桜が咲いた、花咲いた

咲いた咲いた桜が咲いた、花咲いた!
漸く咲いた、花咲いた。
今冬の寒さは、何時までも続き、自分ではこの格別の寒さは歳のせいなのか?自然のせいなのかなどと考えるほど寒かった。
2月は、大雪があり、3月になっても寒さは衰えず、この寒さはどこまで続くのか?
ところが、3月も後半になると20℃前後の気温になり、3月25日には東京でも桜が開花した。
でも、この辺りでは、まだ蕾んだまま、徐々に蕾が赤くなり始めたばかり。
この辺りは、都心より2〜3℃気温が低い、そのせいかもしれない。
それでも、3月25、26日と連続で20℃を超えたので、この辺りでも一気に咲き始めた。
4月1日の朝にはほぼ満開になり、朝陽に照らされた満開の桜の木は、遠目にはまるで雪化粧したようだ。

3月29日の朝、桜の並木を見ると、蕾みの薄赤色が黒々した桜の木を覆う様に広がる上に、所々開花し始めた桜が白ピンク色に変わり始めていた。
これが徐々に薄赤色が少なくなり、白ピンク色一色に染まると、満開になるのだ。
このグラデーションを見るのもなかなかいいものだ。
桜の花が咲く頃は、地面に生えている草花も、冬の間枯れ色をしていたものが、再生して緑色を取り戻す頃でもある。

桜が咲いて、野に生えている雑草も芽吹き、緑を再生し、花を咲かせる。
広い原っぱのあちこちに、赤紫色の塊が見える。ホトケノザだ。
花を囲むように対生する柄のない葉の形が、仏様の台座に見えることから、こんな和名がついたようだ。

やはり桜の花と同じ頃咲く花にサクラソウがある。
この桜が咲く公園の脇には、4.2ヘクタールにも広がる国の特別天然記念物に指定されたニホンサクラソウの自生地がある。
咲き始めたところだが、この園地、今はサクラソウよりノウルシが広く生えて、その勢いはサクラソウを追いやってしまうほどだ。
春先に野焼きをして、サクラソウの芽吹きを待つより先にノウルシが育ち始め、本来ならば薄紫の花でいっぱいのはずが、黄色いノウルシでいっぱいなのだ。

桜が咲き誇る下には、負けじと桜の白ピンクより白いユキヤナギが、めいっぱい花を付け枝垂れている。
桜ソメイヨシノは、ピンク赤系統のエドヒガンザクラとオオシマザクラの交配でできた桜だそうだ。
綺麗なピンク色をした花や白っぽい花などいろいろだが、生えている場所や交配時の具合で、そんな風にかわるのだろうか。
樹齢によっても花の美しさが違ってくるとか・・・

桜と共に、春に咲き始めるタンポポ。
調べてみると、タンポポの種類はかなり多く、違いが顕著な花とそうでない花があり見分けるのが難しい。
今回見たのは、ウスギタンポポとセイヨウタンポポのようだが、はっきりそうだとは言い切れない。
生育地の地名や地域名が付いた名前が多いのは、咲き終えた綿毛の種子があちこちへ運ばれて、その地の環境に合ったタンポポに変わっていったのかもしれない。
カントウタンポポ、カンサイタンポポ、トウカイタンポポ、エゾタンポポ、シコタンタンポポ、ミヤマタンポポ、シロウマタンポポ、シナノタンポポ、ヤツガタケタンポポ等々まだまだ沢山ある。

今年も桜が咲いて、満開になり約1週間。桜もピークを過ぎて花びらをヒラヒラ舞わせながら散らしていく。
春は花、桜の花だ。華やかにパッと咲きそして静かに散っていく。

桜と共に春が遣って来たかと思ったが、この春はなかなか暖かくならない。花冷えというのか、桜並木を歩いていても、木の下でシートを敷いてお花見している人たちも寒そうだ。自分では、あんな風にお花見をしたいとは思わない。そんな寒さだ。

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2014  April 6   tama
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