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 いろいろです。

さくらが咲き始めてから約1週間、でも寒い日があり足踏み状態が続いていたけれど、うちの近所では、今日一気に満開状態に近いところまで咲いた。
何といっても、今日のばか陽気! 汗ばむ陽気!気温も25℃くらいまで上がり日中はTシャツが似合う日になった。

家の近所を見回せば、こぶしの木がまっ白なふんわり綿帽子状態、さくらが白や薄ピンクにそまり遠目に見るとその一帯がパアッと明るくなっている。
こんな日は、世の中のすべての生き物がいっせいに動き出しそうだ。

人間だって、今日みたいな日は、家の中に閉じこもってなんかいられない。公園へ行ってみた。木々は新しい芽をどんどん伸ばし、花を咲かせ、野草も日増しに緑を濃くし、花をいっぱい咲かせていた。昆虫たちも花から花へ飛び交い、人間も、子どもも大人も、ようやく訪れた春を楽しんでいた。
始まりの季節。木の芽時。ここから新しい何かが始まっていく!

木の芽時、眠っていた植物が活動を始めた。というより今日の日のためにずっと待っていて新芽をだしたり、花を咲かせたのだろう。

下を向いて咲いている花の中がよく見えるようにと、監視員のおじさんが鏡を置いてくれていた。

うちの近くにカタクリの群生地がある。
ここは、近くを流れる川の斜面林に、自生しているカタクリを自治体が整備保護している森だ。

この森はコナラ、クヌギ、イヌシデ、アカシデやエゴノキなどで形成されていて、今では少なくなってしまった、武蔵野の面影をとどめる雑木林になっている。

【左上】
まだ、ポツンポツンとしか咲いていない斜面だが、あと1週間もすればこの林一面が紫紅色のかがり火のようになる。(20050330)

【左下】
1週間して行って見たが、後数日したら見ごろになるだろうと監視員のおじさんが言っていた。でも、かなり咲いてきており、横から見通すと風にそよふぐ花たちはかがり火が揺らいでいるようにも見える。(20050405)

東京23区内では都市化に伴い多くの野草が消えていくなかで、こうした整備保護も必要になっているようだ。
こうした対策をしていても心ない人たちが立ち入ってはならない場所に入り込んだり、植木よろしく根こそぎ持ち去ってしまう輩もいるようだ。

みんなの共有財産として季節を楽しむ場所としてあることを理解してほしいものだ。
カタクリは、種子から花が咲くまでに7〜8年くらいかかるようだ。
発芽1年目は、針のような葉をつけて、その後数年間は1枚葉で成長して7〜8年で2枚葉を出し花を咲かせる。花をつけた翌年は、また1枚葉になり開花を休む。

発芽時期で、2月下旬から3月中旬くらいまでに出る茶褐色の芽は、1枚葉で成長するが花はつけない。
つまり、これらは初めての発芽から7年間くらいのこの時期に芽を出す。
3月中旬から2枚葉になる芽が出て、これが花をつける。これが8年目の芽ということになる。

一株の開花期間は、3月下旬から4月下旬頃までの間で1週間程度に次々と開花する。
その後は結実期に入り5月中旬頃までには、葉も枯れて地表からは姿を消してしまう。

鱗茎は、1年の内、地上に葉を出しているこの約2ヶ月間に養分を蓄えながら成長し、少しずつ地中深くに潜っていく。そして8年目くらいで地表から15cm〜20cmの深さで定着する。(3年目で5cm、5年で7cm、7年で10cmくらいで潜る)
アマナは、白地に赤紫色のすじが入った、花弁6枚の花を1個咲かせる。
花は直径2cmくらいで陽が当たっているときだけ開いている。

薄黄緑色の新芽の森で、足元を見れば落ち葉のあいだから緑にまじって白いものがポツンポツン・・・・・とたくさん散らばっている。
よく見ればアマナの群落?だ。
アマナは地中にラッキョウのような鱗茎があり甘く食用にできる。

樹々が新芽を吹くころ。まさに今ごろをいうのだろう。
目に映る風景が日増しに緑色を濃くしていく。生まれたばかりの柔らかい薄黄緑色の新芽が萌える。
この勢いを萌葱色という言い方をするんだろう。まさに、生まれたばかりの赤ん坊が成長していくさまを縮小しているような樹木の生長もようだ。

この時期は、公園や自宅の近所を・・・どこを歩いてもこの風景を目にすることができる。それも都会の平野部から徐々に山里、山間部へ、南の地方から北へ1〜2ヶ月をかけて向かう。

こんな風景を見せてくれるのは日本くらいなものだろう。
すばらしい四季の始まりの季を楽しもう。

木の芽時…このめどき 

■■■Nature Information & Obsarvation 2005 Apr..■■■■
カタクリは、ユリ科の多年草、地下に鱗茎をもつ球根植物で、鱗茎からカタクリ粉がとれる。
落葉樹林の半日影になる傾斜地を好んで生育する性質がある。
カタクリは、2枚の葉の間から出る茎の先に1個の花をつける。
やや紫がかった紅色で6枚の花弁を持ち、首をたれるように下向きに咲き、花弁は後へそり返っている。

花は、晴れの日の朝に花弁を開き、夕方には閉じる。曇りの日や雨降り、気温が低い日には花弁が開かない事がある。
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カタクリ群生地の斜面雑木林

ここの森では、数箇所に観察地点を設け場所による生育状態を観察している。また、素人目にも判りやすく解説されている。

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2005 Apr. 7 tama
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