【日本百名山の一つ両神山】

【マンゲツロウバイ】

【ソシンロウバイ】

【ワロウバイ】

蝋梅園から下がってくると、梅百花園になるが、梅の開花は始まったばかりのようで、ずっと下の山裾のほうは花が見えていなかった。

先ほどのロープウェイ山頂駅まで戻り、もう一度辺りの景色を眺め、遊歩道を歩き始めると、道端の日当たりがいい場所に、福寿草が濃い黄色の花を咲かせていた。
お腹もいっぱいになったので、またお花見をしながらロープウェイ山頂駅まで戻ることにした。寒桜なのか1本だけ咲いていた。
ちょっと下ったところで振り向くと、山と山の間に浅間山が噴煙を上げて見えていた。ちょうど、前日の夜中に噴火したと聞いたけれど、普段と同じように穏やかな姿だった。でも、雪の斜面が火山灰で汚れていたし、噴煙も幾分多めなような気がした。
ロウバイ林の中を登っていくと、杉木立の中に宝登神社の奥宮が見えた。

稜線からは少し下がるけれど、一応お参りをし、登り返して今度は宝登山山頂だ。標高497m、特に何もない。

ちょっと下がったベンチでおにぎりを食べてお昼だ。日向ぼっこをしながら、お花見お昼、なかなか贅沢だ。

遊歩道は、杉林の中を通っているが、最近見ることが出来ない杉の木の伐採が行われていた。チェーンソウがウィーンと唸り、バリバリ ドッシーンと20mにもなろうとする杉の木が切り倒されていた。

伐採を見ながら歩き出した遊歩道?だが、どうも遊歩道というより林道のようだ。皆歩いているから遊歩道なんだけれど、ちょっと情緒がなく、これならロープウェイで降りたほうが良かったかな?と思ったりしたが、健康のために歩くのも良いかと・・・でも30分は、あまり楽しい歩きではなかった。

春の花見はロウバイから

通勤電車に乗ると、車内の中吊り広告にロウバイ満開という広告が目に入り、よく見てみると家から1時間くらいで行ける所なので行ってみた。
そこは、秩父の長瀞町にある宝登山(ほどさん)にある蝋梅園(ろうばいえん)で、山頂から南斜面にロウバイが植えられていて約2,000本のロウバイが見頃をむかえていた。

蝋梅園と同じ斜面にある梅百花園では、170品種470本の様々な梅が植えられているそうだが、そろそろ咲き始めたところで、二〜三部咲きといったところだ。

ここへは、関越道花園ICを降りて、荒川と秩父鉄道に並んで走る国道を進む。
国道を、しばらく走るとそれほど高くはないが両側から山が迫ってくる。そんな川と鉄道、道路が交差しながら山間を走ると、渓谷が少しずつ深くなり、荒川が谷底を流れるようになり、長瀞町に入る。
この辺りまで来ると、前が少し開けてきて秩父の盆地が広がってくる。

国道を左折すると長瀞駅、反対に右折して宝登神社の大きな鳥居をくぐり真っ直ぐ進めば宝登山麓だ。

宝登山の蝋梅園へ行くには、ロープウェイか遊歩道で行けるが、登りはロープウェイで、帰りは遊歩道を歩くことにした。
ロープウェイは、標高差は236m、距離は832mの山麓駅と山頂駅の間を約5分でいくことができた。

山頂駅に降り立つと、広場になっていて秩父の展望台だ。逆光に霞んだように見える秩父の盆地、蛇行する荒川が、秩父、皆野、そして長瀞の街並みを縫って流れ、その向こうには武甲山が聳えていた。
武甲山は石灰岩の切り出しで山を削られ、見るも無残な姿になってしまった。遠く我が家から見るこの山は、それとすぐに判る形になっていて、この日も発破の音が轟いていた。

右手の南向き斜面の上のほうが蝋梅園、途中から下が梅百花園になっている。そこから目を左に移していくと、深田久弥が日本列島の山から百座選び、それぞれの山を主題として、百の随筆を記した日本百名山にも数えられた、稜線がギザギザした両神山が目の前に現れる。また秩父の背稜は埼玉、山梨、長野、群馬の県境に聳える山々が連なっている。
眺めを楽しんだので、いよいよお花見へ。斜面を登り始めロウバイの中へ入ると、どこからともなく甘い香りが漂ってきた。これがロウバイの香りだっだ。

さすが、蝋梅園だけあってロウバイだらけ。でも、ここのロウバイは、大きく分けて3種類のロウバイが植えられているそうだ。
ワロウバイ(和蝋梅)、ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)だ。
でも、ソシンロウバイとマンゲツロウバイは、素人には見分けがつかないような気がする。それもそのはず、ソシンロウバイを改良して大輪にした園芸種がマンゲツロウバイなんだそうだ。

ワロウバイは、花びらが薄黄色で細く尖っていて、中央部が赤っぽい紫をしている。
花全体が黄色で中央部の色の変化のないものは、ソシンロウバイ。
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2009 Feb. 25. tama
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