6月と聞けば思いおこすのは、梅雨。紫陽花。
しとしと雨、梅雨明け頃になれば各地で集中豪雨があり、大きな被害がでている。
さて、今年はどうなるかと、少し心配である。
1,2月の気温の高さ、春先の暖かさでのサクラの早咲き、4月も全国各地で、月平均気温の最高値を更新した。
5月は、東北から関東の太平洋側で月平均気温が平年を下回ったがその他の地域では、平年を上回っていた。
今月に入ってからも25℃以上の真夏日が続いている。今からこんな調子じゃ、この夏はどうなるやら??
去年以上の超猛暑になるのか、逆に冷夏になるのやら神のみぞ知る???
ワールドカップサッカーで日本が勝ち進むには、湿気の多い梅雨気候が都合がいいとか?
さてさて、今頃は春の花が一段落して夏の花が咲き始めるころで、大きい顔をしているのはやっぱり紫陽花である。
紫陽花は、咲いてはいるが雨に濡れながら咲いているところが趣がある。
今回は、いつも走っているグランドの土手の草むらの中でよく見ないと見逃してしまうように咲いている小さな花を探してみた。
ニガナ〔キク科ニガナ属〕
葉や茎を切ると少し粘りけのある液がでて、なめると苦いのでこの名前があるそうだ。草原や林のふちなど日当たりのよい
場所に生える多年草。茎は細く、上部で枝分かれしている。枝先に直径1.5cmくらいの黄色の花を沢山つける。花は、5個の舌状花でできている。
ニワゼキショウ〔アヤメ科ニワゼキショウ属〕
芝生や草むらの中に、むらさき色の小さなかわいい花をさかせている多年草。和名は、葉の形が水辺に生えるサトイモ科の石菖(セキショウ)に似ていて、庭等に生えることに由来する。
(セキショウ…ショウブよりやや小型の植物)。花は1〜1.5cmで1日でしぼむ。花の色は、淡紫色、赤紫色、白地に赤紫色のすじがはいるものなどがある。
明治時代の中ごろ植物園等で鑑賞用に植えていたものが野生化したそうだ。(北アメリカ原産の帰化植物)
ヘビイチゴ〔バラ科ヘビイチゴ属〕
半日陰を好む多年草で野原や道ばた、畑などでよく見られる。
ヘビがいそうなところに生えているのでこの名が付いたといわれる。ヘビが食べるわけではない。
地面をはって広がる。花は2センチぐらいで、赤いイチゴ状の実に毒はない。雄しべと花弁が散ると、後にがく、花托、雌しべが残り、その花托は水分を含んでふくらみ赤色になって、これが果実のように見えるので仮果というんだそうだ。
ヘビイチゴの花托は赤みが淡く光沢がない。我々が食べるイチゴの表面は滑らかで、光沢がある。
シロツメクサ〔マメ科シャジクソウ属〕
日当たりの良い道端や空き地に生える多年草。茎は長く伸びて地上を這い、ところどころの節から根を出す。
葉と花序は節から出て立ち上がる。クローバーといったほうがわかりやすいかもしれない。
葉は3枚が集まっているが、まれに4枚の葉がある。これは幸福を呼ぶといわれて,我々も草むらでよく探す。
葉はモンキチョウの食草である。
江戸時代にオランダ船で運ばれてくる荷物のクッション用の詰め物に使われたのが、この名の由来とか。
ドクダミ〔ドクダミ科ドクダミ属〕
日陰や湿り気のある土地に群生する多年草。高さ30cm程度。
草には独特の匂いがあり、これが薬となるのだろう。名前は、毒(どく)がいたみにきくということからきているようだ。
虫刺され、切り傷、胃腸病など10種類の薬用効果があるとも言われ、別名ジュウヤク(十薬)とも呼ばれるそうだ。
1つの花に見えるのは、実は花穂であり、4枚の白い花びらに見えるのは総包片で、個々の花は小さな雄しべに見える黄色のところ。ドクダミ茶などとしても飲まれている。
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アジサイ |
ニガナ〔キク科ニガナ属〕 |
ニワゼキショウ〔アヤメ科ニワゼキショウ属〕 |
ヘビイチゴ〔バラ科ヘビイチゴ属〕 |
シロツメクサ〔マメ科シャジクソウ属〕 |
ドクダミ〔ドクダミ科ドクダミ属〕 |
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