2002 Sep..Oct. tama

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Nature of the four seasons/四季の自然

キツネノマゴキツネノマゴ科 キツネノマゴ属】
野原、道ばたでよく見られる一年草。高さ20 cm程度。
夏〜秋に開花。茎は角の鈍い四角形で葉は対生し長楕円状披針形。花は淡紅紫色-白色の小さな唇形花が長さ2〜5cmの穂になってつく。花は8mmほどで、上唇は下唇より小さい。よく見ると”だるまみみずく”っていう感じ?
【キンモクセイ:モクセイ科モクセイ属】
中国原産の常緑小高木。高さ6m程度。葉は、対生し、広被針形または長楕円形でふちはほとんど全縁。葉のつけ根に橙黄色の小さな花が束になって多数つく。

10月に開花。秋になると、遠くにいても花の香りがわかるほど強い芳香を放つ。
今の季節ちょっと緑があるところでは、キンモクセイの甘い香りがただよっている。
花が小さいのでどこから漂ってくるのか・・・探してください小さな花を・・
【サルスベリ:ミソハギ科サルスベリ属】
中国原産の落葉小高木。高さ5m程度。
淡褐色の薄い樹皮は剥げ落ちて、白い樹肌となる。和名は、猿も木から落ちるほどすべすべしていることからさるすべりだと。葉は、卵形または楕円形。
花は直径3〜4cmで枝先に群がるようにつく。色は淡紅色、白色など。6〜8枚の花弁があり、花弁はシワシワがあり基部は糸のように細い。この花弁の様子は線香花火のようだ。中心に黄色い葯を付けた雄しべが多数あるが、写真のように上からよく観ないと単に淡紅色、白色の花にしか見えないので、ちょっと違う方向からものぞいてください。
サルスベリは、百日紅と書くように長い間咲いている。
ムラサキシキブクマツヅラ科 ムラサキシキブ属】

山地に見られる落葉低木。高さ3m程度。葉は対生し、長さ8cm程度の楕円形。6−7月に開花。果実は球形できれいな紫色に熟す。
ムラサキシキブにそっくりなコムラサキがあるが葉の形状などが多少異なる。葉は多少大きく、楕円形で縁には全体に鋸歯がある、先端がとがっている、そんなところで見分ける。
さて、皆さんはわかりますか? シロシキブは園芸品種だそうだ。
桔梗(キキョウ)
藤袴(フジバカマ)
女郎花(オミナエシ)
撫子(ナデシコ)
葛(クズ)
薄(ススキ)
萩(ハギ)
2002年 9月/10月 暑さ寒さも彼岸まで、秋の気配
暑さ寒さも彼岸までとは言え、まだまだ暑い日が多いこの頃。
 
9月に入っても25℃以上の日が17日、10月も2日から5日まで25℃以上の日が続いて高温化傾向はますます加速しているようだ。それでも、20℃を下回る日も多くなり、そんな日は湿度が低くやっぱり秋がきているんだな!季節は確実に移りつつあるんだな〜と、秋の気配を感じる。
そんな今年の
夏の天候は、地域差が大きかったようだ。
 

さて、秋と言えば秋の七草を思い起こされる方も多いかとおもうけれど、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七つだ。
 万葉の時代に山上憶良がよんだという秋の七草 萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝貌の花
       (はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな おみなえし また ふじばかま あさがおのはな)

この中で尾花はススキ、朝貌はアサガオ(朝顔)、ムクゲ(木槿)、キキョウ(桔梗)とも言われてますが、どうなんでしょう?季節感とか色あいから、桔梗が似合うと思うのですが、みなさんはいかがですか?
春の七草は「七草がゆ」にして食べるなど、 ”食”を楽しむものだが、秋の七草は花を ”見る”ことを楽しむもののようだ。 また、秋の七草は、春の七草と違いそのまま食べる事はしないが根や葉、種を乾燥し、せんじて漢方の治療に用いる生薬として昔から使われたそうだ。
さてさて、今回は夏の名残りと秋になりつつある公園で目にとまった草木の花・実をとりあげてみた。いろいろな見方によっていろいろに観えることがあるんですね。
【シラカシ:ブナ科コナラ属】

暖地に生える常緑高木・広葉樹。幹がまっすぐに立って上部で大きく枝分かれし、こんもりした樹形になる。樹皮は緑味を帯びた黒色で平滑。シラカシとは心・辺材ともに白いことに由来する。
果実は球〜広楕円形で長さ1.5cmのどんぐり。その年の秋に熟する。
ドングリの木はブナ科のうちコナラ属とシイ属マテバシイ属を総称して言い、日本には亜種を含めて19種類のドングリの木があるそうだ。
杯のような帽子をかぶったものと、スダジイのように帽子が全体を覆い被さるように包むようなものがあり、ドングリの帽子は殻斗(かくと)というそうだ。帽子も横縞のものとウロコ状のものに分かれ、またウロコ状でも、クヌギやアベマキのようにウロコ1枚が細長くて反り返ったようなものもあるとのこと。調べると沢山ありますね。
今日は寒露。二十四節気の一つで「朝露を踏むと一段と冷たく、そぞろ秋が深まり行く侯となります。」という秋本番宣言ですかね。

実際は、ようやく夏が終わり木々が彩りを添えていく変わり目の時のようだ。

山からは、初雪の便りが、紅葉の便りが届く今日この頃、都会の公園の紅葉・黄葉も、もうすぐですよ〜!!

 

北米原産の落葉小高木。街路樹として普通に植えられている。
高さ10m程度。4月のページの開花写真では白色、ピンク色。
今ごろは、核果の果実が赤くなっている。まだ葉が紅葉していなく真っ赤な実が目立っているが、徐々に葉も朱に染まってくると、赤い実は更に赤く、葉の朱とで炎の木となる。

【ハナミズキ:ミズキ科 ミズキ属】 

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