ネジバナ ラン科 ネジバナ属    【20040620】
■分布 日本全土   ■花期 5−8月
■低地の草地に見られる多年草。高さ20cm程度。初夏に開花。別名モジズリ。
■身近に咲く野性蘭の一種で、北海道から南西諸島まで日本全土に分布し、東南アジアまで広く分付する。
芝生や草むらの中に生えていて、時に群生している。

茎の上部の方にに花序を出し、多数の淡紅色の小さな花が、らせん状に並ぶ。、ネジバナ(捩花)という名前は、この螺旋状にねじれた咲き方をすることから呼ばれるのだろう。
花序のねじれ方は一定ではなく、左巻き右巻き、そして途中で変わるものもあるようだ。よく見てほしい。

別名のモジズリは、福島県の信夫郡で生産されていた、ねじれた模様が特徴の絹布「信夫捩摺り「しのぶもじずり」」から来ているという説がある。

クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
■開花時期は、 6月初旬頃〜 8月中頃
■ムラサキシキブは紫色の実をびっしりつけることから「紫重実 (むらさきしきみ)」と呼ばれていたが、紫色の実の清楚な美しさを、理知的な 平安美女の紫式部になぞらえて いつからか 「紫式部」となっていたそうだ。
■根元に近い方から順次開花し先端に咲き向かう。 それを追うように実をつけていく (緑色から紫色に)。
■秋に紫のきれいなつぶの実をつけるムラサキシキブの花がいま咲いている。実が白いシロシキブも咲いている。両方ともクマツヅラ科ムラサキシキブ属で「紫式部」の品種のうち、実が白いものを 白式部と呼んでいる。
■ムラサキシキブとコムラサキはそっくりだがコムラサキに比べて実のつき方がまばらで,素朴な感じがするのがムラサキシキブだ。
Nature information & Observation 2004 Jun.

昨日は、ようやく梅雨空に戻ったかと思いきや、今日は蒸し暑い。朝から日が出て梅雨なんか飛び越えて夏になってしまったような錯覚をしてしまうほどだ。

もう6月もあと数日だが、暑〜いと思った日はたくさんあったが今日も雨、明日も雨というような日はなかったように思う。そのせいだろうか、道端の草木も真夏のように何だかぐったりしているようだ。草木ばかりではない人間様の様子を見ていてもぐったりだ。今からこれじゃあ、これから数ヶ月の真夏をどうすればいいのか・・・・なんて考え込んでしまう。
と、毎年このように思いつつも、これまでちゃんと過ごしてきているのが人間なんだね。昨年の夏は冷夏。今年はどうなんだろう?
それにしても、地球温暖化は確実に進んでいる。安易な都市開発、そこから始まる数々の連鎖、クーラーの使いすぎ、電気の使いすぎが電力不足を、そして火力発電が二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)を、それらが地球温暖化、酸性雨を降らせ植物を枯らし、これらの環境変化は動植物の生態系を植生を変えて住めなくなり、生息地を移動したり絶滅していく。

まだ、現時点では人間はなんとか生き延びているがある時期に達したときに今の動植物と同じように民族大移動、更に進んで生きていかれなくなり、ついには滅亡する。
こうしたことを今、我々一人一人が真剣に考え、できる対策をしていかなければこの美しい地球はどこぞの星のように宇宙に漂う無味乾燥した”ただの地球”になってしまう。美しい山野、そこに生きる動植物、人間 ”地球は青かった”といわれる星のままで未来へ残して生きたいと思うのだがどうだろう?

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注)【Hydrangea : ギリシャ語の
 ■Hydro(水)」に由来
 ■macrophylla : 大きな葉の ■normalis : 通常の,正規の】

アジサイ:ユキノシタ科 アジサイ属
■開花時期は、 6〜 7中旬
■名前は「あづさい」が変化したものらしい。 「あづ」は「あつ」(集)、「さい」は「さあい」(真藍)で、 青い花が集まって咲く様子を表した。
■色がついているのは「萼(がく)」で 花はその中の小さな点のような部分。しかしやはり萼(がく)が目立つ花だ。
■アジサイの花の花びらのように見えるのは大きくなった萼だ。その中心に雄しべや雌しべがあるものも有るが、萼しかない花が有り、このような花は花粉も卵細胞も無いため中性花、、別名修飾花というそうだ。人家の庭で見かけるものはほとんどがガクアジサイをもとに品種改良された修飾花であるアジサイの園芸品種だ。。

