やはり、ことしは春の訪れが早いようだ。
今年の1月は、日本付近を移動性高気圧と低気圧が交互に通過することが多く、上旬を除いて平年よりも暖かい日が多くなった、そのために日最高気温の月平均も11.5℃と平年より2.3℃も高かった。2月も引き続き、日最高気温の月平均が11℃台だったのが影響して動植物たちも、はやく動き出している。

 3月3日は、桃の節句。とは言え開花には早いと思っていたが咲いているのを発見した。
中国では鬼が桃を嫌うとされていて、日本でも、それにならって女の子を悪鬼や邪悪から守る願いで桃の花を飾るようになったとか。

 ソメイヨシノの開花予想が発表された、今年は記録的な早さで20日頃には咲くと言っている。
そういえば、このあたりの桜の名所?白子川の両岸や大泉学園通りの桜並木の蕾が、かなり大きくなってきているのが目に付いた。

 春といえば啓蟄。二十四気の一つで、冬ごもりしていた虫たちが穴からはい出してきて活動し始めるころと言われているが、虫に限らず人間もやっぱり活動しやすくなってくる。今日は、なんと16℃と本当に心地よい日であった。
そんななか、桜の様子を見ていたら白子川の中にコサギが居た。近所の人たちに聞いたら、こんな鳥初めて来たと言っていた。
今ごろのような桜が咲く前の殺風景な川の中に真っ白なコサギが居る風景は、なかなかいい眺めであった。



コブシ(モクレン科モクレン属)
 
 春と直接関係ないけれど、以前カワセミの話しをしたが、たまたま写真が撮れたので、掲載。本当は、飛び立った瞬間、羽をひろげたときがコバルト色できれいだけれど、撮影テクニックが追いつかなく、この程度。
三宝寺池へ行けば一日に何回か見れる。

モモ(バラ科サクラ属)

ソメイヨシノ(バラ科サクラ属)の蕾

コサギ(サギ科) 

カワセミ(カワセミ科)
 春といえば、忘れられないものにツクシ(土筆)がある。
ツクシは、スギナ(杉菜)の胞子茎で、頭の楕円形の胞子嚢穂から胞子を散布するとすぐに枯れてしまう。
栄養茎(スギナ)は、緑色で20〜30cmに伸び小さな枝が輪生する。

 ツクシは、油いためして醤油をかけて食したり、おひたしにしてもなかなか美味い。
ほろ苦い、大人の味が乙なものである。お試しあれ!?

 春でもう一つ忘れられないものに フキノトウがある。
フキノトウは、淡緑色のほうにつつまれたつぼみがフキノトウで、雄株と雌株別株である。
フキノトウが開いてきて花が見えてきた頭花が黄色っぽいのが雄株、雌株の頭花は白っぽい。フキの雄株は花が終わると枯れてしまう。
 フキノトウも食すとたいへん美味い。ほろ苦い早春の味である。調理方法としてはてんぷら、蕗味噌などが風味、香りを楽しめていい。
 蕗は、これから伸び始め葉や葉柄も食せる。よく知られている食べ方に、しょうゆと唐辛子で煮しめた伽羅蕗(きゃらぶき)がある。
葉柄を食するには、あくがあるので水にさらし、あくぬきをしてから調理するといい。

 
 カタクリ(片栗)の花が咲き始めた、北国に春を告げる花として親しまれている。平年より少し早い。練馬区にある群生地はまだ咲いていない。
桜が開花するのとほぼ同じ時期に咲き始める。紫色の花を1個つける。花は下向きにつき、開くと花弁が後ろへ反り返る。花は日が当たっている時だけ開く。
 地中の鱗茎からとったでんぷんが本当の片栗粉。山野のやや湿ったところで群生する。



 東京近郊の田んぼでも、冬のあいだ固くなっていた土をおこして、田植えの準備が始まった。

 いよいよ春だ!あとは桜が咲くのを待つばかり。3月は花見で酒が飲めるぞ!と 世のお父さん方は、少々うきうきしたくなる季節でもある。
美味しいお酒を 一献・・・・・・

 
 ついに今年もさくらが咲いた。それも平年にくらべ、おどろくほどの早咲き!
我が家の近くのさくらの名所?大泉学園通りもにぎやかに咲き始めた。約3kmの道路の両側を飾る。その場所、木によって咲き具合がさまざまで、もう満開ちかくになって花びらをひらひらさせてやわらかい新緑の葉をだしているものもある。

 3月の2週目では、まだ咲いていなかったカタクリの群生地、清水山憩いの森でカタクリが咲き乱れている。
 まさに春爛漫!!。 あすも22℃くらいになるというあすは彼岸の中日、これからいっそう暖かくなる世の中のみなさ〜ん。春を楽しんでくださ〜い!

スギナ〔ツクシ〕(トクサ科トクサ属)

フキ(フキ科フキ属)〔蕗のとう〕

カタクリ(ユリ科カタクリ属)

田おこし

カタクリの群生

2002年3月 Spring has Come

2002 Mar. tama

back to Nature Info

Nature of the four seasons/四季の自然

HOME
inserted by FC2 system