2006年春に咲き始めた桜、オオイヌノフグ
♪♪ホゥ〜ホゥ〜 ホゥ〜ホケキョッ と春を奏でていた
いい天気に恵まれた、一日だけの春の日。翌日は、また厳しい寒の戻りがやってきた。
暖かくいい天気の日は、ヒレンジャクや野鳥が現れない、というジンクス?は、ハズレた。
誰が言い出したのかは知らないが、この日、生まれて初めてこの鳥に遇えた。
今の季節は、こんな「一日だけの春」の日が、繰り返し繰り返し日替わりでやってきて、「毎日が春」になっていく。単調だった枯れ色の世界から少しずつ色彩の世界に替わりはじめ、鮮やかさが増してくる。眠っていた世界が目覚め、活動がはじまる。樹木も、野鳥たちも、小さな虫たちもムズムズしはじめる。これらのためには、やっぱり必要な「一日だけの春」だったのだ。
今年も、桜の花が咲き始めた。一輪、二輪と・・・・・でも木によってはずいぶん咲いている
沢山のギャラリーを魅了してしまったヒレンジャクだが、私が到着して小一時間、公園の清掃にやってきた車のドアを閉める音に驚き飛び立って、全部が少しはなれたメタセコイアの林へ隠れてしまった。でも、ほとんどの人たちはカメラを据えたまま、再飛来してくるのを待っている様子だ。
黒い過眼線が冠羽の先端まであって鋭い目つき?のように見える顔?。鶏冠のような長い冠羽がかっこいい。次列風切羽と尾羽の先端は赤く、この赤が鮮やかで印象的だ。綺麗で何といっても全体の配色がいい。
しばらく見ていると、そこへさらに十数羽が飛んできて二十数羽になった。見ている人たちも、お〜という声を出してしまうほど沢山やってきた。
なかなか出会えない分、出会えると嬉しさ百倍といった感じだ!形や色合いがめずらしいのでやっぱり興味があった鳥だったので…また、もう少し暖かくなればシベリアなど北の国へ飛んでいってしまう。それまでに、またみられるだろうか。
この公園へ通って、3回目でようやく見れた。先日は、前日に1羽来たと聞いていたし、今までの話でもこんなに沢山来ているなんて思わなかったのでちょっと感激!!
そんな経緯があったので、この日もどうかな?という感じで出かけた。天気はいいし、気温も上がってきて気持ちいい日だ。聞いていた、天気がいい日は出てこない、というジンクスは、はたして本当なんだろうか??今日は、駐車場に車を止めてまっすぐにヒレンジャクが出るというヤドリギがある場所へ行ってみた。
こんな中、ある「一日だけの春」の日に近くの公園へ行ってみた。
今のような日替わりで寒暖が繰り返していても、確実に気温は右肩上がりで高くなっている。公園の樹木や地面の雑草など見ていると、1週間行かないでいるとずいぶん緑が増えていることに驚くことがある。森の下草が徐々に緑色を濃くして来ているし、今、一番生長著しいのが柳の新芽だ。枯れた色をしていた枝先が少し黄色っぽくなって、黄色が黄緑色に変わり始め、細っそりしていた枝先が少し膨れてにぎやかになり始める。さらに2、3日して行って見ると、もうにぎやかを通り越してうるさいほどに萌えはじめ、新芽は緑色が濃い葉っぱへと生長している。
そのとき聞いた情報では、前日に1羽が見られたというもの。その数日前には数羽来ていたと。じゃあ数的にはそんなに沢山来るわけではないと理解していた。その次に行ったときも、今日はダメだというおじさんの声を聞き、少し待ったがやっぱり見れなかった。
昨年は、今頃行ったけれど話題にもなっていなかったのは、飛来してこなかったからで、一昨年は来ていたそうだ。図鑑やHPでしか見たことがなかったので、ほんとにうれしい。
少し前まで藪の中を忙しなく動き回っていたウグイスがまだあまり上手ではないさえずりを始めた。♪♪ホゥ〜ホゥ〜 ホゥ〜ホケキョッ と囀りを繰り返し、春を奏でていた。オオタカも繁殖期なのか林の中でオス・メスの鳴き交わす声が、時々キィー、キィー、キッキッキッ ケッケ、ケーケー と大きな鳴き声で聞こえる。そうかと思えば、これも求愛行動なのか波状飛行、旋回・上昇・急降下の繰り返し飛行をして私たちの目を楽しませてくれる。
私は十分観賞させてもらったので、今日もこの公園を一回りするべく移動をはじめた。ヤドリギがあったところから小鳥が沢山いる藪になっている雑木林を歩いていくと、いつもの場所にジョウビタキの嬢ちゃんが、そろそろ緑色の新芽が出始めた枝に止まって囀っていた。今までは枯れ色の枝に茶色っぽい姿はあまり見栄えがしなかったが、緑色の新芽や葉っぱが出てきてコントラストがついてきて、綺麗になってきた。