ヨナグニサン[チョウ目 ヤママユガ科]
       [東崎(あがりさき)] 
  着陸寸前の窓から東崎灯台、ウブドゥマイ浜
 [サンニヌ台から軍艦岩]

たくさんの人たちがこのユキさんちを訪れて書きつずったノートが無造作においてあった。そこにはたくさんの思いが綴られていた。
ビールを飲みながら誰もいない店でユキさんといろいろ話した。
この島に来た頃のことを、想いを・・・・そしてその時を住んでみなければわからない、たくさんのことを・・・・・
お昼を済まして、島一周観光へ。でも、昼過ぎから夕方までの暑い真っ盛りに外をうろうろしているのは、観光で来た 人くらいなんだと気づいた。涼しくなってきたら、また動き始める。   4時近くにまた、ユキさんちへ・・・

ユキさんち

日替わりで具が替わるカレーを食べた。美味かった!
島で唯一のカレー屋さんユキさんち。暑い日差しでもお店の中はす〜っとする涼しさだ。素朴な造り、落ち着ける雰囲気がいいなぁ〜

なんだか別天地だ、静かに時が過ぎていく??時間という感覚がなくなる。時間が止まっている感じがする。
すごく居心地がいい。 こんな空間が今あったんだ。

ヨナグニサンの交尾
 ヨナグニサンは、他の蛾類と同じでオスが先に羽化し、メスは遅れて羽化する。メスは、羽化後、早くから
 フェロモンを放出し、オスを誘引し交尾をする。オスの寿命は4〜5日、メスは6〜9日ほどで多少長寿だ。

この島も八重山諸島であるが、他の八重山諸島
と離れた南西洋上に位置するためか、やはり文化、
民族など独特のものがあるような気がした。
このまま、時間がとまったようにじっと空を見つめて 一番星、二番星と数えて・・・
   いつの間にか夜空に星たちがいっぱいでした。
         与那国はすごく綺麗でした。星たちはすごくすごく綺麗でした。
             流れ星も・・・ そして、またいつかこの島へ
 渡難島

かつて、南海の孤島としてあったこの島のことを 渡難島 (どぅなんじま)とよんでいたそうだ。
与那国出身の歌手が歌った「風のどなん」を紹介しよう。


  
風のどなん  作詞:はくどう
 
風が生まれ 風出発 太陽の島 どなん(与那国)
年寄りの昔話程 魅力が無いと 
話す夢なき 愚か者よ

年問わんより 世を問えと 古き諺 説こうぞ
愚か者が住む 夢なき国へ 疾れ 疾れどなん風
愚か者を 吹き飛ばせ

風が生まれ 風出発 太陽の島 どなん
世の中が悪いと 時代が悪いと
話す夢なき 憶病者よ

修羅の荒波に 海の道作る 海人の闘志見せようぞ
憶病者が住む 軟弱な国へ 疾れ 疾れどなん風
軟弱者を 吹き飛ばせ

愚かな軟弱者よ 荒波と闘う 立神岩を見よ
海底遺跡

海底遺跡が眠るといわれる海域は、立神岩の後方の辺りだ。今回もっとも興味をもって訪れた海底遺跡めぐりがあいにく、憎っくき台風2号接近のために断念せざるをえなかった。

この島は、南海の孤島といわれるとおりポッカリ洋上に浮かんでいるため、はるか彼方の台風のうねりの影響をもろに受けてしまうようだ。
それも北側の海域は静かだが、南側はフィリピン海域あたりにいる台風のうねりを受けて船が欠航するくらいに違いがあるそうだ。
 
海底遺跡は、島の周辺に未調査のも含め数箇所あるそうだ。調査されているものは、テラス、階段、溝など人の手が加えられたような形跡があり、遺跡ではないかと言われている。
  
海の中に神殿が・・・いずれにしても、想像すると夢がひろがる。
いかがだろうか
キシノウエトカゲ有鱗目 トカゲ科]

ちょうど、宇良部岳へ登って行く中腹の林道で偶然出会った。
ブッシュからすっと出てきたキシノウエトカゲ。静かな林道を歩いていくといきなり顔をだし、止まった、一瞬 なんだこりゃ〜 と鳥肌が立ってしまった。

でも、彼も止まったままじっとしている、首から下げていたカメラを向けて撮った。そしたらまたブッシュの中へ消えて行った。
日本最大のトカゲで、全長30〜40cmにもなるそうだ。
与那国島、西表島、石垣島、宮古島に生息する
与那国mapを書いてみた。
こんな感じの島だ!
  
