1月、今冬は寒い

近年は、毎年暖冬だ暖冬だと言っていたのが懐かしくなるほど、今冬は寒く、酷寒の厳冬だ。
この近辺の1月の最低気温を観て見ると、氷点下の日が今日までに21日もあり、最高気温が10℃を超えた日は6日と、これだけ観ても寒い感じがする。その分、晴れ上がる日が多いのだろう。
そんなこともあって、我が家から見られる富士山の姿も回数が多くなる。年間を通しても1,2月は特に多く見られる。
毎日のように見れる富士山も、日によってはっきりくっきり見える日、薄っすら背景の雲に溶け込んでしまいそうな日、雲に覆われて頂上付近しか見れない日、などいろいろな表情で今年1年も目を楽しませてくれそうだ。

そんな寒い冬を益々寒くさせるように、成人の日には、この辺りとしては大雪が降った。あれから2週間が過ぎると言うのに、まだ雪の塊があちこちで見られる。これも寒さが厳しいために、なかなか融けないからだ。
そこへ追い討ちをかけるように、今朝も薄っすらと白くなっていた。

この雪は、典型的な上雪(かみゆき)だ。上雪は全国区ではないようだ。長野県独特の言い方で、春先の頃になると、よく使われる。

長野県は、南北に長く長野市など北部(北信)と、松本辺りの中部(中信)、飯田・伊那など南部(南信)では、文化も違えば気候もかなり違う。

この中信から南信にかけて降る雪を上雪と呼んでいる。長野というと雪が降ると思われているが、冬になってよく雪が降るのは、北部の長野以北と安曇野の北部くらいで、それ以外は降雪はあっても積雪にはならないのだ。

この上雪が降る時季は、春が近くなってきて、南岸を低気圧が通る時に寒気が流れ込んでくると、関東地方や長野県中南部に雪が降るようになる。雪質としては、水分を多く含んだ重たい雪、ベチャベチャ雪の春の雪だ。長野では、上雪が降るようになると春が近いと感じる。

雪が降った後の大寒の日に、所用があって長野へ日帰りで行って来た。
日曜日だったので、高速道路は渋滞を覚悟で出かけたが、全く渋滞が無い。考えてみれば、前週は連休だったので、今週は出かけるのを控える人が多かったのかもしれない。
この朝も、冷え込んでいて流石大寒、と言う感じだった。南北に走る道路は、ほとんど雪は無いが、東西に走る道路は、まだあちこち凍ったままだった。
練馬ICから高速道路に入ると、側道脇に掃き溜められた雪がずっと山になって続いていた。ところが川越を過ぎる辺りから、側道の雪が無くなってきていた。なるほど、前述の上雪だと、納得し妻に上雪のことを話した。
そんなことで、いつもだと3時間かかる高速道路だが2時間半で長野ICを降りることができた。
朝が早かったので、お腹がすいていたので、川中島古戦場跡の隣にある「峠の釜飯」のおぎの屋へ入った。
開店直後で、日曜日と言うこともあって、まだ準備中だったが、釜飯だけが食べられると言うので久々に峠の釜飯を2人で食べた。でもこの釜飯、ついに1000円になっていて驚いた!500円くらいから少しずつ上がってきてついにと言う感じだ。

左:1/14の雪降り。右:翌朝の凍った道路。

腹ごしらえが出来たので、長野市内で所用を済ませ、実家へ92歳になる母親の顔を見に行った。
母親は、相変わらず日当たりの良い縁側で本を読んでいた。この歳になっても老眼鏡いらずの裸眼で、読んでいるからすばらしい。
まだ、自分のことは出来るからいいと。今年は寒くて寒くて、母屋の向かいにある納屋の屋根に積もった雪を見て、これほど積もったのは、は〜るかぶりだと、昔は4〜50cmくらい積もるのが当たり前だったことを思い出すような言い方だった。
いつも行って話していると、もういっぱい生きた、と言うので、もっと長生きしなくっちゃと。すると、そうだな長生きしていると、ひ孫の顔も見られるしなぁ〜と。
それでも、ちょっと寂しさも、しばらく前までは内孫3人が同居していたが、3人とも結婚し別居して、今は長男夫婦と3人暮らし。
まだ、ご飯が美味しくていっぱい食べられるから、まだまだだと笑っていた。

実家に行くと、もう一つ仕事がある。それは、近くにある鉱泉から出るお湯を汲んでくることだ。
実家の近くには、温泉が2つあったが、近年の世情から相次いでやめてしまった。

一つの温泉は、古く創業1894年だそうだ。ここは、昔から皮膚病に良いといわれ、子どもの頃
から吹き出物など出来ると、このお湯で洗ったりしたものだ。

近年では、飲むと胃腸病に良いといわれ、遠くからもこのお湯を求めにやってくるようだ。いろ
いろ聞くが、胃がんで医師から見放された人が、この温泉水を飲み続けて何も無くなって完治
したとか聞く。
この温泉の家族は、ご飯を炊く時や味噌汁にこの温泉水を使っていて、医者要らずだとか。
現にここの先代の主人は100何歳まで長生きし、その奥さんも90何歳かでまだ存命だ。
確かに飲んでみると、サラッ トロンと言う感じで、何かに効きそうな感じだ。それにこの温泉水、
不思議なことに腐らない、何年もだ。

そんなことで、我が家でも長野へ行くたびに20Lのポリタンク2本に満タンにしてきて、寝起きの
朝グラス1杯の温泉水を飲んでいる。

もう一つは、私が子どもの頃、灌漑用水の水源を求め、ボーリングをしたところ、118m掘り進んだところで32度の温泉が自噴し、その後国民宿舎として、つい最近まで営業してきたが、今は宿泊は出来ない日帰り温泉としての営業になっている。

2013  Jan 31  tama
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寒い寒いと言っていても、もう1月もお終い。早いものだ。2013年が明けてもう1ヶ月が過ぎ、陽の光がずいぶん明るくなってきた。一頃の寒さとは少し違うようになってきたのを肌で感じる。
日の出時間は、まだ6時40数分と遅いが、日の入りが遅くなっていて、少し前は16時過ぎには暗くなっていたのが、今では17時を過ぎても明るい。

公園へ行ってみると、紅梅が真紅の花をぼつぼつ咲かせ始めている。ロウバイモもう既に黄色い花びらを咲かせていた。
公園の砂場で遊ぶ幼子たちも、少し前より多くなったよう感じだ。家の中でじっとしていられなくて、外へ出てきたのだろう。

もうすぐ春だ。グランドの土手の枯れ草の中をよく見ると、オオイヌノフグリが小さな花を咲かせ始めていた。

例年にない寒い冬にだったが、そろそろ1枚シャツを脱ぎ、気持ちも春の準備をしようかな。

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