公園内のバードサンクチュアリに隣接する池には水鳥たちがたくさん泳いでいた。これといった珍しい鳥はいないがカルガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、マガモなどおなじみさんばかりだ。

池の周りはハトがいっぱいだ。この公園は大きな団地の一部として作られているので、人間の数もかなりな数で、鳥に餌をまく人もいっぱいだ。そこへハトがやってくる、ヒヨドリやカラスもやってくる。にぎやかだ。バードサンクチュアリよりよっぽどにぎやかだ!

2005年1月は、思いもよらぬ??久々の冬らしい冬となった。と私は思っている。
事実、最低気温が氷点下を記録した日が、松の内だけでも5日間もあったというから、ここ数年のうちではやっぱり冬らしい冬ということだろう。

10日くらいになっても、暮れの大晦日に降った雪があちこちで見られた。建物の陰になっているところや雪かきをして雪を集めた小山などなど。畑の小松菜が生えている脇や畝になって多少の高低差ができて、陽の当たり具合の微妙な差なのか、そんな雪風景だった。

氷点下といえば、氷が張る。表の洗面器に水をはり少し前まで咲いていた菊の花を浮かべておいた、気がつけば氷の中に花が咲いている。

寒いとは言え、関東地方は冬晴れの日が多い。日中は10℃前後まで上がる日も多い。そんな日差しに誘われて外へ出るのは楽しいものだ。この時期になると、公園の草はらや川べりの土手など、日当たりのいいところでは、気の早い草花たちが花をつけたり、新芽を伸ばしている。吹く風はまだまだ寒いのに・・・・

昨年に続き、今年も光が丘公園で鳥見の新春だった。
今年は、日差しが暖かい日だったので、公園中をぐるっとじっくり見て回れた。最近は、不景気だと言われている割には、鳥見に高価な機材を担いだおじさんたちが多いのに驚く。 この人たちは団塊の世代前のいい時代に定年を向かえた60代後半の人たちだろう。元気もいい。

どこの公園に行ってもこういう人たちが、ほとんど1日中、毎日のように鳥見ができる場所に陣取っている。こういうおじさんと話をしてみるとそこの状況がよく判るので、私のようなニワカ新参者の鳥見人は、たいへんありがたい。

私は、自分たちの会の自然観察会などで鳥見はしていたものの、これまではそれほど強い興味をもっていなかったようだ。それが、最近少しづつ興味がわいてきている。なぜなんだろう?と考えてみるといろいろなHPで見るきれいな鳥たちが原因のようだ。

自分でもあんな鳥を撮ってみたい、フィールドで見た、あの綺麗な鳥は何ていう名前なんだろう、と遅ればせながら、こんなふうに好奇な気持ちが頭をもたげてきたようだ。

さて、この好奇心?何時まで続くことやら・・・・・???

すると、今度はコゲラがやってきた。コゲラの飛び方はセキレイのような羽ばたき、滑空、羽ばたき、滑空を繰り返す。落ちていき羽ばたきで高度を上げ、半弧を描くような高く、低くの独特の飛び方をしている。
コゲラの多くは幹や枝を渡りながら木肌を突っついて採餌をしているが、その時体を支えられるほどの硬い尾羽を持っているそうだ。コゲラの普通の鳴き声は、ギーという変な鳴き声をしていた。

そんなこんなで、上ばっかり見ていたらいつの間にか、今度は近くの地面に1羽のカワラヒワが降りてきて草の実を食べているのを発〜見!

