今年の梅雨はどうなんだろう?今、沖縄では梅雨の末期で連日大雨が降り洪水などが発生しているようだが・・・昨年は空梅雨でずいぶん暑かったことを思い出す。
なんでもそうだが、ほどほどがいいようだ。適度の雨、適度の陽射しがよい。人間だけでなくすべての生き物にも・・・

今回、公園のすべての森を歩く予定だったが、オオタカの出現で、それに見とれていて果たせなかった。また、この次に楽しみがのびてしまった。

梅雨の合間といえば、今日もそれらしい。昨日は梅雨の中休み?が終わったようで終日強い雨や弱い雨が降り続いた。
今日も雨か、と思えば今日はまた中休み?なのか曇り空。ときおりパラパラとはするけれどそれほどでもない。
今日は休み。こんな天気では外をほっつき歩くのもどうかと、家の中。すると外がギャィーギャィーギャィーとうるさい。外へ出て見ると、植え込みの木に3〜4羽のオナガが止まっていた。前から鳴き声はうるさいが羽の青色が気に入っていた鳥なので写真に写したかった。さっそくカメラを持って外へ。
私が住むこの辺りは、まだまだ田舎なのでみどりが多い。隣近所を見てもけっこう林もある。
外へ出ていくと植え込みには、まだ2羽が止まってはいたが、道を隔てた林に囲まれた別荘のようなお宅があり、その林にはもっとたくさんのオナガが見えるので、そこへ行ってみた。葉の陰に見え隠れするオナガと電線に止まっているのとを数えると10羽くらいもいる。餌を口にしているものやじっとしているもの、いろいろだ。
オナガはいつも小さな群れで行動しているようだ。ここのお宅の林には、いつも結構たくさんの姿がみられる。それと今は、繁殖期なのだろう?嘴に巣の材料らしきものをくわえているのも見えたので・・・

今になって、子どものころを思い出せばカッコウなんて、しょっちゅうそばで鳴いていた鳥だ。今更何でこんな風に鳥見に行くんだろう?なんて考えてみたりもする。
カッコウは、あまりきれいな鳥でもなく、何かトボケタ顔をしている。腹側を見せてくれれば灰色の横縞模様が見えるけれど、背中のほうは、どうも冴えない色だ。
それに木に止まっている時の格好が悪い。でも鳴くときは、翼はだらりとたらしているが尾っぽを上げてカッコー カッコーと鳴いて、まあ一生懸命に鳴いているから許せるかな?
でも、かれらホトトギスの仲間は、無責任な鳥だ。他の鳥の巣に卵を産んでその鳥に雛を育てさせるなんて、最近の人間様みたいなことをやっているんだから、けしからん!まあ、それでも都会に近いここら辺りで、こうして鳴いてくれると、夏が近いなぁ〜と感じる。

オオタカが飛んでいってしまい、何だかがっかり気分。ところが、またあの鳴き声ネコのようなウィ〜ウィ〜ウィ〜ウィ〜とくり返す鳴き声が聞こえてきた。声がする辺りを双眼鏡で見ても何も見えない。でも、まだ何かいる
しばらくすると何かが飛び立った。ついに姿が見えたのだ。ところが、近くにいたカラスがすぐに追いかけ始めた、頭上を一回りしてカラスから逃げるように急降下して木に止まった。しばらくじっとしているが、また鳴き始める。そして飛び立つ、たいした距離ではなく一辺50mくらいの三角形の木の間を行ったりきたりするだけだ。すると、またカラスだ。
そんなことを何回か繰り返したがカラスはもうやめてどこかへ行ってしまった。そしてその姿は、オオタカの若鳥だった。
オオタカの若鳥は相変わらず何回も何回も鳴いていた。親鳥は、さっき飛び立って高〜く飛んでどこかへ行ったのを見たから、それを呼ぶように鳴いていたようだ。
なかなか見つけられなかったけれど、けっこう楽しめた。オオタカの若鳥がカラスに追いかけ回されるという面白いシーンに出会えたからだ。こんなシーンは、前にも見たことがあった。
カラスはオオタカの若鳥をいじめるというか、からかって遊んでいたんだろう。それにも飽きてどこかへいってしまった。
オオタカが飛び回っていた三角形のうちの一本の木がある林へ入ってみると、その木の隣の木に巣立った後のような巣があった。まだ、巣立って日がたっていなく、その辺りだけを飛び回っているだけだったのだろう。そんな様子を1時間くらいも見ていた。
さんざんカラスに追い回されて、オオタカも疲れてしまったのか、森もようやく静かになった。この森と森の間に少し開けた上空もすっかり青空になり、強い陽射しに汗だくになっていたことも忘れて見ていたのだ。 気がつけば隣の森からカッコウの鳴き声が聞こえてきて、今度はそちらへ引き寄せられていった。

梅雨の合間に・・・

3月頃は、まだ枯れ枝ばかりで見通しがきく頃、森と隣の森の間の草原はすごく広い場所のように感じられた公園だった。
しかし、日に日に新芽が出、若葉が出、それらがどんどん生長して、今では鬱蒼とした、場所によっては、太陽の光りを地面に通さないくらいまでになっている。
梅雨に入り、雨の勢いを借りて、この公園の森の木々はいっそう鬱蒼とした緑濃い森に変わってきた。こうなってくると、鳥見もなかなか難しい。さえずりや鳴き声はしていても、なかなかその姿を見つけ出すことができない。
そんな中、梅雨の合間を見つけて、その公園の森へ行ってみた。
朝のうちは梅雨空だったので、10時過ぎに出かけた。徐々に青空に近い空になってきたが、こんな時間なので鳥見への期待は、全く無く、今日は運動がてらこの森を全部歩いてみようと思ったからだ。というのも、ここは、いくつかのエリアに別けられた森があり、いつも決まった2つの森しか入ってなかったのだ。
そして、今日もいつもどおりの森から歩きはじめた。森と森の境は、背の高いヒマラヤ杉の列と桜や雑木の小道だ。小道を歩き出してすぐに、飛んできて近くの小枝に止まったのはコゲラだった。双眼鏡でのぞくとすぐにまた飛び立っていった。

少しずつ森の中へ入っていくと、変な鳴き声が聞こえてきた。ネコのようなウィ〜ウィ〜ウィ〜ウィ〜とくり返しひとしきり鳴いては、また繰り返す。何だろうと鳴き声のするほうへ進むが葉っぱの生い茂った今では、なかなか姿が見えない。

鳴き声を頼りに姿を探して歩いていると、茂みから大きめな鳥が飛び立っ行った。
オオタカの親鳥だった。森から飛び出し、羽ばたきながら上空に円弧を描きながら徐々に高度を稼いでいく。羽ばたき、上昇気流に乗りながらどんどん高く舞い上がって行って、ついに森の上の空間から姿は無くなった。

Nature Information & Obsarvation 2005 Jun..
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2005 Jun 16 tama
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