緑の季節・雨の季節

梅雨の真っただ中、晴れ間を見て、雨上がりの公園を歩いてみると、樹木や地面に生える雑草、芝生などが生き生きして、緑色が綺麗だ。
公園に入ると、すぐに鬱蒼とした緑の木々のトンネルだ。

トンネルを抜けると、正面は子供達が遊ぶ砂場や遊具。
しばらく前までは、コロナの影響で使用中止となっていたが、今は遊べるけれど、雨上がりで誰も遊んでいない。砂場の周囲の雑草は雨水をいっぱい吸い、草刈りをしたばかりだが、青々としている。

季節はまさに緑の季節だが、この時季の花々も緑に負けじと綺麗な花を咲かせている。やはり今はアジサイだ。アジサイもいろいろ咲いているが、種類があるようで、どれくらいあるのかは知らない。

トンネルを抜けた右側は、丘陵の草地が広がっている。草丈は10cmくらい、雨つゆをビッシリ付けていて、この草むらに入ろうものなら、履き物がすぐにびっしょりに濡れてしまう。そのぶん草はグングン伸びる。高温多湿の今は、植物に取っては一番の季節だろう。

反対側の森の入り口には、この梅雨の間に生えたと思われる苔が大木の幹を覆っている。この苔は薄緑色で、梅雨空が少し明るくなった時には、蛍光色の様に鮮やかな色合いを見せる。

いつも運動をしているグランドの芝生・雑草も、今一番元気なときだ。天気が良ければ、サッカーやラグビーの練習で、選手達に蹴散らされ、せっかく伸びても途中まで、また伸びようとしても更に蹴散らされの繰り返しで土が見えるほどになるが、今がチャンスと緑いっぱいのグランドだ。

2020 July... tama
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公園内に植えられていたホタルブクロ。別名ツリガネソウは山ではよく見かける花だ。

この花の中でホタルが光ったら綺麗だろうな。

子供の頃、ホタル捕りに行き、虫かごの代わりに、葉ネギ(長ネギ)を辺りの畑で取って、その中にホタルを入れると、光って綺麗に見えたことを思い出す。

グランドのすぐ脇の草地にも、いろいろな花が咲いていた。

ユリや花名は知らないがキクの仲間だろう。


白い花を咲かせるアキカラマツや黄色い花のキンシバイ。

この花は生垣の様な感じで植えられている。
公園で生垣というのはおかしいけれど、歩道と植栽地の境目に植えられているのだからいのかな?

白い花のアベリアも同じように植えられていた。

いずれの花も、雨に打たれても濡れても元気に咲いていた。

娘は、祖父(義父)に似たのか花や植木など敷地内の空いているところに沢山植えている。鉢植えも沢山置いている。結構、実用的というか野菜や果物の鉢植えもあり、重宝しているようだ。
義父も家を囲むように梅の木、ツツジ、サザンカ、ナンテン等々植木をし、2階のベランダには、鉢植えの沢山の草花を置いていた。なので、1年中いつでも何かの花が咲いていた。


そんな娘のところには、孫のリクエストもあるようで、ブドウやクリもある。ブドウは昨年もあって夏の終わり頃には葡萄色に色づいていた。
クリは、今年初めて花が咲き、毬栗が出来はじめた。桃栗3年柿8年なんて言うが、イガの中にクリが出来るのか楽しみだ。

この辺りでは、近郊農業が盛んで、娘の家からの帰り道の脇の畑ににサトイモが植えられていた。最近こんな風景は見たことが無く、子供の頃田舎では、やたらに見られた風景で、懐かしくなった。
何がって?大きな葉っぱの上に水玉が溜まっていることだ。それも水玉がコロコロしている。

じつは葉の表面を目には見えないほどの小さな突起が覆っていて、これが水滴や汚れを弾いているんだそうだ。詳しいことは難しいので知らないが、水滴が葉っぱの上でコロコロ、いろいろな形になって動く様子がおもしろい。

緑の季節、雨の季節が続いている。
今年の梅雨も後半に入り、梅雨末期になると災害をもたらす集中豪雨が発生するが、今年は例年と違って、梅雨前線が日本列島に沿うように停滞し、それも1,2日では無く週単位で居座っている。この傾向は来週も続く予報が出ている。もう3週目に入ろうとしている。
雨の降り方も、同じ地域で、それも線状降雨帯となって長時間にわたって激しい豪雨になる。それを何回も繰り返すのだからたまったものではない。
明らかに異常な気象になっている。



今日も、どんよりとした梅雨空。時々暗くなってきてパラパラと雨粒が落ちてくる。公園内の木の下は、苔が生えたようになっている。

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