夏風景
この夏は、天候がおかしい。暑い日が続き、毎日猛暑日、猛暑日。それも日に日に最高気温を更新しているような状況だ。
子供の頃は、30℃なんていうとすごい高い気温に思えたし、滅多に30℃は超えなかった。この頃は36℃・37℃が毎日、時には39℃なんて人が熱を出した時のような気温になる。この夏と言ったが、ここ数年こんな状況が続いているような感じだ。
今夏は、台風の発生が遅く、台風1号は7月に入ってからだ。コースも例年だと赤道近くで発生し、フィリピン方面から沖縄、九州と北上してくるコースが多かったが、このところマリアナ諸島付近で発生し、小笠原、伊豆諸島、関東地方、東北・北海道というコースが多いような気がする。また、関東近海で発生する台風が多くなっている。この辺りの海水温が高くなっているのだろうか。発生が遅かったけれど、ここにきて続けて幾つも発生している。
台風7号が過ぎた日は、台風一過の真っ青な空が広がり、気温はぐんぐん上がって、館林では39℃超えだった。こんな風に、熱帯地方にも負けない気温になっている。
そんな暑い夏に、不思議ではないけれど、普段は気がつかなかった、へぇ〜なんて思える風景が、ちょっとしたきっかけで見えた。
ヒマワリの不思議も、この夏知った。
ヒマワリは、漢字で書くと向日葵と書く。これは、太陽の動きにつれて、その方向を追うように花が回るといわれたことからの名前だ。
近くの公園の脇に、それほど広い場所ではないが、ヒマワリプロジェクトが育てるヒマワリ畑があり、チビが行って見たいというので、真昼間では暑いので、陽が少し傾きかけた頃に行ってみた。すると、ほとんどの花が同じ方向を向いていた。それも陽射しと反対のほぼ東向きなのだ。
何故なのだろう?
前にも書いたが、ヒマワリの名前の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから、ではなかった?
調べてみると、こうした動きは生長に伴うものなので、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけらしい。
しかも、太陽に正対して動くのは、ヒマワリの茎の上部の葉だけで花ではないことが分かった。
若いヒマワリの茎の上部の葉は、太陽に正対になるように動き、朝は東を向いていたのが夕方には西を向く。日没後、まもなく起きあがり、夜明け前にはふたたび東に向く。この運動はつぼみを付ける頃まで続くが、つぼみが大きくなり花が開く頃には生長が止まるため動かなくなるそうだ。
そうした成長の過程で、日中に西へ向く動きはだんだん小さくなるのだが、夜間に東へ戻る動きは変わらないために、完全に開いた花は基本的に東を向いたままほとんど動かないらしい。