メジロが椿の花の蜜を吸う光景もよく見られる。この蜜を吸う時はホバリングをしながら、何だかハチドリのよう。でも体が重いせいか長くはホバリングが続かないようだ。

今年の干支は?・・・え〜と 寅年 トラ トラ と言えばトラツグミ。正月早々の初鳥見で、トラツグミが見れるなんて、こいつぁ〜春から縁起が良いわいな〜 って、まあ喜んでいたんですね。

帰り道、荒川を渡る橋の上で遠くを見ると、秩父の武甲山からなだらかな山並みが群馬方面に伸びている。その上に真っ白な浅間山が、前衛の山並みとは異質な姿で見えていた。
一月、今年も初鳥見に行ってみた。
ここ数年、いつもの近くの公園へ行って見ている。その年によっても見れる鳥が違うが、今頃はジョウビタキやシロハラ、アカハラ、ベニマシコ、ツグミ、ルリビタキが見れる。

2010年1月の風景…

新年を迎えたが、もう月末に近づいてきた。
一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、この年度末に至る忙しい時期の最初の一ヶ月が行ってしまう。

元旦は、初日の出を見ようと思い、寒いベランダへ出て見守った。

今年初めての日の出は6時50分だったが、6時半頃から様子を見ていると、晴れ上がった東の暗い空が少し明るくなり青がかって見え始め、次に青から白んできて地平線?に建物の形が影絵のように浮かび上がってきた。

地上に近い辺りは黄オレンジ色が濃く、上空へ上がるほど白っぽくなっていく。空には一片の雲の塊と清掃工場から立ち上る煙が棚引いていた。

やがて、高層ビルの間に間に初日の出が輝き始めた。ちょうどビルの間なのでビルの形が、輝く光線によって透かされたように本来の形を成していない。

この輝く色は何と言う表現をすればいいのだろう。黄オレンジ色に輝きが加わり、これが黄金色なのだろう。

反対の、西側には丹沢山系、富士山、雲取・秩父の黒い山体が浮かび上がり、富士山の雪に覆われた部分が薄っすらとピンク色に染まりかけていた。
一年の始まりの陽は順調に輝きながら空高くに昇り、朝陽とは違う白く輝く光を照らしていた。

東南の空には雲が湧き上がっているが、夏の入道雲のような勢いはなく、そこに漂っているようだ。
方角からすれば東京湾を越えた千葉方面の海上にある雲のような気がする。



元旦も午後になり、陽は南西方向に少し傾きかけてくると、午前中ははっきり見えていた丹沢山系、富士山、雲取・秩父山系だったが、しだいに雲が広がり、薄っすらしたカーテンでも引かれたように山体が霞んできた。
ただ、陽の輝きは、朝よりもいっそう白く輝いていた。
今年最初の日も、夜の帳が下りると、西に横たわる丹沢山系、富士山、雲取・秩父山系が、朝とは反対に沈んだ夕陽に照らし出されてシルエットとして浮き上がってきた。

まだ、上空は青空が広がっているが、太陽が沈んだ辺りの稜線近くは白っぽく輝き、そこから離れるに従い丹沢山系の稜線に沿って黄オレンジ色、オレンジと赤みがかった色になっていく。



やがて、太陽の支配が終わり、月が空を支配し始めた。ちょうど今年の元旦は満月。大きな満月が赤みを帯びた色で東の空に昇ってきた。
今月は、満月が2回あり、2回目は1月30日だ。月の軌道は楕円軌道のために、満月でもいつも大きさが同じではなく、2回目の満月は地球に近い軌道なので、一回目より大きく見えるという。



月を見た序に、夜景を見回すと、はるか彼方に東京タワーが見えた。
500mmの望遠レンズを向けてファインダーを覗けば、そこには2010の文字が表示されて、新年を祝福していた。
新年を迎えたので、初詣に出かけた。

世間ではいろいろな有名な神社仏閣へ詣でるようだが、庶民はやはりいつも近くの氏神様、その土地を守る神様が一番と、娘が産まれたとき、お宮参りにも行った春日神社で、今年もよい年でありますようにと祈願してきた。

妻の実家の庭には、真っ赤な千両の実が鮮やかだ。この実を狙って野鳥が来て、やがて実を全部食い尽くしてしまう。毎年のことだが・・・。
この日も、午後には西の空に雲が漂い、富士山を隠していた。
大寒といえば、子どもの頃は本当に寒く、毎朝氷点下だった。学校は、この時期寒中休業といって1週間くらい休みになった。それほど寒かった。

ところが、この頃は、大寒あたりに来ると、天気が春先の天気になってくる。

それまでは、低気圧が北海道や北日本で発達し、大陸から高気圧が張り出してくる冬型の気圧配置が続いていたのが、この頃からは、東シナ海辺りから低気圧が進んできて、暖かくなって雨が降る。

こんな寒さと暖かさの鬩ぎ合いがしてしばらく続き・・・この間隔が少しずつ短くなって、三寒四温的な春の気候へ移っていくのだ。
1月も半ばを過ぎると大寒だ。一年のうちで一番寒い時期になってくる。ところが、今年の大寒に入った日は、17〜18℃と春の陽気。朝陽が当たった風景は、春霞といった感じでぼんやり・・・

それでも富士山はしっかり見えていた。

この年末年始は、日本海側から信越、北日本は本格的な寒く大雪の冬になった。
長期予報では、暖かな冬といっていたような気がするけれど…、でもまあ、この大雪で各地のスキー場はホッとしたようだ。

ほとんどのスキー場は12月の半ばといえばスキー場開きを行っている。この12月はスキー場開きをしても雪が無くスキーができない所が沢山あったが、年末近くになると毎日のように雪となり、あっという間に滑走可能になった。

年明けには…と思っていたが、寒さが続き、雪は更に降ったようだ。

そして、大寒がやってくると昔は、もっと寒くなったような気がするけれど、最近は大寒あたりから春の気候になってくるようだ。
もっとも、もう二月に入れば、節分、その翌日は立春。もう春はすぐそこまで来ている。公園では紅梅が満開になり、白梅もぼつぼつ咲き始めている。

そして、寒い冬を脱して、春を感じ始めた人間は公園に出かけ始めた。

そんな鳥見をしながら歩いていたら、後ろからの陽射しに自分の姿が道路に影法師となって映り、昔見た西部劇に出てくる夕陽のガンマンのようで格好よかったのでパチリッ!

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2010 Jan.31 tama
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