2002年1月 新年 霜柱 樹木の木肌

2002 Jan. tama

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Nature of the four seasons/四季の自然

霜柱

住んでいる近くに自衛隊の駐屯地がある。この周囲はけっこう雑草がそのまま放置されていて、よく見ると雑草に隠れて土が削られて崖状態になっているところがある。そんなところに霜柱を発見した。

霜柱は、地下の水分が土の粒子の間を毛細管現象で運び上げられ地上の冷気で凍ったもので、次々に水分が供給されるとどんどん成長して長い霜柱になるようだ。
また、普通の土より赤土の方が水分を蓄えやすいので、長い霜柱ができやすいそうだ。

田舎では、11月終わり頃になると霜柱ができ、その上をざくざく崩しながら歩いたものだ。
子どものころ通った小学校は、都会とは違い土の校庭で、夏の雨ではどろんこ、冬は霜柱ができ昼にはとけてべとべとになって靴底にへばりつき、どろ団子状態。校庭で遊ぶ子どもらは苦しめられたものだった。




霜柱といえば、シソ科の花にシモバシラ(霜柱)という花がある。花期は秋。
名前の由来は、初冬に枯れた茎の基部に霜柱のような氷の結晶ができることからこの名があるだそうだ。葉は対生で、縁にぎざぎざの鋸歯がある。上部の葉のわきの一方にだけ花をつける花穂を出し、白く小さな唇形の花をたくさんつける。
ちょっと時期ものでなかったで
すね!?


スイセン

マンサク
シンジュ〔神樹〕(ニガキ科)
ケヤキ(ニレ科)
サクラ(バラ科)
ミズキ(ミズキ科)
クヌギ(ブナ科)
冬の樹林公園
シモバシラ
成長した霜柱
木々は、まだ冬眠中だが春は確実に訪れている。
スイセン、マンサクが花をつけていた。
樹木の木肌

公園や辺りに生えている樹林は、この時期すっかり葉を落としている。他の時期は、葉っぱが生い茂ったり、色付いたりしてそっちに目がいってしまい、木肌をまじまじ見ることは少ないせいか、いま木肌の紋様が目につく。
今回は、公園でよく見られる樹木数点をあげてみた。

クヌギ

木肌はごつごつした縦じま紋様で、果実(堅果・ドングリ)は2cmくらいの大きさで球形。樹液にはクワガタなど昆虫がたくさん集まる。
昆虫たちにとっては美味しい木のようだ。

サクラ

さくらといえばソメイヨシノ。ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交雑種でよく見られる桜。木肌は、黒灰色の少し光沢のある地に横に尾をひくように幹を取り巻くような紋様がある。

ミズキ

ミズキ(水木)は、早春に枝を折ると樹液がしたたるように出るためこの名がついたそうだ。幹の伸び方が特徴的。木肌は、灰色地に縦の亀裂が入ったような紋様。一見、公園などにあるコンクリート製の切り株いすみたいだ。

ケヤキ

代表的な大木で、街路樹、防風林とか屋敷周りに植栽されている。
樹皮は、灰褐色でわりと滑らかな感じ。また、写真のように雲状の小さな薄片となってはげ落ちる。

シンジュ〔神樹〕

木の高さが25mにもなり、天にも届く大きな樹、ツリーオブ ヘブン(神樹)=シンジュと呼ばれるそうだ。
木肌は、ざらざらした感じだ。エゴノキ科の木肌に似ているが凹凸が少しある。

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