、我が家からいつも見えていた富士山の姿が霞んできて、見えなくなる時期でもある。そんな春先のいつも運動をしたり、走ったりしている近くの運動公園、樹林公園を歩いてみた。

公園に入ると、すぐ目に入ったのは白い花を沢山咲かせたウメの木だ。ここ1週間くらいでずいぶん咲いた。
公園内の別の場所にある紅梅は、暮れから咲いていて今でも遠目に見ている分には結構綺麗に見えるが、もう終盤だ。

公園内は黒々した桜の木がいっぱいだ。もう少しでこの木にも沢山の花が咲くだろう。
梅の木の下にはスイセンがいっぱい。
いつも走っているグランド、脇のアキニレの木の実をムシャムシャ食べるカワラヒワ。

樹林公園は、開園から三十数年、出来た頃は若木が多かったが、今では大木になり、枯れ木が多くなっている。
地面は、まだ枯れ草がほとんどだが、少しずつ小さな緑が見えてきている。
数年前から、園内では植え替えをするのか、伐採が進んでいる。
園内を歩くと切り株が目に入る。孫と歩いて切り株を見つけると、これ何？大きな木を切り倒した、木の切り株だよ。こうやって座るんだよ。へぇ～！?　良い腰掛けになる。
伐採した木材は、一所に集められ山のように積み上げてあった。こういう光景は、子供の頃田舎にあった製材所でよく見かけた。
山で伐採した木材をトラックで運んできて、道路脇の敷地に積み上げてあった。それらの木材は製材して、柱や板にしていた。
ところが、ここでは機械にかけて粉砕してチップ状にしていた。おそらく公園内の木の下にでも撒くのだろう。

緑道とは言っても
今はまだ　枯れ草道

枯れ草道も
良く見れば　緑色が
ポツポツ

道端にはいろいろ咲いている

タンポポ　
コブシ

辺りの風景を見渡すと、2月お終いの今頃は、ひと頃とは違い霞がかかった風景が見える。
都心方面の高層ビルは、冬の空気が澄んだとき見えていたような如何にも厳めしい建物では無く、ぼんやりとした輪郭だ。
スカイツリーも靄の中にスーっと建つ一本柱だ。
日本一の富士山もやはり霞んで見える時期になってきたようだ。
今までのように雪で覆われて真っ白と岩肌が出てゴツゴツした感じや陰影がすっかり無くなってきた。
まだ時々はくっきりとした富士山を見ることは出来るが、春の訪れと共に見える日が少なくなってくる。
こんな風景になるのは、陽射しが明るくなって、柔らかな光になってきたからだろう。
春先のこの暖かさが、春咲の花たちを咲かせている。