【リンゴ】(バラ科リンゴ属)
 
りんごの花は、5月の連休くらいに、白色にうすピンク色のをつける。
花が咲き、りんごが実をつけるためには、花粉を受粉する必要があり、ミツバチやマメコバチがその役割を担っている。人手による人工受粉も行なわれることもある。
りんごは、いま品種として二十種もあるらしい。交配。品種改良によるものだ。子どものころは、スターキングデリシャス、紅玉、国光、
ゴールデンデリシャス、印度くらいなものだった。今ある新種は、先にあげた5種類を中心に交配して作ったもの。
”ふじ”は、国光とデリシャスを親とした、比較的万人むけの代表的なりんごだ。しかしこのところすっぱさと甘さの絶妙な、なつかしの味紅玉のファンがふえているとか??
りんごが皆さんの口に入るまでにどれほど手がかかっているかご存知だろうか?
りんご一粒づつ農家の人の手が添えられている、摘果という作業がそれ、いくつかの小粒の林檎から一粒を残す・・これがたいへんだ。秋の美味しい林檎を待ちましょ〜
【ザクロ】(ザクロ科ザクロ属)
【カキ】(カキノキ科カキノキ属)

おもては光沢があり、ぴかぴかの葉陰にいくつもの淡黄色い柿の花が咲いていた。5月から6月くらいに葉のつけ根に沢山の花をつける。
柿は、東アジアを中心に栽培されている落葉高木だ。今でこそ子どもたちにあまり注目されなくなったけれど、子どものころは、おやつとなっていた。
それも採ってあってテーブルに置いてある訳ではなく、その辺にある柿の木に生っている柿を自分家のはもちろん、近所の美味しそうなのをみつくろっていただく・・・・そういう時代だった。
いま、店先に並ぶのは形のいい大きめの柿だがなんとなく渋っぽく本来の甘さでは無いようだ。
改良品種のようだ。むかしから、ほんとに甘い柿はあまり大粒なものが無かった様な気がする。
それに引き換え渋柿は、干し柿にするせいか大きいものが多いようだ。
里の家の屋敷内にある柿は、今では実をつけても生りっぱなし、徐々に熟しきって落ちていくもの、そのまま木に残って冬の小鳥たちの餌になるもの・・・人の口に入ることが少なくなってきた。
里に降りてくれば、今頃の季節は、夏や秋に実る果物の花が咲く時期でもある。なじみのある柿、林檎、ちょっとめずらしい柘榴。
【ヤグルマギク】(キク科ヤグルマギク属)

よく庭先などで咲いているヨーロッパ南部原産の越年草で、雑草から園芸用に改良された花。
ヤグルマソウという、ユキノシタ科の同じ名前の植物があるがこれとはまったく違う。日当たりと水はけのよい土地を好む。
茎はかたく、高さ70〜80cmくらいで細長い葉とともに白い軟毛に覆われている。
【リュウキンカ】(キンポウゲ科リュウキンカ属)

立金花、湿地、水辺に生える多年草。花茎が直立し、黄金色の花をつけるので立金花の名前がついた。
葉は、小さいがフキの葉のようにまるく、縁に浅い鋸歯がある。花は直径2cmくらい。鮮やかな黄色の花弁に見えるのは、ガク片で5〜6個ある。花弁は無い。花期は6月〜7月くらい。
【クリンソウ】(サクラソウ科サクラソウ属)

九輪草、花が輪生して何段にもつくことからこの名前がついた。
山地の沢沿いなどの湿地に生える多年草。
サクラソウの仲間では一番大きくなり、花茎は40〜80cmになる。
花期は5月〜6月。
        
