地球温暖化も進み?暖かな秋というより夏の延長線上のような季節が続いていたが、この辺りでも、ここ数日で、ようやく冬の気配が感じられるようになってきた。
北の国からは、雪便りが届き、本格的な冬が訪れてきたようだ。
今までは、防寒着もいらない暖かさだったのに。関東平野は強い冷え込みというより上州の方から吹いてくる空っ風による体感温度が低く感じる寒さだ。
これからの季節は、都心へ向かっていよいよ黄葉紅葉がすすみ、木々が、街並みが色づいていく。
また、これからの秋が始まる。これも楽しみだ。

色づき始めた公園だが、公園全体が赤や黄色に染まるのはまだまだのようだ。この10月も暖かさの記録更新があったりしているのだから無理もないかもしれない。
でも、ここへ来て冬の気配が強くなってきた。
雲を掃いたような蒼はもうまったく冬の空だ。今年は秋の横顔を見せただけで走り去ってしまい冬が目の前にある。そんな感じだ。だから紅葉黄葉もあまり期待できないのかもしれない。
もう少し前に、暖かい気候から急に冷え込めば、きれいな色づきが見れたのかもしれない。
これからは、イチョウが色づいて真っ黄色に染まり、あの扇子を広げた葉がパラパラと落ち、黄色いじゅうたんの道が出来る。

水辺の公園と言えば、そろそろ水辺の冬鳥たちがやってくるころだと思っていたが、まだまだ。今いるのは、カイツブリ、カルガモ、カワウ、サギ、オナガガモ、などいつでもいるようなカモ類がいるだけだった。
今年は、山でもいつも見られる鳥が見れなかったし、何か異変が起こっているのでは・・・・・・そんなことを考えていたら、カワウが飛び立って行った。

水辺の公園では、池のまわりに生い茂るススキが、陽射しにキラキラ輝いていた。
陽射しに照らされると、真っ白に輝いて見えているが、青空をバックに透かして観ると、微妙に銀色だったり真っ白に見えて、光のマジックだ。これも秋の陽射しだからみせられるショーなのかもしれない。

陽射しを透かして見る黄色葉は、本当にきれいで大好きな絵だ。

公園内を歩いてみると、木の種類や場所によって色づき具合がさまざまだということが見えてくる。ケヤキなどは、色づくというより、もう枯れ葉になっている木が多いのも目につく。何故かはよくわからないが・・・

枯れていく木々の中で、遠目に見たら真っ赤に目立つものを沢山つけた木があった。近づいてみると、もう萎み始めた赤い実をつけたイイギリだ。

この公園は、かなり大きな公園で、高木、低木さまざまな樹木が生えている。種類が多いので色彩もいろいろだ。緑の木々に挟まれて、鮮やかに黄金色に染まっているものが目に飛び込んでくる。 今は、ユリノキやエンジュなどが色づいて見ごろだ。

今年の紅葉黄葉は、あまりきれいじゃないという声を、よく耳にするが、それはまんざら、間違いでもなさそうだ。

さくらの木々が立ち並ぶ一角で発見したことだが、このひと塊の中でも、きれいに紅葉しているのもあれば、黄土色に枯れたような葉っぱや緑のままのもの、同じ場所に成育していても、これほどの差があるのかと、ちょっと不思議な気がする。

緑から黄色そして赤へと変わっていくが、けっこう落ち葉となってしまうのが早い、地面に落ちた葉っぱも色鮮やかに輝いている。
でも、色づいたまま木にあると、これはこれで、けっこうきれいなものだ。
さくらの紅葉なんて、今まであまり気に留めていなかったが、今年は、どこだったか忘れたが、通りすがりに学校の校庭脇に何本もある桜が、花でも咲かせているかのような鮮やかな紅葉をしていたので、それから見る目が変わったように思う。

家の近くには、沢山の公園がある。
東には、樹林公園と運動公園が、
南側にもこんもりした森を持った
住宅街の公園。西の方には、武蔵
野の面影を残した、自然の河岸段
丘の斜面を利用した自然公園など
多くの公園がある。

公園の木といえば、最初に色づくのは桜のような気がする。よく見ていると、桜の紅葉というのは、実は夏の終わり頃からすこしづつ始まっていたのだが、本番はやはり秋だ。
だが、東京郊外の我が家辺りで、早いところはきれいに色づいているのだけれど、それでもまだけっこう緑色のもある。それに、都心に近いところでも青々していた。大きな流れで山間部から徐々に平野部へ、都心方面へと色づいて来てはいるけれど、都内とその近郊では地域差程度に色づきのばらつきがあるようだ。

11月の声を聞き、都会ではないが、東京近郊の我が家の周辺にある公園の色づいた森が目につき始めた。
ベランダへ出て、外を見回すと、近くに三つ四つある公園のこんもりした森が、日に日に赤や黄色に染まってきている。

そうとはいえ、移ろっていく季節のなかで、春に目覚めた季節が活動し始め、新緑が芽吹き、花開き、夏には、ますます緑増し勢いよく生長してきた季節が最後の彩をして、赤く、黄色く、黄土色に、紅に、そして枯れ色になって終えていく、その最後の彩りには目を瞠るものがある。
木の葉を落とし裸の木で次の季節へ。
冬、雪深いところでは、雪の下でじっと重みと寒さを凌ぎ、春を待つ。風の強いところでは、寒風にさらされながら、やはり新しい季節、春を待つのだろう。

山や高原では、晩秋というより初冬といった風景になっている。都会でも、ようやく最低気温が一桁まで下がるようになって来て、木々も色づいてきた。

今年はいつまでも、気温が高かったせいか、秋の訪れは少し遅れているようだし、紅葉があまり鮮やかな色になっていないようだ。

そういえば、いつも行く山でも、毎年、真っ赤に鮮やかに色づくもみじの葉を期待していたが、今年はくすんだ色で、ちょっとがっかりした。

地球温暖化は、わかりきっていることだけど、二酸化炭素の排出量が増えたことや森林破壊などによる二酸化炭素の吸収源が減ったこと。

また、二酸化炭素などの排出される温室効果ガスは、熱エネルギーを吸収する性質があるので、太陽照射で暖められた地表から出る赤外線を吸収し、熱エネルギーとして大気圏内に蓄積する。この温室効果ガスが確実に増えているのだ。
この温室効果ガスの大気圏内での濃度が下がれば、蓄積されている熱エネルギーは、どんどん宇宙空間へ放出されて地球表面も冷えてくるはずだ。
まあ、今の時期、楽しみの紅葉黄葉が、今年はあまりきれいじゃないってことは、こんなところにも影響が現れているんだろうか。

世の中でいろいろなことが起こっているけれど、世界規模、地球規模で、いま加速度的に進んでいるのは地球温暖化ではないだろうか。
先月10月の世界の月平均の地上気温が1880年以降で最も高くなったそうで、その前月9月に続いて最高値を更新したことになるようだ。

遅い秋、見ごろの秋、これからの秋

Nature Information & Obsarvation 2005. Nov.
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9月の中秋の名月から2回目の満月が、この満月。
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2005 Nov.20 tama
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