やっと訪れた春

3月30日、数日前から、今日は南の風が吹き、暖かくなると言っていたが、中った。朝の気温が10℃、日中も陽射しは無かったが、南風が強く吹いて20℃まで上がって、春の嵐となった。
急に暖かくなっても、桜の都合があるだろうから、すぐ開花とはいかないようだ。
通勤路のバス通りの桜は、見た目では、膨みが感じられず、開花するにはまだまだかな、という気がした。
ところが、バスの車窓から、ひとつだけ開花している花を見つけた。もう、かなり古い木だと思うが、直径50cmくらいの黒い幹から、直接二輪だけ薄ピンクの花を咲かせていた。

他に咲いている桜は見つけられなかったが、これまでの寒かったことを考えると、一輪や二輪の花でも、やっと春が訪れたかと思えた。
日が変わり4月になった。 前日は、春の嵐が吹きまくり、大荒れだったが、この朝は穏やかに晴れ渡った。冷え込んだが、人間というものは現金なもので、4月になったという気分だけで、それほど寒さを感じなくなっている?ようだ?そんな感覚は私だけかな??
早朝のうちに、お散歩に出かけると、バス通りのソメイヨシノは、あと一歩、今日暖かければ咲きそうな蕾が沢山ついていた。

道すがらのお宅の庭には、寒桜系と思われる早稲の桜が、もう見どきは過ぎてしまったけれど、きれいに咲いていた。
4月に入り、気分的にも、実際の気候も、春の陽気になってきた感じだ。
こうなってくると、今まで見えていた富士山が見えなくなる。この朝も、雲ではなく、霞んで見えないといったほうがいい。
毎年のことだが、丹沢の山々や富士山の姿は、またしばらく見えなくなり、次に見えたときは、すっかり雪が消えて黒々した富士山が見えて、あれ!と思うことがある。
でも、今朝の穏やかな天気は、午後になると、また「春の嵐」がやってくると、天気予報で言っていた。
この土曜日にも、交通機関に支障が出たが、あれよりもっと荒れるとか? まさに「春に三日の晴れ間なし」といったことわざどおりのようだ。
漸く、サクラも咲き始めてきたのに…

果たして、前日は台風以上に発達した暴風が、各地で荒れ狂ったが、一夜明けて、すっきり晴れ上がった気持ちいい朝を迎えた
この日は、二十四節気の清明 。「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」 
天地がすがすがしく、明るい空気に満ち、桜など草木の花が咲き始め、万物に清朗の気が溢れて来る頃。なのだそうだ。

それにふさわしく、今朝は、今年初めてのツバメが飛び交うのを見た。
昨日の南風に乗ってきたのだろうか?
4月に入り、少しずつ咲き始めた、この辺りのサクラは、前日の猛烈な春の嵐にもめげず、四分から五分咲きくらいになった。

サクラが咲き始め、他の花も結構咲いてきているのを見ると、ああ 春がきたなぁ〜と感じる。

サクラも咲き、朝が気持ち良くなってきたが、ベランダへ出てみると、やはり4月、それ程の寒さは感じなくなったが、少し風があり、その風にあたっていると、少々寒さを感じた。
こんな時のことを、「春は名のみの 風の寒さや…」という、感じなんだろうと思った。
この日は、気温が20℃くらいまで暖かくなるらしいが、しばらくは暖かさの中に「春は名のみの…」なんていう日を感じながら、本当の春になっていくのだろう。

2〜3日前に四、五分咲きだったサクラ、週末には見頃だと思っていたが、花冷え?風が冷たく、サクラはずいぶん開花したが、お花見という気分にはならず、翌日の日曜日の朝、妻と一緒に、近所を散歩がてらお花見をしてきた。
朝は、結構冷え込んだが、日当たりは暖かだった。
バス通りのサクラ並木は、ほぼ満開。歩く人も花を見上げ、携帯で写真を撮る人も多い。

お花見をしている隣のフェンスの向こう側では、例の北朝鮮から打ち上げられるミサイルに備えて、PAC-3が設置されており、物々しい。何年か前にも、同じような光景が見られたが、これが平和な日本なんですね
自衛隊脇にある緑道のサクラは、ほぼ満開だが、よく見ると蕾をまだまだ沢山つけていて、この日の暖かさで満開は明日か明後日という感じがする。
日曜日ということもあって、10時前だったが、すでに場所取りのブルーシートが結構広げられていて、気早な人たちは、もう良い匂いをさせて、ご機嫌になっていた。

週が明けて、火曜日。ほぼ満開を迎えた。ソメイヨシノは薄ピンクの白い花をびっしりつけていた。シダレザクラは、柔らかな桃色のボンボンを吊り下げたような蕾が、次々に開きピンク色に変わっていく。

4月10日、 うるさいほどに咲き誇ったバス通りのサクラも、最盛期を過ぎ、車が通るたびに一片 二片と花びらを散らし始めた。
前日は、ばか陽気。これで一気に満開になった。気温は25℃近くまで上がり、日中の陽射しの下、歩いたら暑くて、たまらず上着を脱いでしまった。久しぶりに、薄っすらと汗をかいた。
このところ続いている、週末悪天候は、またしても、この週末訪れた。今回は、春の嵐と言うほどではなく、雨が強く弱くほぼ一日中降り続いた。
この雨で、満開の最盛期を過ぎたサクラの花は、雨や風に負けてしまい、かなりの花びらが散った。
花開くサクラもいいが、一片 二片と散る花びらと違い、吹雪の様に舞い散る、さくら吹雪もなかなか美しいものだ。

地面には、薄ピンク色の花びらが、雨に濡れて敷き詰められていた。

今朝も、穏やかな朝を迎えた。太陽が昇ってくる位置が、一段と北寄りになってきた。日の出時刻は5時7分、あと1週間もすれば日の出時刻は4時台になる。
日の出時間が早くなると、人間も明るさとともに目が覚めてしまい、いったんは起きるが、その後いやに眠くなることがある。

そんな時、春眠暁を覚えず…という言葉を思い出す。いろいろ勝手な解釈があるようだが、「春の夜明けは早く、夜明けに気が付かないほどだ。
もう、ところどころで鳥がさえずっている。本当に春だなあ。」というのがいいと思う。
サクラの花が舞い散り、あちこちで花びらの絨毯が敷かれた様な光景が見られた。見上げれば、既に若葉が出てきて葉桜になりつつある。

草むらを見ると、鮮やか緑の中に小さな花が沢山咲いていた。
つい最近まで、寒い寒いと言い、いつになったら暖かくなるのだろう?なんて言っていたが、20℃を超える日も多くなってきた。
こうなってくると、漸く春本番ということだろう。
春の花が咲き、光に満ち満ちた様子は、まさに春爛漫だ。
back to Nature Info
2012 Apr.15. tama
HOME
inserted by FC2 system