少し時期が遅くなったが高原で咲いていた花たちと、里で咲いていた花。
る晴れた日に

草木が萌える季節。高原の道路を走った。
若葉が生い茂り、緑のトンネルだ。6月の強い日光をさえぎり、葉の間から木漏れ日がいっそう強さを感じさせる。葉を透かして射してくる柔らかな陽ざしと、陰になっている黒い部分とのアンバランスなコントラスト。
森林を歩いた。白樺、唐松、雑木林のなかを。
風が沢山の若葉を揺すりさわさわと涼しげに流れていく。小鳥のさえずり も心地いい。森林のあちこちにある湿地や水辺には、遅咲きのミズバショウ、もう花が終わったものは、葉を大きく伸ばしている。
ほかには、やっぱり時期を過ぎたリュウキンカの黄色い花、クリンソウが咲いている。
5月といえば五月晴れのすがすがしい季節というイメージがあるが、今年はなんだかすっきりした青空がなかなか見れなかった。
なんて思っていたら、昨年も同じようなことを書いていたような気がする。
ということは、近年5月といってもあまりさわやかな天気が望めないってこと?かな?
この5月という季節が、いい季節だと思い込んでいるのは、子どものころからの一種の”すりこみ”からきているんだろうか?
ところが、友人から聞いた話では、「五月晴れ」は、梅雨の晴れ間のことを言うのだそうだ。確かに、旧暦でいえば今が、さつきにあたる。だから、梅雨の合間の晴れ間を五月晴れ、そういわれると道理だ。
この時期、高原ではおそい春が過ぎてゆく。
 
雪解けの冷たかった水も徐々にぬるみ、川沿いに生えている植物がぐんぐん伸び始める。
もう、花を終えたミズバショウの葉は夏ころには1mにも成長する。
 
森の木々も、白っぽいうす緑色の葉から日増しに濃い緑色へ変わっていく。

葉っぱの勢いもどんどん大きくなり、これも強くなる夏の陽射しさえ遮ってしまうほどの大きな森になる。

いま、動植物が勢いをまして成長していく。
5/6月 初夏
Nature Information & Obsarvation  2003 May_Jun.
このごろはすっかり梅雨空、家のベランダからの視線の先が霞んで見える日が多くなった。
無数の細かい雨が薄いベールのように新宿の高層ビル群を覆っている。 子どものころは、外で暗くなるまで遊ぶのが当たり前で、この季節は、日暮れも遅く沢山遊べる時期だったがくる日も来る日も雨が続き、雨は子どもにとって天敵だったような気がする。さてさて、どうなるかな?この季節、次の晴れ間は・・・
木漏れ日にスポットライトを当てられたような花たちは鮮やかに輝いていた。
もうセミの声も聞こえた。いったい何セミだろう今頃、山で鳴いているのは、ハルゼミの仲間だろうか?この時期、陽射しが強く日中の気温は二十数度から三十度近くにもあがる。しかし、この地では二十度にも達しない。標高が高いせいもあるだろうが、たくさんの植物が生きているおかげだろう。
甘柿か渋柿になるのか、柿の花
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ちょっと時期が過ぎたリュウキンカ群落の湿原
春に霞む萌える木々
水辺のクリンソウ
  クリンソウの花
木々の影を映して、念仏を唱えるようにブツブツと雪解け
   の清水が湧き出している念仏池
ヤグルマギク
  ヤグルマギクの花
 遅咲きのリュウキンカの花
  水辺のリュウキンカ
たんぼには苗が植えられ、アマカエルが鳴いていた
 すっ〜ぱくなるのかザクロの花
ザクロは最近の人たちにとって、まったくといっていいほど馴染みがない果物のような
気がする。
店頭に並んだザクロを知っている人がどれだけいるか?ましてやザクロの花を知ってる人は・・・
今、ザクロの花が咲いている。写真のように開花前は、朱赤色の金魚のような形をしていて、先端から割れて花開く、直径約5cmくらいだ。
果実は、花の根元が膨らんで直径6〜8cmの球形で先端にガク片が残る。赤茶色に熟すと不規則に実が割れて真っ赤な種子が現れる。
この種子が食べられる。本当に熟すと甘〜い。この粒粒を口に含んで中の種子だけをぺっぺっと吐き出す。
少し遅咲きの花と、秋にはおいしいりんごになる実
森に囲まれた小池には小鳥、昆虫などが集まってくる
信州の晩い春?初夏の庭先に咲く花たち
りんご畑の向う、北アルプスの彼方へ沈む夕日
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2003.  May tama
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