こんどは、水辺を離れて樹林公園のなかにある草はらへ行って見ると、梅雨の時期には鬱蒼としてくる下草・雑草を想定してか、草原は草が刈られてあった。いつもの年の様に梅雨空であれば刈られた雑草たちもすぐに次の新しい芽を出し、たちまち青々した草はらが再現されるのに今年は、なんとなく枯れたままだ。 そんな草原でもよ〜く見ると小さな花が一生懸命咲いている。
また、この時期欠かせない花は、やっぱりアジサイ(紫陽花)だ。いま、青、紫、ピンクなど色々な花を咲かせている。この花が似合うのは、しとしと降る雨に濡れる姿が活きいきしていていい。
ここのところの晴天つづきで何かしら生彩を欠いているようにもみえるが・・・・。

■このシオカラトンボ、「塩をふいたような色」をしていることから付いた名前だそうだが、なめても決して塩辛くはないようだ!実はこのシオカラトンボはオス特有の色でそれも大人になったオスだけだ・・・。大人になる前の雄はメスと同じムギワラ色をしているのだ。
 
シオカラトンボのメスはムギワラトンボといい、これも名前のとおり「麦わら」色をしているからムギワラトンボなのだが・・・黄色い地色に黒のチェック模様といった感じだ。
どっちかといえばオスのシオカラトンボの方が飛んでいる数が多いように思えるが、これはどうしてなんだろう?

梅雨なの?真夏なの! 暑っついなぁ…

今月は、梅雨なのか真夏なのか?と思える暑い日が続いている。それに台風も今月2個もきたりして、この気候どうなっちゃったのって感じ!暑い中、近くの公園を歩いてみた。今頃は、気温が高く、雨が降れば草木がぐんぐん伸び青々する時期なのになんだか青々さが少ないような気がする。公園の空き地など草刈をしても1〜2週間もすれば、すぐに鬱蒼とするはずなのがなんとなく元気がないようだ。
そんな公園の水辺の様子、虫たちや草はらに元気で咲いてる花などを紹介しよう。

6月、今年も半分が過ぎ去ろうとしている。

この頃天気予報が中らない。大型コンピューターを導入したから確率が上がるとか言いつつ・・・
やっぱり人間の積み重ねてきたデータの方が中るのではないだろうか?

6月に入ったとたん西日本の梅雨入り宣言、ところがお天気は晴れが続き、またまた気象庁の勇み足かと?・・・・関東は、6日になって雨が降ったところで、good timing とばかりに梅雨入り宣言・・・・しか〜し、梅雨の中休みが早ばややってきてしまった。 

結局、梅雨入り、数日晴れ、数日雨、梅雨の中休み・・・・ただ、気温ばかり高いような気がするのは、わたしだけかな?

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Nature of the four seasons/四季の自然

2004/Jun 27 tama

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台風の影響か空は強風?レンズ雲や面白い雲がいっぱいだ 【20040620】

水辺のショウブがたくさん生えているところで休んでいるヒメジャノメ【20040620】
ジャノメチョウ科■生息環境:大きい公園、河川敷(雑木林)
 ■成虫が見られる時期:5月〜10月■越冬時期の状態:幼虫
 ■食草・樹:ススキ、ジュズダマなど

トキワツユクサ:ツユクサ科 トラディスカンチア属  【20040620】
■花期6〜10月 ■湿った日陰に見られる一年草 ■南アメリカ原産
■池の周回道路から周囲の雑木林に入ると今の陽射しの強い日中でも薄暗い感じがする。そんな林の下草の中に小さな白い花がポツ ポツっと目に入る。小さくてよく見ないとどんな花かわからない。ツユクサとは花がまるっきり違う。葉っぱの形は多少似ているが、ツユクサの方がもう少し細めだ。
 

池のほとりから中島を見る。この島には野鳥やカメが生息する。 【20040620】

ドクダミ:ドクダミ科 ドクダミ属  分布 本州〜沖縄 20040620】
花期6−7月今頃 草には独特の臭い匂いがある
■池の周囲にはたくさんのドクダミが生えており、濃い緑の葉っぱが生い茂る中に白い花びらのような総包片が目につく。個々の花は黄色い小さな雄しべに見えるものがそれだ。最近はドクダミ茶があるが、あの臭いからすると飲む気にはならない。乾燥するので臭いはなくなるかもしれないが・・・?