じっと見ていたら、先ほどのおじさんが寄ってきて、ボソっと言った。まだ、シメの姿が見えないんだよね〜 と。
そういわれても、今年は、ここ2日間ばかりの新参者の私には、この林の鳥たちの様子がわからないのだ! おじさん、ごめん。

シジュウカラがやって来た。
チョコチョコ枝から枝へ渡り歩きながらやっぱり木の幹をつついている。
木の幹を突っついていたシジュウカラが、くるっと逆さまになって下に向かって歩きはじめた。まあ、何というすばらしい芸当、重力に沿って普通に歩けるとは・・・・・

コゲラの写真を撮るのに夢中になっていると、鳥見に来たおじさんが、だまってそばへ近寄ってきて、木の上の方を指差して小声で”アオゲラ アオゲラ”といっている。そっちを見ると、アオゲラが木肌を突っついているところだった。おじさんは音をたてないように教えてくれていたんだ。

ウグイス色?っぽい背中に赤い帽子。まじまじと見るのは久々。しばらくチョコチョコしているが被写体としては木の影になったり、木の裏側へいったりで全体の姿をなかなか綺麗に見せてくれない。そうこうしているうちに隣の木へ飛び移った。そしてさらに道路を隔てた隣の林へ飛んでいってしまった。
ああ、もう少し見たかったなぁ〜!!

鳥見の初春

Nature Information & Obsarvation 2005 Jan.

ところが、そんなことを思えば思うほど、その後はオナガがいない?全くといっていいほどいない。どこへ行ってしまったのか?公園中を歩き回ったがついに見ることが出来なかった。う〜 何でもない鳥なのに、人が見たいと思う時は姿を見せてくれない!
まあ、仕方ないので、以前にジョウビタキを見た林へ行ってみた。そこにはジョウビタキ、カワラヒワがいたが、そこにズラッと高価なカメラを据えている金持ち定年親父たちが陣取っていたので、何か居心地が悪く、そこから少し離れた林へ行って、しばらく梢をながめていると青空にうかぶ高い枝先に下から見ると黄色いようなカワラヒワが枝に止まってじっと辺りを見回していた。
この顔のあたりの雰囲気が昔の漫画 ”鉄人28号” の顔に似ているなぁ〜なんて、思いません?

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ここ数年、暖冬ぎみの年が続いて、今冬も11月の平均気温偏差が2〜3℃全国的に高温となったり、さらに12月の平均気温もほぼ全国的に顕著な高温となったため、今冬も暖冬かと思っていたら大晦日の大雪?新年からは、気温が氷点下まで下がる、冬らしい冬になった。
でも、もう公演の草むらには、気早なタンポポが黄色い花を咲かせていたり、ロウバイの花が咲き始めていた。寒さの向こうには、春がもうすぐのところまで来ているようだ。

昨年の今頃、光が丘公園のバードサンクチュアリに絶滅危惧種のサンカノゴイが飛来して着たのを見たので、今年はどうかと思って出かけてみた。
残念ながら、今年は着ていなかった。この日は、少し待ってみたが野鳥はほとんど姿を見せてくれなかった。ジョウビタキが数羽、枯れた葦原の中を飛び回っていたのとハクセキレイが岸辺の石の上で、あの独特の動きを見せていたくらいだった。その他は特に目新しいものもなかったのでバードサンクチュアリを出て、公園内の雑木林を歩いてみた。

バードサンクチュアリを囲むように植えられている青木は、赤い実を付けて居る。そこへヒヨドリが群がって大騒ぎをしながらミを食べていた。

木の下に下りて地面を一生懸命突っついて居るのは、お馴染みのシジュウカラ、スズメとムクドリたちだ。何かおいしい蒸しが居るのだろうか。

林の奥へ入っていくとオナガが群れを成して高い枝から枝へ飛び回って居た。鳴き声はギャーギャーといったようなうるさい感じの声だが、羽を広げてヒラヒラっと飛ぶと、なかなか綺麗な鳥だ。飛んでいく姿を下から見ると、オナガというだけあって尾羽が長く格好がなかなk良いものだ!(残念ながらシャッターチャンスを逃した)
白い腹と黒い帽子の頭、白から灰色、水色へと続く羽。声さえ何とかすれば良いのに・・・なんて、かってに考えている。オナガは、今まではうるさい鳥というイメージでしか見ていなかったが、この色合いをあらためて見たら、何だか綺麗だという感覚になっtしまった。

鉄人28号を少し斜めから見るとカワラヒワの写真と似ている?

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2005 Jan. 17 tama
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