与那国馬
 
 与那国馬は、東部アジアの小形馬に属す在来馬で、ルーツをさかのぼるとモンゴルにたどり
 着くという。

 競馬馬などと比べると小形でがっちりした体形で性格的にもおとなしい馬だ。
 小さいけど力持ちで持久力があり、かつては農耕、荷物の運搬等に活躍したそうだ。
 いまは、島の南、北、東の牧場で野生に近い環境で放牧されていて道路へ出てきたりするの
 で容易に触れ合える。

 この島で、「与那国馬ふれあい広場」 という人と馬のふれあい、馬をとおして自然とのふ
 れあいを主催している人に出会った。

 馬を通して、かつて人間がどんな生活をしてきて、これからどういうふうに自然、人間、動
 物がかかわっていけばいいかなど、いま我々が忘れてしまったことなどを「馬授業」という
 形で小学校の授業にも参加されているそうだ。

 また乗馬もできる。牧場から1時間程度で海岸まで。海岸を与那国馬で疾駆するなんて、
 かっこいい〜ぜひ、次回はそんなふうになりたいもんだ。
八重山諸島の固有亜種で、世界最大級の蛾のなかまだ。アヤミハビルとは、ヨナグニサンの方言名。大きなものは羽を広げた長さが25pをこえるそうだ。
生息地は、中国からニューギニアまで広く分布し、北限は日本の八重山諸島の与那国島、石垣島、西表島。
 
生態としては、年3世代を繰り返し、成虫は4月、7月下旬〜8月上旬、10月中旬に飛び立っていくそうだ。幼虫の食樹はアカギ、モクタチバナ、フカノキなどでこれらの葉を食べて育つ。成虫は、夜になると街灯などへ飛来する。
日中は、木陰の枝で静止しており夜間活動する。ただ、林の中などでは枝にぶつかり落ちてしまうなどして、遠距離の移動はむずかしいらしい。
 
沖縄県の天然記念物に指定され保護されている。ヨナグニサン展示資料館「アヤミハビル館」を訪れた時は成虫がちょうど前日に飛び立って後で本物は見れなかった。近くの宇良部岳で探してみたがやはり日中ではむずかしい。
この島は、東西12km、南北4km、の平行四辺形をした、島周り27.49kmで周囲を断崖絶壁に囲まれた孤島といった感じだ。

地形は、中央部に標高231mの最高峰宇良部岳を中心とした宇良部山系と西に久良部岳、与那国(どなん)岳などの満田原山系が連なり小さいながらも起伏に富んだ複雑な地形を形成し、多様な自然環境を造っている。

気候は、亜熱帯海洋性気候、島の周囲を流れる黒潮の影響で年平均気温は23.7℃。気温の年較差も少ないようだ。
雨量も多く、年の約半分の日数は雨だそうだ。また、特徴的なのは年間を通して風が強いとのこと。
こんな多様な自然環境の島には象徴的な生物がいる。

世界最大の蛾 ヨナグニサン、在来馬のヨナグニウマ、ヨナグニカラスバト、リュウキュウキンバト、キシノウエトカゲなどが生息している。

ここは、驚いたことに大形の哺乳動物がいないことだ。

   沖縄の概略地図
右は八重山諸島のやや詳細地図
与那国島は、右下にあるが実際は西表島の左側、台湾との間にある。
 
さて、今回は日本の最西端、与那国島を訪れた。

那覇から空路、石垣島へ50分そしてさらに30分の旅で着いた与那国島.。沖縄本島の那覇から約550km、石垣島から127km、お隣はもう台湾、なんと110kmの距離。そして東京からは2028kmも離れた日本列島最西端の地、国境の島だ。
空港に降りたつと、やっぱり暑かった。那覇でも暑いと思っていたけどさらに暑かった。やっぱ南国だね〜。
南の国沖縄に来て、早4ヶ月。
こちらへ来たばかりの厳冬の2月、こちらへ来て暖かさに感動、同じ日本でこれほど気候が違うなんてと驚いたが、そういえば日本列島も3000kmと南北に長い当然といえば当然かもしれない。
今では、日中の気温が25℃を超える日々が続く。
あのころからすれば気温は約10℃も上がったことになり、今は梅雨入り前の一番いい季節になったようだ。

那覇でも4月の声を聞き、デイゴの花が咲き始めた。
ある人に言わせると今年は早く咲いたそうだ。
それにその花が真っ赤でいつもより赤いと。ブーゲンビレアも沢山咲いており、平年と比べ少し季節が違うそうで、こういう年は、台風が多い年になるとか??
4月 南の国 うちな〜V 与那国島

与那国島全般について、少し書いておこう。何の本だったか忘れたが、”ここは日本でも沖縄でもない与那国という「国」なのです。”というくだりがあった。

これは、的を射た表現だと思った。
やっぱり不思議な魅力にひきつけられるような何かがありそうな、そんな島、じゃなく 国だった。

ヨナグニウマ[哺乳綱奇蹄目ウマ科ウマ属]
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Nature of the four seasons/四季の自然

ヨナグニサン[チョウ目 ヤママユガ科]

 [カウンター周辺]

キシノウエトカゲ有鱗目 トカゲ科]

立神岩の後方の海域にあるという海底遺跡
なんとなく地球の丸さを感じませんか?最西端、西崎。
 [立神岩] 
ここが日本最後?の夕日が見える絶好の場所
日本の最西端で、この日最後の日の入りを・・・
 でも残念 !? こんなでした
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