ハス: ハス科 ハス属   【20040620】
■花期:7−8月■分布:インド、中国、マレーシア等■食用部はレンコン
■池の数箇所にハスが群生している。その辺りはハスの葉っぱで水面が隠されるほどにビッシリ敷き詰めれレている。その合い間合い間に白や淡紅色紅色の花が顔を出している。

ハンゲショウ:ドクダミ科 ハンゲショウ属 (半夏生)  
■花期6〜8月 ■分布 本州〜沖縄 ■低地の水辺や湿地に見られる多年草
■“半夏生”は太陽の視黄経が 100 度になる日で,夏至から 11 日目(7月の1日頃)。この頃に花をつけることからこの名前がついたという。また他には名前のとおり葉の半分ほどがペンキでも塗ったように白色くなることから半化粧といわれているようだ。 全ての葉っぱがなるわけではなさそうだ。
池に清水が流れ込む辺りの小さな流れの脇に群生していた。【20040620】

池に清水が流れ込む辺りの小さな流れ。本当にきれいな流れだ、.この流れにはセリや他の水生植物がたくさん生えている。  【20040620】

アメンボ:昆虫綱 半翅目 アメンボ科 【20040620】
■体長:11〜16ミリ
■池沼やゆるやかな流れの川、プールに棲息する
■飴のように甘い匂いがするところからアメンボと呼ばれる
■成虫・幼虫とも水の表面張力を利用して長い脚で水面に浮き、  水面に落ちてきた昆虫の体液を吸って生きている。
■子どものころアメンボのことをミズスマシ(水馬)と呼んでいた、調べてみると関西関東での呼び名の違いや、他の昆虫のこ とをミズスマシと言っているところもあるようだ。はっきり判らないけれど、まんざら間違いではないようだ

シオカラトンボ:昆虫綱 トンボ目 トンボ科 ♂  【20040620】  
■体長
:85ミリ前後 ■平地から低山地の明るく開けた池沼・湿地・水田などの周辺に棲み、日本では最も普通に見られるトンボだ
■成熟したオスは水場に縄張りを作り、他のオスを排除してメスと交尾する
■成虫は飛びながら他の昆虫を捕らえて食べ、時には自分とほぼ同じ大きさの獲物をも捕らえる。幼虫はヤゴといわれ水中に棲み、小魚や他の水棲昆虫を捕らえて食べる
■今頃の池にはたくさんのトンボが飛んでいるが目立つのは、シオカラトンボとコシアキトンボだ。また、シオカラトンボが交尾をしながら飛んでいる姿は、オスの灰色とメスの黄色が対照的でわかりやすい。コシアキトンボは全体が黒く胴体の中ほどが(腰)部分的に白色くてよく目立。飛んでいてもすぐにわかる。

オカトラノオ: サクラソウ科 オカトラノオ属  【20040620】
■花期 6−7月■分布:北海道〜九州 
■これも、池に清水が流れ込む辺りの小さな流れの脇にある草地に見られる多年草で、たくさんの白い花が穂のようにつき,頭を曲げる特徴がある。このように尻尾のように花のつくものには「○○トラノオ」という名がつけられることが多いようだ。 
 

コシアキトンボ:昆虫綱 トンボ目 トンボ科 【20040710】

ムギワラトンボ 【20040620】

アジサイ:学名 Hydrangea macrophylla form. macrophylla 【20040620】

ガクアジサイ:学名 Hydrangea macrophylla form. normali 【20040620】
■ガクアジサイ(額紫陽花)は周辺の花びらだけが開き(装飾花という)。それ がちょうど額縁のように見える。

ヘビイチゴバラ科 ヘビイチゴ属   【20040620】
■分布:日本全土
■花期:4〜6月
ヘビイチゴ属の植物は、ヤブヘビイチゴとヘビイチゴの2種しかない。
■ヘビイチゴとはちょっと怖い名前だ、いかにもヘビが潜んでいそうな草地に生え、春先から黄色い小さな花が咲き始め、花の後にイチゴができる。
真っ赤な毒々しい実だ。ヘビとついているだけで、毒草だと思いがちだが毒はない。食べても美味しくないそうだ。こんなまずいものはヘビにでも食わせておけばいい、ということからこの名前がついたのではないか?と

ヤブヘビイチゴとヘビイチゴはとても似ているがヤブヘビイチゴのほうが形や色合いから我々が食べる普通のイチゴに近いような気がする。

ヒメヤブラン: ユリ科 ヤブラン属    【20040620】
■分布:北海道〜沖縄
■花期:6−9月
■日当たりのいい草地や林下に見られる多年草。高さ10cm程度なるかならないかくらいの小さな花だ。。
■名前はヤブランに似ていて小型であることからついたようだが葉っぱは細い線状でやや似てはいるが、花はまったく別物の感じがする。この花もなんといっても小さい、写真よりひとまわりくらい小さいような気がする。草むらを探してもよく見ないとなかなか発見できないくらい小さい。

今咲いているムラサキシキブとシロシキブの花 【20040629】

ムラサキシキブ 【紫式部】
シロシキブ 【白式部】

【20021006

【20021006】

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